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【サウナ初見攻略】ウェルビー福岡でととのえる?

サウナーの味方「サウナイキタイ」で「福岡」と検索すると、一番最初に出てきた「ウェルビー福岡」。自宅からそう遠くない場所にあったので、さっそく行ってみた。事前情報をまったく見ずに行って、果たして、ととのえるのか――? 

ウェルビー福岡へ

土曜日、軽い朝食を食べて、自転車で30分ほどかけて向かったのは「ウェルビー福岡」。すっかり暖かくなった最近は、自転車での移動が気持ちいい。

吹く風は暖かく、ヒートテックが不要だったことに気付き、春の訪れを再確認する。春とは、ヒートテックを脱ぐ季節のことなのかもしれない。

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ウェルビー福岡福岡県 福岡市 博多区祇園町8-12 ロータリー大和ビル

階段を登り、受付へ。

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靴箱の鍵を受付で渡すと、ロッカーのカギを渡される。料金は時間制になっているため、後払い式だった。2時間以内に出ることを目標にしよう。

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渡された鍵の番号が記されたロッカーを開くと、館内着が入っていた。館内ではこの服を着て移動するように、とのことだ。

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館内着に着替えたら、いざ浴室へ。タオルを持ってきていなかったので、脱衣所にタオルが積んであるのは助かった。

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1セット目 : ケロサウナ→強冷水(水風呂)

浴室に入ると、入口近くに1つ、奥側に1つ、サウナがあるようだ。それぞれの説明は特に書かれておらず、違いはまだわからない。

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ウェルビー福岡内観 : 画像はウェルビー福岡公式サイトより

そして、奥側のサウナの近くに、「強冷水」と書かれた水風呂がある。

まずは手前側のサウナから入ることにした。入口に置いてあるマットを1枚手に取り、中に入る。

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ウェルビー福岡内観 : 画像はウェルビー福岡公式サイトより

壁にかかったヴィヒタの良い香りがする。床がとても熱い。足の裏をやられるタイプのサウナだ。こういうとき、マットを2枚持っていって、一枚を足の下に敷く――というのはルール違反なのだろうか? とにかく、足が熱い。

12分計は「2」を指していた。室内の温度は80℃〜90℃。サウナに行くのは久しぶりなので、体調次第で入る時間を決めよう。

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ウェルビー福岡内観 : 画像はウェルビー福岡公式サイトより

サウナ内は、ヒーリングミュージック、というか、B級映画で宇宙人と遭遇したときに流れる音楽のような、リラックスができかつ若干のスペーシーな音がかかっている。

2分経過。直近で行ったサウナは、静岡の「しきじ」だった。そこからしばらく期間が空いていたこともあり、汗の出が少し悪い。

4分経過。少しずつ汗が出始める。1セット目は、8分あたりが妥当だな、と思う。

8分経過。体中が汗だくに。体の芯までは暖まりきっていないように思うが、水風呂に入るため、焼ける床をペタペタと裸足で抜け出す。

水風呂の温度を確かめると、なんと「5℃」。

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ウェルビー福岡内観 : 画像はウェルビー福岡公式サイトより

おいおい待て、それは流石に入れないだろう。ひとまずは手足、頭、体に掛け水をして体を冷やす。かなり冷たい。これはどうしたものか……。

辺りを見渡すと、「アイスサウナ」なるものがあることに気付く。次はここに入ってみてもいいかもしれない、と考えた。

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ウェルビー福岡内観 : 画像はウェルビー福岡公式サイトより

水風呂に浸かることは諦めて、休憩のために椅子を探す。あたりを見渡すと、「ととのいスペース」なるものがあるようで、看板に矢印が書かれている。

行ってみると、壁にはヴィヒタとサウナハットがかけられている。これはいいスペースだ。リクライニングできる椅子に座り、体を休ませる。

よし、このサウナの状況は理解した。ここからは与えられたカードをうまく使って、ととのうためのルートを考えよう。

2セット目 : 未知との遭遇

人が少なかったので、少し悪いなとは思いながらも、足のダメージを和らげるために、「足の裏用」「お尻用」にサウナマットを2枚持って、1セット目には見逃した奥側のサウナに入る。

こっちはどんなもんだ?なんて考えながらドアを開けると、そこには予想だにしない光景が広がっていた。

まず、足元が木ではない。ここで、足の裏用マットが不要になった。しかし、そんなことはどうでもいい。

サウナの中に、水風呂がある!

