日本人のルーツ。日本人とユダヤ人が同祖という説。/日ユ同祖論

日ユ同祖論とは?

日ユ同祖論(にちゆどうそろん)という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

日本人のペルソナを深く調べようと思うようになって、神戸のバーで飲んでいた時に、この話を教えていただいた。というのがこの言葉との初めての出会いでした。

日ユ同祖論(にちゆどうそろん)とは、日本人の祖先が古代イスラエルの失われた十支族の一つであるとする説です。(古代イスラエル人≒ユダヤ人)

日ユ同祖論は、19世紀から20世紀にかけて提唱され、日本と古代イスラエルの文化や宗教儀式の類似性を根拠にしています。

特に、祇園祭の牛車や日本の古代文字とユダヤの古文字の類似性などが挙げられています

この説によれば、日本人は約2700年前にアッシリア人に追放されたイスラエルの10支族の一部であり、ユダヤ人と共通の先祖ヤコブを持つ兄弟民族であるとされています[1][5]。

誰がいつ頃提唱し、なぜ提唱するに至ったのか?

日ユ同祖論を最初に体系的に提唱したのは、明治時代に来日したスコットランド人のニコラス・マクラウド(ノーマン・マクラウド)です。

彼は日本と古代ユダヤの相似性を調査し、1878年に『日本古代史の縮図』という著作を通じてこの説を広めました。

彼の主張は、日本の祇園祭の牛車と古代ユダヤ人の牛車の類似性や、日本で発見された古代文字などを根拠にしていました。

マクラウドを含む日ユ同祖論の支持者たちは、以下のような動機からこの説を提唱しました:

  • 文化的・宗教的類似性:日本とユダヤの文化や宗教儀式の中に類似点を見出し、それを根拠に日ユ同祖論を主張しました。例えば、祇園祭の牛車や日本の古代文字とユダヤの古文字の類似性などが挙げられます。

  • 聖書研究の影響:19世紀から20世紀にかけて、西洋の聖書研究が日本にも影響を与え、聖書の記述と日本の歴史や文化を結びつける動きがありました。

  • 民族のアイデンティティ:日本人のルーツを探る中で、ユダヤ人との関連性を見出すことで、日本人のアイデンティティや歴史観を強調しようとする意図がありました。

参照
[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/日ユ同祖論
[2] https://www.sankei.com/article/20230128-2AWAIATVNZPSVHDTBKHHUEZF7I/
[3] https://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/shosho/detail/bib/1009710021645
[4] https://www.weblio.jp/wkpja/content/日ユ同祖論_起源
[5] https://www.weblio.jp/content/日ユ同祖論
[6] https://www.urarekishi.com/2019/12/nichiyu-dosoron.html
[7] https://www.cismor.jp/uploads-images/sites/2/2019/03/c6073cc237731538f91e895cd0410bb5.pdf
[8] https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13188094948

信憑性はあるのか?

日ユ同祖論の信憑性については、学術的な証拠が乏しく、広く批判されています。例えば、日本語とヘブライ語の単語に共通点があるとする主張や、日本の文化とユダヤ文化の類似性を根拠にする説がありますが、これらは偶然の一致や後付けの解釈であるとされているそうです[2][6]。

また、現代の遺伝学や歴史学の観点から見ると、日ユ同祖論は科学的根拠に乏しく、信憑性が低いとされています。多くの歴史学者や研究者は、この説を否定しています[3][4]。

ただ完全にそうとも言えない

2007年に放送されたテレビ番組「みのもんたの日本ミステリー!」で、イスラエル大使のエリ・コーヘンさんが徳島県にある剣山のある神社を訪れています。

そのテレビの中では、剣山のある神社やその周辺をみて「古代イスラエルと酷似している」と証言している番組があります。

Youtubeで「剣山の謎」などで検索するとその関連の動画が出てきますが、このときのテレビの放送だけでなく、コーヘンさんは、徳島の方とも交流を続けおられるようで、どうやら酷似しているのは本当のようです。

別の動画でインタビューもありましたので、こちらに表示しておきます。

参照
[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/日ユ同祖論
[2] https://www.rakuten.ne.jp/gold/hiryushop/kome-osie/005-007.html
[3] https://dic.pixiv.net/a/日ユ同祖論
[4] https://www.sankei.com/article/20230128-2AWAIATVNZPSVHDTBKHHUEZF7I/
[5] https://www.weblio.jp/content/日ユ同祖論
[6] https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/customer-reviews/R2RT4SK3F47W22?ASIN=B07P7JMW7L

古代イスラエルの「失われた10支族」とは何ですか?

