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[PostgreSQL]OSS-DB Silverを受験した感想とか

こんにちは。
しょうです。

本日、OSS-DB SilverというDB系の資格試験を受験し、パスしました。
今回は受験した動機とか、パスする為に何をしたか、受験のメリット・
デメリットあたりをざっくり書いてみようかなと思います。


1.OSS-DB試験とは

運営元はLPI-JAPAN様なので、運営様から説明を引用させて頂きますと、
次のような説明が出来ます。
OSS-DB、特にPostgreSQLというDBをどこまで理解していますか?
という試験ですね。

オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識、特に商用データベースとの連携に優れ、エンタープライズ・システムでも多く活用されている「PostgreSQL」を基準のRDBMSとして採用・認定するIT技術者認定資格です。

引用元は以下です。
ちなみに私が勤めている会社はLPI-JAPAN様のビジネスパートナーです(笑)

受験料は16500円(税込み)
受験は全国のテストセンター(VUE)か自宅受験を選択可
試験時間は90分で50問。65%以上正答でパス出来ます。
決して難易度は高くない試験と言えるでしょう。


2.受験の動機

私は現在、インフラメインのなんちゃってSEをしておりますが、
将来体には(具体的には30歳になる前の残り3年間で)
フロント→エンド迄一気通貫してサービスの設計・開発・運用を
プライベートで行いたいと考えております。

サービスの内容自体はほとんど決まっておりませんが、
私はITの他にファッションも大好きなのでこの2つを絡めた
サービスを作りたいと思っています。
・・・がしかし、具体的な案はまだありません。

具体的な案が無い理由としては
①発想力がまだ乏しい
②IT技術がまだ乏しい

事が原因に挙げられるかと私は考えており、
資格試験を通じて②の分野を少しずつ解消していきたいという思いから
今回のデータベース試験を受けようと思いました。
それにインフラ技術だけでは、目に見えるようなサービスを作ることは
根本的に難しいというのがあったりします。
技術分野のすそ野を広げていくことはサービスを開発する場合
必然になってしまうものだと思います。
※他の資格試験を受験する時の理由も、大体これが該当します。


ところで、このようなフロント→エンド迄一気通貫という話をすると
「外注すればいいじゃん!」とか「その場その場でググって構築すれば
良いじゃん!」という意見がもしかしたら出てくるかもしれません。

これはあくまで個人的な問題だと思うのですが、
理論理解をあまりしていない状態のまま、その技術を触っていると
【ブラックボックスのまま構築したり、外注するのは気持ち悪い】、
【自分に土台が無いまま構築してしまった場合、構築は出来ても
トラブルに対応しにくくなってしまわないか】ということを
考えてしまいます。そしてそれが本当に気持ち悪く、居心地が悪いのです。

最低限、理論的なイメージを持ち、少しでも触れるようにしておこう

自分の脳内の気持ち悪さを解消し、気持ちよく設計・開発・運用を行って
行くために資格試験は必要な過程だと私は割り切ってやっています。


また、資格試験の為に一定量の時間や労力は費やすことになるので、
無駄ではないと思われてしまいがちですが、私は
【経験】を積み上げていくための【土台】を作っている過程と考えてます。
私の持論は以下に書いているので、もし興味があればご覧ください。

ちょっと長くなってしまいましたが、
自作サービスを作り・リリースするための土台作りの為受験した。
ということですね。


3.パスする為に何をしたか

以下の3点のみです。

①書籍を読む
②Ping-tを何百回とやる
③環境を用意して触ってみる


①書籍を読む

専用の書籍があるので、これをまず一周しました。
いつもそうなのですが、最初は完璧に理解しようとするのではなく、
概要をざっくり理解する程度に留めてます。
完璧にしようとすると時間がいくらあっても足りません。
割り切ってどんどん先に進むことで、わからなかった部分が
分かってしまうこともあるので、気にしないで先に進みます。


②Ping-tを何百回とやる

①でざっくり理解したものを定着させたり、誤認を修正するために
何百回とやりました。
それに不思議なのですが、問題演習をしているだけでも
理解出来ることってあるんですよね(笑)
通勤・退勤の時間を有効活用するために毎日やりました。

Ping-tが終わったら、再度①の書籍に戻って読み直しを行いました。


③環境を用意して触ってみる

これはマストではないと思いますが、触ってみることで
分かることもあります。そして疑問が湧いてくると思います。
その疑問に対してどのようにアプローチして解決していくか。
そのような道程を踏むとより深く理解出来るはずです。
環境構築自体は難しくないと思いますので、時間があるのであれば
触ってみると良いかもしれません。

私が以前作成した環境構築についての記事も参考程度に乗せておきます。
もしよろしければ<m(__)m>


4.受験のメリット・デメリット


メリット

データベースという存在自体は知っているけど、実際に構築したり触ったり
したことが無いエンジニアは色々とメリットを感じやすいと思います。

資格試験全般に言えることだと思うのですが、その分野に必要となる
基礎理論が網羅的に問われるものが資格試験です。
初学者であってもOSS-DBを通じて迷いなくデータベースについて
全体感を理解出来るようになると思います。
この試験はSQLの使い方をはじめ環境の用意の仕方、Backupとrestore等の
やり方を学びます。これらは実際のIT現場でも必ず必要になる技術です。
広く浅くでも、具体的な方法を知っておけるというのは有用だと思います。

またデータベース系の資格としてOracleがあると思いますが、
あちらは3分野の中から2種類受験しパスしないといけないことや、
参考書自体がかなり厚く、初学ではしんどいかなと思われます。

PostgreSQLもOracleもRDMSとして大きな違いは無いようですので、
まずOSS-DBでデータベースについてざっくり分かるようにしておいて、
Oracleについて理解しないといけなくなったら差分を知るために学習する
というような道順で良いかなと思っております。

※業務でOracleを使用されているのであれば上記の話は忘れてもらった方が
 良いかと。


デメリット

受験費が高いかな~と思います汗
90分50問の試験で16500円(税込み)って…
IT系の資格は全体的に高いのがネックだと思いますね。
これも10000円くらいだったらいいのにな~と思ってしまいます。
IT業界入りたてで、自分の業務の管轄外であればわざわざ学習する必要は
無いと思います。色々学習してきて必要になったらやってみるとか、
余裕が出来たらで良いでしょう。
また、ざっくりとでも良いのでデータベースを学ぶ理由が無いと
お金をどぶに捨てるのとそこまで変わらないかなと感じました。

あと、他の分野のエンジニアさんはデータベース特有の思考というか、
SQLの書き方に最初は戸惑い、ストレスを感じてしまうかもしれません。
私の実体験なのですが、最初の頃は割とストレスが溜まりました(笑)
「left outer joinってなんだよ!そんなの使う事ある!?!?」
「initdbとpg_ctlが外部から使えなくて他のpsqlとかは外部からも使える
コマンドだっけ??あれ??」
とか思っていた時がありました。
今後学習される方はそのあたりは覚悟をした方が良いと思いました。

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