そう、「サウナの中に、水風呂がある」のだ。大事なことなので、2度書いた。

なんてことだ。そんなことがあるのかあっていいのかコレ。

僕の初見サウナ攻略では、1セット目は設備把握のために使うのが定石だ。

しかし、2セット目でここまでの衝撃を受けるとは思わなかった。ウェルビー福岡、恐るべし。

一度冷静になり、このサウナでの過ごし方を考える。

まず、どうやらこのサウナはセルフロウリュ式だ。焼き石の横に桶があり、いい匂いのする水が注がれている。

先におっちゃんが水風呂に入っていたので、「ロウリュしてもいいですか?」と聞くのも面倒で、まずはおっちゃんが去るのを待つことにする。おっちゃんが水風呂からあがり、1人になったら存分にロウリュしよう。

なんてことを考えていると、おじちゃんは水風呂から上がって、外に出ることなく、そのまま私の前に座った。おいおい、休憩もなしかよ。ベテランサウナーだ。

おっちゃんは私に構わず、セルフロウリュを始める。まぁいい。年長者の利権だ。「ジュウ」という心地良い音が鳴り、サウナ室の温度上昇を感じる。

いいぞ、もっとやれ。

次第に温度が高くなる。

しかしこの部屋には、どうやら時計がない。サウナ室内に時計がないケースにはあまり遭遇したことがなかったため、「○分程度入ろう」という判断ができるない。

サウナマスターへの道の中には、「時計を見ずとも、自分にとってのサウナ室を出るベストタイミングを理解する」という工程があるのかもしれない。なるほど、まだまだサウナマスターへの道は遠いようだ。

体感で5分程度経ったころ、目と鼻の先にある、水風呂への欲望がピークに達した。

1セット目では、しっかりと水風呂に入らなかった。温度計を見ると、温度は14〜15℃のようだ。とても良い!

いつもであれば最低でも8分は蒸されるようにしているのだが、この時は1セット目に水風呂に入らなかったこと、そして、時計がないことによる動揺が影響し、気づけば体が水風呂に向かっていた。

肩まで浸かって気づく。まだ、水風呂に入るには早すぎた。

ウェルビー福岡、強敵だ。

3セット目 : 見つけた最高の流れ

さて、いよいよ3セット目に入った。

通い慣れているサウナであれば、3セット目と言えば"ととのい"のターンだが、まだ正直体的には「0.5セット」くらいの満足感しかない。

これまでの経験から、なんとか4セット目にはととのいに持っていきたい。冷静になり、一度ロードマップを整理しよう。

一番簡単なのは、残りの2セットを「手前サウナ→奥サウナ内水風呂」にすることだ。これが一番シンプルな解だろう。

ただし、1つ使えていない場所がある。入り口付近に用意された「アイスサウナ」だ。

ここはどう活用すべきだろうか?そして、「強冷水(5℃の水風呂)」へもまだ、しっかりと挨拶ができていない。

新たに増えたカードをどう上手く組み合わせるかが、ウェルビー福岡攻略の鍵だ。

悩んだ挙げ句、まずはマット2枚を持って、「手前サウナ」へのリベンジに向かうことにした。相変わらずのスペーシーな音楽を聴きながら、10分間の滞在を決意する。

後から入った人が、木の床の熱さに悲鳴をあげる。

10分が経ち、汗の出が良くなったことに快感を覚えつつ、次は奥側のサウナ室内にある水風呂(14〜15℃)に向かった。

体を流し、水風呂に浸かる。暖まった体が、水で急激に冷やされる。一度頭まで浸り、体が冷え切る前に水風呂を出る。

そしてここからは、新たな挑戦をすることにした。すかさず、サウナ部屋を出て、次は強冷水(5℃)を目指す。

強冷水への道すがら、あることに気づく。これは正解ルートだ。

サウナ内水風呂から強冷水までの導線がスムーズなのだ。これが、ウェルビー福岡での正式な流れなのだろうと感じる。

そして、強冷水の造りが、ウォークスルー型になっていることに気づく。構造的に、ここは「歩いて通過する」ことが正解のようだ。「ここでは長居せずに、歩いてすぐに出ろ」という訳だ。

