見出し画像

ファスティングの効果8選+α【ホントはあまり公言したくない!?】

「ファスティング」というものはご存じでしょうか?

いわゆる「断食」のことですが、宗教的な意味合いの断食とは違い、一切の飲み食いをしないものではありません。

一定期間、固形物は一切口にしませんが、その代わりにドリンク(酵素ドリンクなど)で栄養素を摂っていきます。

さて、このファスティング。実際に行なったらどんな効果が得られるでしょうか?

ネットでは「正しい方法で行えば、よい効果が得られます」的なことが書かれていますが、以前もお伝えした通り「ノウハウ」よりも大事なものがあると考えています。

ファスティングの効果を知っておくことは「ノウハウ」よりも大事なものの1つです。効果が分からないと、わざわざやってみたいという意欲が起きないからです。

なので、今回は「ファスティングの効果」を……といきたいところですが、先にお伝えしたいことがあります。

それは「ファスティングって本当に効果があるの?」ということについてです。

「ファスティング」と検索すると、このような候補が出てきます。

・ファスティング 意味ない
・ファスティング やばい
・ファスティング 医学的根拠

このような検索ワードがヒットするということは、気になっている人がいる証拠。不安になる人の気持ちもわからなくないです。

なので、ファスティングの効果をお伝えする前に、「本当にファスティングって効果があるの?」ということについてまとめていきます。

○ファスティングって本当に効果があるの?

ファスティングって本当に効果があるかどうかは「根拠」があれば頷けるはず。色々調べてはみましたが、一つ一つについて根拠があるかどうかまではわかりませんでした。

ただし、ネットなどにある情報を受け取る際の判断材料になるものはありますので、それをここではシェアしていくことにします。

●著名人が使っているものだから信用できる?

これは、酵素ドリンクやサプリメント系の健康食品のトップページやLPなどに多いです。

・●●さんも大絶賛!(有名人)
・○○さんが監修した○○(専門家)

ファスティングにかかわらず、このようなページを見たことがある人はいるはず。しかし、有名人や専門家が言ってたから、おすすめしてたから必ずしも有効性が証明されるわけではありません。

あくまでその人だけが主張している可能性もあるし、企業の依頼で宣伝しれるだけかもしれないからです。信頼できる情報は、多くの科学者などによって多角的な確認や評価を必要とするのが通常です。

・○○賞を受賞
・●年連続売り上げNo.1

など、受賞歴や売上実績の宣伝にも注意しましょう。製品の有効性とは関連がないものもあります。テレビや雑誌などメディアが絶賛・宣伝しているからといって、それが必ずしも有効性があるとは限りません。

●ファスティングすると「デトックス効果」があるって本当?

イェール大学医学部の臨床神経科医スティーヴン・ノヴェラ氏によると「体に備わったデトックス機能以外には、正当と認められるデトックスは存在しない」ということだそうです。つまり、デトックス商法は「エセ科学」であり「まやかし」だということになります。

また、ニューヨークを拠点とする管理栄養士のレイチェル・リンク氏は、このように話しています。

・「デトックスウォーターにデトックス効果はない。ほんの微塵もだ。

・「『デトックスウォーター』がただちに健康を増進することを期待すべきではありません。余分な量の水分を流し込むことによって一時的に体重を減らす以外に効果はないのです」。

引用元:https://wired.jp/2019/05/31/detox-diet-plans-smoothies/

これらもあくまで専門家の一意見にすぎませんが、少なくともファスティングがデトックス効果があるという確証がないということはいえると判断します。

・ファスティングをすれば「デトックス」ができる。
・ファスティングをしないと「デトックス」ができなくて、身体に毒が溜まり続ける
・なるべく早くファスティングをしないと大変なことになる

もし、こんなことを言ってるファスティング指導者がいたら、少なくとも僕は信用できません。後でお伝えしますが、ファスティングの本質的な効果はこのようなものではないと僕は考えています。

●ファスティングに関連して科学的根拠が立証されているものはないのか?

