52Hzのクジラとは？ 「世界一孤独な鯨」に思いを寄せて

みなさんは、52Hzのクジラの話をご存知でしょうか？

52ヘルツの鯨（52ヘルツのくじら, 英語: 52-hertz whale）は、正体不明の種の鯨の個体である。その個体は非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。この鯨ともっとも似た回遊パターンをもつシロナガスクジラやナガスクジラと比べて、52ヘルツははるかに高い周波数である。この鯨はおそらくこの周波数で鳴く世界で唯一の個体であり、その鳴き声は1980年代からさまざまな場所で定期的に検出されてきた。「世界でもっとも孤独な鯨」とされる。

(フリー百科事典wikipadiaより引用)

なんともロマンチックな物語です。実際凄いのが、これがノンフィクションだってところですよね。実際に、このクジラが現在どうなっているかはわかりませんが、少なくとも1980年代以降、多くの人々がこのクジラを発見してきたのです。

「52Hz」の特異性

シロナガスクジラは普通10-39ヘルツで、ナガスクジラは20ヘルツで鳴きます。ちなみにこの52ヘルツのクジラの軌跡には、他の種のクジラの動きや存在との関連が見られないそう。

このクジラは毎年ある一定の期間は太平洋において、水中マイクによって同定されるのですが、それ以外の期間にはマイクの観測範囲の外に去ってしまうことから、どの海域を泳いでいるかということは明確にはわかっていません。

「世界でもっとも孤独」なクジラ？

ただ1ついえることは、そこに仲間はおらず、1匹で泳ぎ続けているということ。このクジラの独特な呼び声に類するものは他におらず、その源はたった1匹なのです。世界でもっとも孤独なクジラと呼ばれているのは、そのためですね。

暗い海の中を、誰とも会えずに泳ぎ続ける……。なんだかひどく可哀そうなクジラです

そんな52Hzのクジラは何を想い、暗い海を泳ぎ続けているんでしょうか？

僕が考えた「52Hz」の物語

身の回りにあるモノ・聞いた話から想像して物語をつくる、妄想ショートショート。今回は、ネットで見つけた「52Hzのクジラの物語」から、物語を妄想してみました。それではどうぞ。

【おまけ】鯨の鳴き声ってどんな感じ？

ちなみにYouTubeにて、こんな動画を見つけました。鯨ってこんな風に鳴くんですね。