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何故アパレルブランドを始めたかvol.5(どうやってアパレルブランドを始めるか編)

どーも、おーいけです。

このような時世で家にいるので筆が進みます。

今回も前回に続き、「何故アパレルブランドを始めたか」編なのですが、内容的に「どうやってアパレルブランドを始めるか」という、時々聞かれる質問の回答にも当たる内容になるのでご自身のアパレルブランドを立ち上げたい方の助けに少しでもなれればと思います。
ちなみにアパレルド初心者から始めたのでご安心あれ。
既にアパレル経験がある方は訂正頂ければ幸いです。

前回の記事はこちら

連載記事なので実際の時系列に沿って物語形式で紹介していきます。


**①そもそもアパレルを作るのになにが必要なのか

→作れるサイトを探す**

半年のアメリカ留学と2ヶ月のヨーロッパ周遊(これらの話はまた別で)を終えて日本に帰国。
早速ブランドを始める準備に入った。
まず最初の自身の状況の整理からだ。

・アパレル関係で働いたことはない
・アパレル製造・小売関連の友達は少しいる
・用語はなにも知らない
・そもそもどうやって作られているのかよくわからない
・どこに・誰に・どうやって頼むのかもわからない

このように純白真っさらな状態だった。

まずは上記にもある「アパレル製造・小売関連の友達」に連絡してみた。
「どうやってアパレルって作るの?君って作れる?」と。

返信は無し。笑

特別仲が悪いとかではないが(嫌われているのかもしれないが)(俺は嫌われていない)、返信が無いのでそれ以上聞くことはできない。

では次に取る行動はグーグル検索だ。

今はとても便利な世の中なので、とりあえずググれば大抵のことは出てくるし、ググった先のリンク10個くらい熟読すれば概要くらいは掴める。

アパレルを作りたい人と作れる人・工場を結ぶプラットフォームがいくつか見つかった。

まずはシタテル。
ここは生産から販売までワンストップで作りたい人をサポートしてくれるところ。

次に見つけたのがSDファクトリー。
こちらは"どのようなアパレルが作れるか"を登録工場さんが書いているのでそれを見て連絡する割とメーカー向けなサイト。

そしてnutteだ。
nutteは登録後、自分で案件を登録して(フィットネスアパレルブランドを立ち上げたい、初心者、予算等)、職人さんがその案件に応募して来てくれるというサイト。

先にも述べたようになんの専門用語もわからないド初心者だったので、いきなり縫製工場とは無理かな?と思い、nutteを利用することにした。
nutteも最初は仕組みがわからず、「案件を掲載して待つ」のに職人さんにDMしてしまった。お恥ずかしい。

nutteならば"服作りは初心者"とちゃんと書けば職人さんが詳しく教えてくれる。
渋谷のnutteの事務所で直接会って打ち合わせも可能だ。
nutteの方達もサポートしてくれる。
なんでも聞いてみよう。

ちなみにこれらは「全て一からオリジナルで作る」場合をご紹介している。

「既にあるボディにプリントして作る」ところは調べればたくさん出てくるので割愛させて頂きたい。

自分でブランドを立ち上げると考えた時に既存ボディを使うことは全く念頭に無かった。
そもそも巷にある普通の服が合わないのだから、そこを全て解消しないと意味が無いと思ったからだ。
勿論、既にあるボディにプリントして作ることも素晴らしいと思う。
ここはそれぞれの考え方によって選んで頂きたい。

**②専門用語の勉強

→まずは最低限でいい。他はプロに聞こう。**

次にやることは専門用語の勉強だ。

私自身も未だ勉強の日々だが、やはり最低限の知識の勉強は工場さんや職人さんと一緒に作っていく上で必須だ。

トレーニングでも「バーベルって?」「フリーウェイトってなにも重り持たないってこと?(初心者の頃本当にそう思っていたお恥ずかしい)」では話が進まない。

アパレルで最低限必要なワードは

・パターン:型紙のこと。洋服の形そのもの。
・仕様書:その洋服をどうのように生産するかの一覧表。サイズ展開やカラー展開、どこにプリントするか、等を記した表。
・グレーディング:サイズ割り。S.M.L.XLとかサイズをいくつまで分けるのか、また分ける時のミリ数センチ数はどうするのか、ということ。

