アノマリーはどこへ
あたりまえの日常がもどってきた気がする。先月は地元で研究会を主催(小林・益川理論50周年を記念する国際シンポジウム)、そして今月はアメリカの研究会に参加している。まだ冬の空気がのこるニューヨーク郊外。ストーニーブルック大学にある研究センターには、出資者であるサイモンの名が冠されている。トポロジカルな場の理論、チャーン・サイモン理論で知られる数学者のサイモンさんは、数学を金融に応用して巨万の富をこしらえ、財団を起こして基礎科学を支援しているのだという。この研究センターは、長短さ