【連載小説】息子君へ 200 (41 俺が結婚するためには不自然なことをする必要があった-3)
俺と付き合ったひとたちは、俺のことを特別な相手だと思ってくれていたけれど、それは他のひとたちが興味を持ってくれないところまで自分に興味を持ってくれるし、他のひとたちよりも、自分がどういうひとなのかとか、自分の感じ方や考え方を面白がってくれていたからなのだと思う。 多くのひとが、自分はみんなから軽視されていると思いながら生きているのだろう。付き合ったひとたちにしても、親から軽視され、友達から軽視され、教師から軽視され、昔の彼氏からも軽視されてきたのだ。自分はそれなりに面白い人