調べればもっと出てくるが、とりあえずこの3つはよく覚えている。
なぜか。
最初はこの3つすら知らなかったからだ。
そりゃもう話が進まない。

nutteに登録して職人さんと話した時にこれらのワードが出て来た。
わからない用語が出て来たら必ず聞くこと。
他のことにも言えると思うがとても大事である。

これもお恥ずかしいのだがアパレルは工場で機械が作っている部分もあると思っていた。
しかし今だにほとんど全ての洋服は人が縫っている。
どんなに同じ形の大量生産だとしてもだ。

人が実際に手で作業している以上、細かなミスや伝達ミスがあったりする。
「これってなんとなくこういう意味かな?」で進めていると、いざ洋服が出来上がってきた時にひっくり返ることになる。
ちなみにおーいけも失敗や大失敗は一度や二度では済んでいない。
かかったお金もとてもじゃないが言えない。
今お世話になっている縫製工場でも生産管理(洋服作りのエキスパート。実際に縫う人と作りたい人をつなげる中間管理職。)さんにはわからない用語はかならず聞き返している。必ずだ。お互いにトラブルにならない為に徹底して欲しい。(おーいけはトラブルになっている。胃がもぎれるかと思った。)

専門用語全てを覚える必要は無いが、最低限の用語は聞きながら覚え、都度知識をアップデートしていく必要がある。

とにかく生産管理さんと職人さんに聞け。絶対に何度も聞き返せ。
そして一緒に作っていく職人さんと工場さんに最大限の経緯を払う。

これだけは強く言いたいと共に、生産管理さんと職人さんに感謝を。

**③ロゴを作ろう

→できればデザイナーに頼もう。今後のことも考えて。**

順番が逆になってしまったが、nutteで職人さんを見つける前にロゴを作っていた。
実際順番はどっちが先でもいいが、重要度としては工場や職人さんより下なので3番目にした。

ロゴ制作も最近は色々なフリーのアプリでそれっぽく作れたりするが、デザイナーに頼むことをオススメする。
理由は後々アパレル以外の商品を作る時にフォトショやイラレを使ったデータ入稿が必要になったりするためだ。
デザイナーさんなら全て作成できる。
相談もできる。
勿論既にこれらが扱えるなら無問題。
しかし私は使えなかった。
未だに微妙。

「迷ったらHelvetica並べとけばえーやろ!」のHelveticaもわからないようなら自分で作成するのは困難だと思われる(勿論おーいけはHelveticaがなにかなんてわからなかった。BLEACHに出て来た?アランカルの何番目だっけ?というレベル)。

洋服につけるタグ等にも必要なので作っておこう。
楽しいセクションなのでどんどんアイデアは出てくると思う。
それを"ちゃんとした形"に出来る人に手伝ってもらう方が良い。

**④サンプルを作る

→絶対に一度では終わらない**

デザインと縫ってくれる人を見つけたらまずはサンプル作成だ。
いきなり生産に行くことなんて勿論無いので、サンプルを突き詰めていくことが最初の課題だ。

ここは初心者は必ず通る道だと思うので予め言っておくが、
最初から自分の思い描いた通りの洋服が出来上がることはあり得ない。
経験者、もしくは生産管理をやっていたようなプロじゃない限り一発で決められることは無いと思った方がいい。
なので思ったのと違うのが最初に来ても凹まないこと(凹むけど)。
出来る限り失敗が無いことを祈るが、その為には先述してある生産管理さんと職人さんとのコミュニケーションが最大の肝だ。

IVTTも未だにサンプルを作っては却下を繰り返している。
完璧に納得できるもの以外お客さんに提供したくないからだ。

納得できるサンプル作成にはそれなりに時間とお金がかかるが、そこにどれだけこだわるかがブランドなので、各々の判断に任せたい。
またその過程で洋服作りが学べるので「とりあえず作ってみる」というのもいいかと思う。

**⑤MD設計をする

→マーチャンダイジング(MD)とは商品・場所・時期・数量・価格を設計すること。早めに考えておこう。**

MDはアパレルブランドの死活問題だ。
MD設計=ブランドという人もいるくらいだ。
詳しくはこちらの方の記事を読んで頂きたい。

この記事にブランド始めた当初に出会えていれば・・・と思ってしまう。
このnoteはおーいけと同じ初心者から作る人向けなので噛み砕いて話そう。

要するに一番始めに悩むのが生産する数だ。

懐との事情になるし、いくら安くなるからといって5000枚作れるだろうか・・・?
またそれを置くスペースがあるだろうか・・・?