失われた10支族(Ten Lost Tribes)とは、旧約聖書に記されている古代イスラエルの12部族のうち、行方が不明となった10部族を指します。

これらの部族は、紀元前8世紀にアッシリア帝国によって北イスラエル王国が征服された際に、アッシリアに連行され、その後の行方が分からなくなったとされています[1][2][3]。

失われた10支族の一覧

失われた10支族は以下の通りです:

  • ルベン族

  • シメオン族

  • ダン族

  • ナフタリ族

  • ガド族

  • アシェル族

  • イッサカル族

  • ゼブルン族

  • マナセ族

  • エフライム族

歴史的背景

古代イスラエルは、ダビデ王とソロモン王の時代に統一王国として栄えましたが、ソロモンの死後、紀元前930年頃に北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂しました。北イスラエル王国には10部族が属し、南ユダ王国にはユダ族とベニヤミン族が属していました[2][3]。

紀元前722年から720年にかけて、アッシリア帝国が北イスラエル王国を征服し、住民をアッシリアへ強制移住させました。この出来事により、北イスラエル王国の10部族は「失われた10支族」として歴史から姿を消しました[4][6]。

その後の行方

失われた10支族の行方については多くの説がありますが、確固たる証拠は見つかっていません。

一部の学者や宗教家は、これらの部族が世界各地に散らばり、異なる民族や文化に同化したと考えています。

例えば、アフガニスタンやインド、中国、日本などにその痕跡を求める説もあります[3][5][8]。

日本にたどり着いた支族

日ユ同祖論の文脈で、日本にたどり着いたとされるイスラエルの失われた10支族については、具体的な支族名が明確に特定されているわけではありません。しかし、いくつかの説や仮説があるそうです。

エフライム族とガド族

一部の説では、失われた10支族のうち、エフライム族またはガド族が日本に移住した可能性があるとされています[5]。

これらの説は、古代イスラエルの部族がシルクロードを通じて東アジアに移動し、その一部が日本に到達したと言われています。

日本人と酷似している「キルギス人」

キルギス人は、中央アジアのキルギス共和国に住むテュルク系民族です。

キルギス人と日本人は、顔つきが非常に似ているとされています。
黒髪で黒い目を持ち、見分けるのが難しいこともあるそうです。

また、キルギス語と日本語の文法が似ているという点も言われています。

キルギス人の女の子の画像

東を目指してユーラシア大陸を移動している中で、一部の人がキルギスあたりで移住を決めたのかもしれません。

DNA解析でわかった「最初の日本人」の親戚

DNA解析では、タイ南部のパッタルン県に住む「マニ族」が「最初の日本人」の親戚とも言える存在だという事がわかっているそうです。

マニ族は数千年にわたり外部との接触を絶ってきたため、独特の文化と生活様式を持っていることもあり、一見すると現代の日本人とは見た目は違います。

しかし、この人たちが縄文人のルーツという事がわかっているそうで、ほりが深く、はっきりとした顔立ちは、日本で言うところの沖縄や北海道の人と似ていると言えば似ているようにも思います。

縄文人と近隣国のDNAは近くない

NHK
“最初の日本人” その「親戚」がタイの密林にいた
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/12/04/36270.html

この記事の中では、DNAの近縁性を調査した結果が掲載されている。

近隣の中国やベトナム、モンゴルなどは中心に並ぶように連なっているが、左上の現代日本人は、この列からは離れている。

更に左上に、縄文人が位置するそうで、プロットから考えると、違いがはっきりとしている。

記事の中でも書かれているが、
近隣の国から渡ってきたのではなく、ユーラシア大陸を長い旅をして渡ってきており、その一部がタイやキルギスなどで移住し、更に東を目指した人が日本に渡ってきたのだと言うことが言えそうです。

参照
[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/イスラエルの失われた10支族
[2] https://www.bfpj.org/know/teachingletter/?id=235
[3] https://www.bfpj.org/know/teachingletter/?id=236
[4] https://embassies.gov.il/tokyo/AboutIsrael/history/Pages/年表.aspx
[5] https://www.amazon.co.jp/失われたイスラエル10支族-ラビ・エリヤフ-アビハイル/dp/4054028063
[6] https://www.weblio.jp/content/イスラエルの失われた10支族
[7] https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA41088913
[8] https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20210422/pol/00m/010/012000c

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