冷たい水に悲鳴をあげそうになりつつ、立ち止まらずに強冷水ゾーンを歩いて通り抜ける。一番長く浸かることになった足元が痛い。

体を拭きながら、「ととのいスペース」へ向かう。

椅子に体重を預けると、心地よさが体を襲う。これは良い。いいルートを開拓できた。すごいぞ、強冷水。

1セット目、2セット目とは比べ物にならないほどに気持ちがいい。気を抜けばととのいそうだ。

だが、ここで満足するのはもったいない。もう1セットこれを繰り返せば、確実に至高の瞬間がやってくるだろう。

しっかりと水分補給をして、次のセットに向かった。

4セット目 : 気まぐれで入ったアイスサウナ

今度こそ、サウナの構造は理解した。ウェルビー福岡攻略はすぐそこだ。

正解は、手前サウナからの奥側サウナ水風呂(14〜15℃)、そして強冷水(5℃)の流れが至高だ。

前回と同じ要領でこれをこなす。そして「ととのいスペース」に向かっていると、「アイスサウナ」の存在を思い出した。

「もしかすると、このタイミングで一度ここに入るのが良いのかもしれない」

そんな考えが浮かんだから、もう試さずにはいられない。当初の予定を崩し、一度アイスサウナに入ってみる。

人一人しか入れないようなスペースの空間が冷機で満たされている。ここの壁にもヴィヒタが掛かっている。ウェルビー福岡、ヴィヒタだらけだな。

強冷水で体が麻痺しているため「寒い」という感覚はない。体の熱がさらに奪われていくのを感じる。

あまり長居しては良くないだろう、と、すぐに外に出た。

よし、これでととのえる。ととのいスペースに向かって、椅子に体重を預ける。

さぁ、冷えた体が少しずつ温度を取り戻し、ととのいの境地へ……と考えるものの、しばらく経っても、そのときがなかなか訪れない。

先ほどのセットのような心地良さがないのだ。なぜだ?

原因はわからない。経験上、4セット目であれば体力的にはまだまだととのえる範囲内だ。しかし、どうにもその時がこない。

あのタイミングでのアイスサウナが蛇足だったのかもひれない。畜生。

経験上、5セット目でととのえたことはない。これは、攻略失敗の予感がする。

5セット目 : からふろ→弱冷水→強冷水

4セット目でととのえなかったことに意気消沈していると、また新たな設備があることに、今更に気づいた。水風呂からととのいスペースまでの導線にある、「からふろ」という蒸し風呂だ。

入ってみると、床は畳のような質感で、天井が低く、居心地が良い。ここでもセルフロウリュができるようになっている。

壺に入った水を焼き石に掛ける。

「ジュウ」という心地よい音がして、蒸気で温度が上がる。気持ち良い。

これが最後のチャレンジだ。8分蒸され、水風呂のはしごをして、ととのいスペースへ。

……やはり、ととのえなかった。5セット目は、やはりダメなのだ。

こうして私の初の「ウェルビー福岡」でのサウナ体験は幕を閉じたーー。

おわりに

今回はととのえこそしなかったものの、それは単純にこの場所への知識がなかったことが原因だろう。

1セット目から、奥側のサウナに隠れた水風呂の存在に気付けていれば、十分にととのえたであろう確信がある。これは近いうちにリベンジすることになりそうだ。

しかし、温かいお湯の浴槽がないのは、個人的にはマイナスだった。

ととのえなかったときにも、サウナルーティンを済ませて、温かいお湯に入れば気持ちがいいし、風呂を上がる前に温まることもできる。

若干の歯痒さを胸に、ウェルビー福岡を出た。

また来よう。リベンジマッチだ。

フォトギャラリー

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食事スペース。非常におしゃれ

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サウナからあがったあとに、推しメニューの「ベトコンラーメン」なるものを食べた。ニンニクが大量に入っているので、人と会う予定があるときには避けたほうがよい

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ワーキングスペースも用意されているため、仕事→サウナ→仕事という最高のループを実現できる

ウェルビー福岡基本情報

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ウェルビー公式サイト


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