何もないわけではありません。その代表例として挙げたいのが「オートファジー」です。

オートファジーの仕組みを解明した功績により、東京工業大学の大隅良典博士が2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。オートファジー(ギリシャ語で「オート」は「自分自身」、「ファジー(ファゲイン)」は「食べること」という意味)とは、生物が生命維持に必要なアミノ酸の生成などのために細胞内のタンパク質を分解して再利用する重要な機能で、「細胞内リサイクルシステム」とも呼ばれる。

引用元:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/contributing_worldwide/oosumi.html

僕も、オートファジーについての記事も書いたことがあります。

ファスティングをすすめる立場にいますが、ファスティングの効果については、科学的立証がされているものが少ないといわざるをえません。

まずはそれを大前提のうえで、僕はファスティングをおすすめしています。人によって効果は個人差があるということです。

○一般的にいわれているファスティングの効果8選

以上を踏まえて、一般的にいわれているファスティングの効果についてまとめていきます。

科学的根拠がないにしても、実際にファスティングをすると以下のような効果を得るといわれています。これはファスティングをするにあたって知っておいたほうがよい情報です。頭にしっかりと入れておきましょう。

①身体を休ませる

身体(特に内臓)は食事によって取り入れたモノの消化・吸収をするためなど、24時間365日休むことなく働いています。

現代は飽食時代。欧米型の食事や食べすぎ飲みすぎ、そして喫煙やお酒の飲み過ぎなど生活習慣が乱れがちな人が多くなっています。身体がオーバーワークになれば、必然的に臓器は疲弊。本来の機能が低下している可能性が⾼くなります。

ただし、ファスティングをすることで、ずっと働き続けてきた内臓は少しの休息が与えられるでしょう。炎症や不具合が起こっていれば、その修復に費やす時間もできます。少し休めた内臓はそれぞれの本来の働きを復活させ、それまでよりも栄養素が良く吸収されるようになるといわれています。

②味覚や嗅覚がよくなる

私たちの普段の食事は、気づかないうちに化学調味料や添加物、濃い味付けに慣れてしまい、味覚や嗅覚がにぶくなっています。

しかし、ファスティングをすることで、素材本来の味を強く感じ、今までよりも美味しいと思えるでしょう。外食をしたときに味付けが濃く感じたり、化学調味料や添加物の風味が気になるようになるはず。

ファスティングをすることで味覚が整うことは、比較的実感しやすいでしょう。また、味覚だけではなくて視覚や聴覚、嗅覚、触覚を含めた五感が研ぎ澄まされていくともいわれています。

③肺が綺麗になる

肺も内臓の一部。都会に暮らしている人は、大気汚染の影響を特に受けやすい環境下にいます。また、喫煙者でなくても副流煙としてタバコの煙を吸わざるを得ないことだってあるでしょう。

気づかないうちに、私たちの肺は相当なダメージを受けています。それをファスティングによって回復していきます。肺が綺麗になることは、酸素の供給がスムーズになるということ。代謝を上げるためにとても大事なことです。

④免疫に関係する

ファスティングをすることで内臓が休まると、⾎液中の⽩⾎球が活性化し、細菌やウイルスによる感染を抑制する効果が期待できます。

また、消化に回っていた酵素(消化酵素)を代謝酵素に使えるようになると、そのエネルギーは免疫系と組織再生のプロセスに。その結果、アレルギーの緩和や病気の治癒速度にも良い影響を与える可能性が⾼まります。

⑤有害物質を排出する

本来、人間の⾝体には「自然治癒力」が備わっているといわれています。

ただし、気づかないうちに身体はどんどん汚れていって、自然治癒が追いつかない状態に。このような汚染物質は脂肪組織に蓄積されやすい特性があるので、神経系や免疫系、内分泌系などに大きなダメージを与えています。