これはブランド毎の方針によるので上記記事を参考に早めに考えておいた方がよい。
ちなみにおーいけは後悔している。勉強しとくべきだったと・・・。

**⑥量産する場所を探す

→とりあえずたくさん聞いてみよう**

MD設計と一緒にやらなくてはならないのが「量産する場所を探す」ことだ。
生産枚数が増えれば増えるほど、職人さん一人で縫えるわけがない。
縫製工場を探すことになる。
全員ではないがnutteの職人さん達は小ロット(少ない枚数)なら量産してくれる方もいるし、自身のコネクションから工場を探してくれたりする。

おーいけの場合はどうだったか。

最初にサンプル作成をお願いした職人さんとはトラブり(預けた物を失くされた。結局返ってきたけど)、また一から工場を探すことになってしまった。

まだまだ生産には不安があったので、直接やり取りできる都内の工場がいいなと思い、「東京 縫製工場」とか調べて片っ端から電話やらメールやらしてみた。

結果は全滅。

メール返信無しは当たり前、電話で聞いてみると「うち最低ロット1000枚からっすけど大丈夫っすか」「うちじゃそういうのは縫えない」みたいな対応ばかりだった。
都内は諦めざるを得なかった。

中国の工場も検討したが、前述のようにコミュニケーション不足でサンプル作成時に失敗しているので、どうしても不安だった。もしなにか間違った場合、簡単に修正が利かない物理的な距離がある。

なので国内ならいいやと、全国に手を広げて探してみた。
SDファクトリーに載っている工場には全て連絡したと思う。
連絡が返ってくるのは両手で数えられるくらい。
その内相手にしてくれるところは片手以下で数えられるくらいだった。
工場さんの名誉のために言うが、皆が皆不愛想な対応なわけではない。
本当にその生地を縫う設備が無かったりとか、そもそも少人数でやってらっしゃるので新規を受け付けるキャパが無い、という理由の方達のが多かった。
繰り返すが世の中の洋服は実際に人が縫っているのだ。
作ってもらっている側として頭が上がらない。

どうにかこうにか一社、個人でも受け付けてくれる工場さんを見つけた。

都内にも出張されるということでタイミングをみてサンプルを持っていって相談しにいった。
本当にたくさんのことを出張に来ていた生産管理の方に教えて頂いた。
改めて感謝をしたい。

工場さんからサンプル以外に必要なものを教えてもらって準備をし、ようやくブランドを始める準備が整った。

ということでとにかく場所を限定せずに、電話でもメールでも(電話のが早い)いいから相談してみることを勧めたい。
そして数を打とう。
必ずあなたの意図を汲んでくれる工場さんが見つかると信じて。

まとめ

ここまでで帰国してから約6ヶ月経っていた。
少しは参考になれただろうか?

文中何度も書いたように「お恥ずかしながら」なにも知らずに始めたおかげで様々な遠回りと失敗をしてしまった。
もしこれから始める方がこれを読んで、少しでも遠回りや失敗が減るのなら幸いだ。

「どうやって売っていくか?」はマーケティングの話になるのでもっと詳しい人に聞いてほしい。笑

とにかく時間もお金もかかったし数えきれない失敗があったので、IVTTを買ってくださる方には本当に心からの感謝しかない。
よくDMでやり取りをするお客様もいらっしゃるのだが、しつこいくらいに「ありがとうございます」と言ってしまう。
でもでも、本当に心から思っているから言ってしまうのだ。
実際に生産して届くまで大変だったが、そこで終わりではないのだ。
買ってくれるお客さんがいて、そして着てもらって初めてブランドが存在する意味がある。
いつも伝えているが、この場でも伝えたい。
本当に本当にありがとうございます!!!

「何故アパレルブランドを始めたかシリーズ」完

ここまでで「何故アパレルブランドを始めたか」シリーズはとりあえずブランドを始める話まできたので一旦終了となります。
ご愛読ありがとうございました!おーいけ先生の次回作にご期待ください!

次からは
・アメリカ留学時の話
・ヨーロッパ周遊の話
・旅の話
・「中国最強武将シリーズ」
・「オリンピア歴代2位の選手達」
・「そんなに詳しくないけど雰囲気が好きなカフェ」

の話などざっくばらんにしていきたいと思います。
乞うご期待!

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