Wikipedia にはいつも助けられているが、首をかしげるようなこともないわけではない。
量子化に摂動的も非摂動的もない。量子化は理論を定義するもので、その計算手法とは別のものだ。超対称性を仮定して解きやすくした理論ならいざ知らず、現実のゲージ理論で非摂動的に「計算できる」レベルまできちんと定義できるやり方は他にないので、格子ゲージ理論が「他のスキームよりもうまく開発されていない」というのはまったく逆の話だ。(日本語ページは英語ページの直訳だと思われる。)
ゲージ理論と
素粒子の相互作用を理解すれば、自然界の森羅万象はすべて計算してみせることができる。 ずっと昔にどこかでそういうことを言ったら、"More is different" を知らないのかと叱られたことがある。素粒子理論を研究している人は、どこかで原子核物理や物性理論を格下に見る意識がある。素粒子以外は、所詮どうやって計算するかという問題でしょ、というわけだ。それはある意味で正しいのだが、実現可能性という意味ではまったく話にならない。たとえ将来、量子コンピュータが実用化されたとしても