子ども時代、時間が長く感じたのは楽しくなかったからか。

「歳をとると一年なんてあっという間に過ぎる」

本当か?

息子に聞いてみた。

「一年間は長いか?」

「あっという間だよ」

あれ?そんなはずはない。小学生の一年は長かったじゃないか。

妻にも同じ質問をした。

「たぶん長かったと思う」

やっぱり、大人は長かったと記憶している。

どうして長かったのか?

「楽しくなかった」

そんな事もない。友達と遊んだり楽しいこともあった。

「学校が嫌だった」

これは比重が高い。小学生の生活は家か学校で過ごす。学校が楽しくないと辛い。

「先生がこわい」

特に昭和の先生はこわい。廊下に立たされたり、鉄拳を食らった。今の時代なら即アウトだろう。

「自由がない」

自立していないから、親の管理下に置かれている。これは仕方がないが、各家庭環境で違うが、令和のほうがゆるい。

結局は

自分自身で考えると楽しい時間が少なかったようだ。

あくまでも、自分と息子とを比較しての話。

「学校楽しいよ」

息子はそう答えた。

「うん。それはよかった」

安全で楽しい場所であってほしい。


*「クロウ・キッズ!」朗読9更新
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