未婚の自由 結婚のススメ
以上2つ、決して「5ちゃんねる」の引用でもなければ朝日新聞の投書欄の書き写しでもない。両方とも「徒然草」(当方かなり意訳)です。上は190段、下は142段。同じ出典でも内容が矛盾してるのはご愛敬。何せ吉田兼好の気ままな随筆なんだから。
まあこんな感じでやれ恋愛やら結婚やら子育てやら、700年前から人間が考えて言うことなんて、露も変わっていないことに驚かされる。そして今後も変わらないに違いない。そういうものなんだろう。
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というわけで、昨今の日本の出生率の低さは前代未聞の状況となっているのは報道の通り。今になって岸田政権は「異次元の少子化対策」ということで、児童手当の所得制限廃止など色々打ち出している。これについていろいろな意見・評論等が存在するので、私が重複して言及したりはしない。このnoteで私もフォローさせていただいている荒川和久氏
荒川和久/「結婚滅亡」著者|note
のコラムが私は好きなので参照されたい。
ただ一点、私がどうも気になることがある。日本の出生率を上げるのに、育児介護休業法改正やら児童手当の拡充やらもわかるが、「日本人の働き方」、具体的には「転勤」に言及する政治家やメディアが(私の知る限り)ないのだが。
転勤に関しては、以前私も記事を書いた。
簡単にまとめるとこうだ。
日本の会社員は(総じて)規模大きく安定しており給料が高い会社にいればいるほど、日本中世界中いつどこに行かされるかわからない。これは明らかに「奥さんが専業主婦」であることを前提にした雇用形態であり、結婚・出産の大きな足かせになる。
結婚しようにも地元と離れたくないパートナーでは最初から結ばれない。結婚できてもいつ単身赴任になるかもわからない不安定な家庭状況では、仮に給料の高い会社にいて資金的に余裕のある人であっても、二人目、三人目の子供を作るのを躊躇するというのもうなずける話だ。
今では働きたい女性も多い。というより女性も働かないとやっていけない時代である。多くの子供をかかえワンオペ育児では女性が疲れてしまう。しかし日本中世界中子供を転校させて回るのもまたかわいそうな話だ。ならば子供は(そんなに多くは)いらない!という夫婦が増えてもおかしくはない。
政治家らは企業に対し、「もっと賃上げを!」というのもいいが、なぜ「転勤」に言及しないのかがどうも不思議である。「高給取り」に率先して子供を作ってもらえば、多少は少子化の改善になりそうな気がするのだが、そんな意見をお持ちの方はいないだろうか。
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しかしそれにしても恋愛だの結婚だのセックスだのはやはり人間にとっての永遠のテーマなのか、どうも紋切型にはめられることとは程遠い。誰にだって「アイツに先に彼女を作られてガッカリ!」なんて経験はあるものだろう。
当然この私だってしかり。私は
・超恋愛弱者(ちっともモテなかった)
・転勤族(いまは国内のみだが)
・そのわりに給料高くない
の3枷をはめらているが、それでも今は妻子がいる。もちろん私が結婚や子供誕生の報告をした際、明らかに内心舌打ちをしていた奴もいた。
ではもし私が個人的に結婚を勧めるか、と聞かれたら迷わず「結婚しろ!」と言う。
私は元々子供が好きとは言えなかったが、自分の子供の可愛さは何物にも代えがたい。私が今一番大切なものは勿論「家族」だ。しかし世の中には自分の子供すら愛せない親もいるわけで、こればかりは「とりあえずやってみたら?」とはならないのが難しいところである。ましてや結婚出産を「政策」でどうにかコントロールする、というのはとんでもなく困難なことではないのか、と予想する。
かつて日本では戦後すぐまだ貧乏だったころにベビー・ブームが起きたように、長い目で見れば今後も人口など増えたり減ったりするのだろうと思う。まあ政治家や官僚はそれぞれの仕事を頑張っていただき、個人は個人で楽しく充実した生活を送れるよう、一人一人で考えて行動すればいいんじゃない?結局そこに行きついてしまうわけだな。
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