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日々・はなうた食堂調理室

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はなうた食堂調理室主宰・shokosunによる、はなうた食堂調理室の記録、メモ、そしてメッセージ
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#新しいカテイカ

料理のミニマム/やってみて掴む、美味しいの骨格

料理のミニマム/やってみて掴む、美味しいの骨格

はなうた食堂調理室で、個別レッスンを始めることにしました。
タイトルは「料理のミニマム/やってみて掴む、美味しいの骨格」。
内容はカリキュラムに沿ったものになりますが、材料を切るところから調理の仕上げまで、全プロセスご自身で取り組んでいただくスタイルになります。

マンツーマンレッスンだからできること
レッスンには、はなうたが日頃、「このポイントさえ押さえれば、おうちごはんの美味しい度がアップする

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自分に合った包丁の話

自分に合った包丁の話

有賀薫さんと山口祐加さんがキッチン用品について語るイベントが、東京で開催されました。参加はできませんでしたが、キッチン大好きな私としては気になるイベント。
参加された方のレポートも、楽しく拝見しています。

特に、五十嵐さんの気付き、“「いいものを選んだほうが良い道具」と「どうでもいい道具」の緩急をつける”というのは、ほんとそのとおりだなと思い、また、五十嵐さんのように、そういう視点を求めている人

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でたらめで、完璧な食事を、自分のために。

でたらめで、完璧な食事を、自分のために。

久しぶりに、酷めの風邪を引きました。
いつもなら、喉、鼻、熱と来て、病院に行かなくても、2,3日で治っていくのに、今回はいきなり咳が出て、しかも熱は出ず、3日目あたりで治るかと思ったら再度悪化し……と、結局一週間近く、家に閉じこもることになってしまいました。

幸い、食欲は落ちなかったものの、消化にエネルギーを使うようなものは食べる気分になれず、きっちり献立を整えるような気力もなく、冷蔵庫を開ける

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五感で作る料理(自分を信じる)

五感で作る料理(自分を信じる)

「自然がくれた愛情ごはん」(アノニマ・スタジオ)
もう随分前になりますが、かるべけいこさんのこのレシピ本を初めて見た時は、驚くと同時に、思わずにやりと微笑んでしまいました。
何しろ、レシピに必須のはずの、材料の分量が一切書かれていないのです。
例えばこんな感じ。

キャベツ 甘夏 塩 酢 醤油 オリーブオイル

自分の感覚で作れるようになりたい。これまで、料理のマスターには、まず「型」を覚えること

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食から考える生活/生活から考える食

食から考える生活/生活から考える食

新しいカテイカマガジンで、阿古真理さんが「一汁三菜」についての考察を書かれていました。

私も、自分の家のご飯なんて、その時々に合わせて、凝ってみたり手を抜いてみたり、適当にやればいいと思っていたので、土井善晴さんの『一汁一菜という提案』のヒットには驚いた記憶があります。
家事の基準というのは、自分の育った家庭のやり方がベースになり、他の家と比較する機会もまずありませんから、その認識は、人によって

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基本パターンを掴むためのレシピ本

基本パターンを掴むためのレシピ本

前回は、料理が上達するためのレシピ本の選び方について、大まかな考え方を書きました。料理の基本パターン(公式)を掴めるような内容のものがいいですよ、とお伝えしましたが、では、具体的にはどんなものがあるでしょうか。

私自身が料理を始めた時、役に立ったのは、有元葉子さんの「有元葉子の料理の基本」という本でした。2000年の出版です。素材の扱い方、茹で方、煮方、揚げ方…といった項目で、それぞれのパターン

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料理が上達するためのレシピ本って?

料理が上達するためのレシピ本って?

こんにちは。shokosun/伊藤尚子です。
今回は、独学で料理を学んできた私から見た、レシピ本の選び方について書こうと思います。
といっても、今回は特定の本を紹介するということではなく、「料理の基本をマスターしたい」「上達したい」と思ったときの、レシピ本の選び方のお話です。

一昔前なら、生活に必須のスキルとして、親から子へと受け継がれていたであろう家庭料理。しかし近年、その伝達は、あまり重視さ

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