なので、ファスティングをすることで脂肪燃焼を促進させることは、自然治癒を補うデトックス効果になるのです。

⑥大腸が綺麗になる

大腸も内臓なので、ファスティングをすることで腸内環境の改善が期待できます。

食べ物の残りカスや⽼廃物は、最終的には大腸を通過し排泄されます。大腸の環境が良くないと、⽼廃物や食べ物のカスが溜まっていき便秘などになってしまう可能性も。

「腸の状態で健康状態が決まる」といっても過言ではないので、お腹の調子が悪くなりやすい方はこの効果を期待して始めてみるのもいいかもしれません。

⑦肝機能の改善

肝臓の機能は、アルコール代謝や有害物質の解毒などです。偏った食生活を続けている限り、大きな負担を抱えていく運命にあるというのはいうまでもありません。

肝臓の解毒機能がキャパオーバーになると、いわゆる有害物質はどんどん体内に蓄積されていきます。ただし、ファスティング中は少なくとも新たな有害物質は入れません。ファスティング後は解毒・排泄作業の促進が期待できます。

注意してほしいのは、あくまでファスティングはきっかけにすぎないということ。肝機能を正常に戻すためには、断食後の食生活の見直しが⽋かせないので、ファスティングが終わった後の食生活が大事です。

⑧脂肪燃焼

ファスティングをすることにより摂取カロリーが抑えられるため、体内の脂肪がどんどん使われます。それによってほとんどの体重が落ちるでしょう。いわゆるダイエット効果が期待できます。

ちなみに、ダイエット効果はファスティングの本質ではありませんが、効率よく痩せることが出来るので、「ファスティングダイエット」というような造語も生まれています。

○SHOが考えるファスティング効果【+α】

以上8つの他に、僕がファスティングをしてきた経験から感じとっている効果についてもお伝えいたします。

●食事が楽しくなる

ファスティングをすることによって味覚が鋭くなり、味に敏感になります。また、普段は食材に拘っていなかった人でも、食材に拘るようになるケースが増えるので、食材選びも楽しくなるはずです。

そうすると、ごはんが美味しくなるし、食事が楽しくなります。

●⾝体の変化、体調の変化が分かりやすい

ファスティングのメリットは短期間で効果が出やすいし、それを実感しやすいことです。これは素直に嬉しい!!

●食に感謝の気持ち、心を持てるようになる

ファスティングをすると、自分が選んで好きなものを食べれるのは当たり前ではないことが分かります。これは普段何気なく食事をしていると、忘れかけてしまうこと。なので、このようなことに気づけるのは非常に大事なことです。

●自分の身体を大事にしようとするきっかけになる

ファスティングをきっかけにして、栄養のことや自分の健康のこと、もっと⾝体を大事にしようと考えます。

年齢を重ねてくると感じることが増えてくる、⽼いや、⾝体の不具合。ファスティングをきっかけにして、これからの将来に向けての健康について考えるのも良いかもしれません。

○まとめ

今回は「ファスティングの効果8選+α」についてまとめてきました。

積極的にファスティングの効果を発信したくない理由があって、それは科学的根拠が立証されているものが少ないからです。

それを踏まえた上で、ファスティングの一般的な効果を知っていくとよいでしょう。

①身体を休ませる
②味覚や嗅覚がよくなる
③肺が綺麗になる
④免疫に関係する
⑤有害物質を排出する
⑥大腸が綺麗になる
⑦肝機能の改善
⑧脂肪燃焼

それに加えて、SHOが今までファスティングをやってきて個人的に感じている効果として4つ挙げました。

●食事が楽しくなる
●⾝体の変化、体調の変化が分かりやすい
●食に感謝の気持ち、心を持てるようになる
●自分の身体を大事にしようとするきっかけになる

これらを参考にして、あなたにとってファスティングが必要なのかを考えてみてください。

<SHOのサービス一覧>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?