見出し画像

【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】準備段階・渡航に際してやらなければ良かったこと

はじめに

 渡英してから3ヶ月が経ちました。最近は朝晩など0度前後になってすっかり冬ですが、街中がホリデーシーズンに合わせてキラキラしはじめました。そんな中、日本から自分で送った船便が忘れた頃に届くことになり、正直送らなかったら良かった…と反省しています。知っていればやらなかったことが既にいくつかあるので、これから渡航する海外長期滞在経験の無い方にお役に立てばと思い記録しておきます。あくまでも個人の価値観によるところが多いのであくまでも参考までに。

船便

 日本から海外に引っ越す際に荷物をどの程度、どうやって持っていくかは大きな課題かと思います。私は数ヶ月以内に使用する可能性が高いものを手荷物で持てる限り持って、冬以降に使いそうなものは船便で送ることにしました。
 
 日本から海外に荷物を送る方法は色々とあります。郵便局のEMSというサービスが最短ながら10kgで送料2.5万円などで非常に高額、郵便局や運送業者(ヤマトさんなど)の船便は時間がかかるものの比較的安価です。ニーズに合わせてどのサービスを利用するかを選択すると良いと思うのですが、自分にとってはどれも利用しない、が今となっては正解だったなと後悔しています。

 私はクロネコヤマトの海外引越単身プランを利用しました。ミニマムコースでダンボール大5、小4で12万円しましたが、結局発送する段階になりそんなに詰めるものがなく、大3・小2を発送しました。発送したのが8月上旬でした。そして11月29日に到着予定となっています。実に到着までに4ヶ月くらいかかったことになります。もはや何を入れたかよく覚えていません。

 国際情勢が不安定な中、到着に時間を要することは想定内ですし、事前に説明も受けているので納得はしています。ただ、発送したものの中に絶対無いと困るものは特に入れておらず、渡航して3ヶ月も経つと生活は既に立ち上がっているので、正直今更来ても…という感じがしています。

 住む場所がロンドンなのでお金さえ出せば必要なものは大体なんでも手に入り、日本らしい細かいところに手が届くような品物・日本語の書籍は送料は必要ですがAmazon.jpで注文すると1週間くらいで日本から届きます(身体を洗うタオルとか書いました)。日本の調味料は現地の日本食スーパーで高いですがなんでも手に入りますし、そもそも船便では(すくなくともヤマトさんの上記プランにおいては)口に入れるものは一切送れません。船便の送料でかかった12万円を使って、こちらで買い物した方が早いし安く上がったかもしれないと思っています。

自分の身体と一緒に移動してきた手荷物。エコノミークラスでしたが追加料金を支払って預け荷物を3個にしました。
預け荷物のほぼ半分くらいが食料・調味料などで占められていました。    

UniKitOut

 UniKitOutというサービスがイギリスの大学・大学院入学生向けにあります。多くの学生寮などと提携を結んでおり、自分が到着する前に日用品など必要なものを部屋の中に届けておいてくれるサービスです。イギリスの住宅は基本的に家具備え付けで、冷蔵庫やレンジなど最低限必要な家電製品も持ち込む必要がありません。ベッドはベッド本体とマットレスはありますが、枕やシーツ類・布団類はありません。渡英する前にこのサービスを知り、とりあえず到着当日に必要なものは届けてもらっておこうと、寝具一式・水廻りで使用する洗剤やハンドソープなど一式、バスタオル、トイレットペーパーなどなどを注文しておきました。
 そしてチェックイン当日、荷物が届いていないわけです。問い合わせてみるとすぐ届くはず〜みたいな適当な感じで、しかも到着日が週末だったこともあり何も進捗せず、結局絶対に必要になるものは近場に買いに行きました。結局届いたのは渡英後1週間くらいのタイミングで、しかも微妙に足りて無いものがあり一部返金対応になるなど散々な感じでした。同じ学生寮に住んでいる友達は普通に届いたと言っていて、私だけが運が悪かったのかもしれませんが、あまりおすすめできるサービスではないと思います。

予定より1週間くらい遅く届いた上に注文したもの半分くらいしか入っていませんでした。
到着当日に必要なものは、長旅で疲れている中近くのショッピングモールまで買い出しにいきました。

教科書の購入

 これは留学先の大学側のアナウンスにも問題があったと思うのですが、事前に結構早いタイミングでReading Listが公開され、そこに書いてある教科書のうち何冊かを日本で購入して持参しました。しかしいざコースが始まると、当然ながらこれらの教科書は図書館に置いてあり、かつLibrary Serviceから遠隔でもアクセスできました。一冊だけ統計の教科書はかなりハードに使用しているので、これは持っていて良かったと思いますが、他の教科書はいらなかったなと思っています。

関数電卓

 小さい話なんですが、留学先のコースから関数電卓を持参するように指定があって日本で購入していきました。しかし試験では電卓持ち込み不可(PC上の電卓やエクセル、Rを使っての計算は許可)だったり、普段の宿題や勉強でもわざわざ関数電卓を使うことがあまりないです。そして文房具屋に行くと日本で買った値段よりはるかに安く売っていたので、こちらで入手しても良かったなと思っています。

一部の日本食・調味料

 エコノミークラスで通常預けられる荷物は2個までだと思いますが、追加料金を支払って荷物を追加しました。その中には大量の日本食・調味料などを入れていきました。ロンドンには日本食スーパーが沢山あり、Amazon UKでもお金さえ出せば何でも買えます。物によってはかさばる上に重いので、預け荷物分の追加料金を支払わずに到着後にこちらで購入することもできたかなと思います。

徒歩圏内にあるWestfield内にある日本食スーパーのIchibaさん。
当然日本のスーパーよりどれも割高ですが、輸送コストを考えると仕方ないなと思うようになりました。

終わりに

 このような苦労話・失敗談は時が流れると笑い話になるのでしょうが、単純にお金を損したところも沢山あるので、自身の計画性の無さを反省しています。今後、本帰国する前に引っ越すことがあればスーツケースと身の回り品だけで移動するようなミニマリストを目指したいです(日々ものは増える一方ですが…)。留学前にやっておいてよかったこと、こちらに来てからやって良かったことなども今後まとめていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?