SHO@Imperial SPH

感染症を専門とする小児科医。 2023年からImperial College Lond…

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感染症を専門とする小児科医。 2023年からImperial College London MSc Epidemiologyに留学中。 吉田育英会奨学生、Imperial College SPH Masters Scholarship受賞。

マガジン

  • その他、いろいろ

    雑多な感じです。

  • 留学開始してからの話(コース関連)

    コース関連の話がメインです。

  • ロンドン生活

    ロンドンでの生活に関する話。学業の話はしません。

  • イギリス公衆衛生大学院留学準備

    公衆衛生大学院留学の準備を振り返ります。

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疫学分野の公衆衛生大学院留学を志した理由

 はじめまして。私は感染症を専門とする小児科医なのですが、2023年夏からイギリスのImperial College London公衆衛生大学院のMSc Epidemiologyに留学する予定です。実際の留学準備においては色々とわからないことも多く、情報収集は主にネット上での過去の先輩たちの情報発信を頼りにしていました。コロナのパンデミックや、ウクライナ情勢、円安など、留学生を取り巻く状況は年々変化しており、自身が経験した最新の情報を記録に残しておくことが誰かの役に立てば良い

    • ストレングスファインダーを受けてみた話

      ※以下の記事は特定のサービスをPRする意図はありません。 絶賛就活中ですが、本命のポジションにshortlistされまして、小論文・面接などを控えています。 今更ですが自分の強みとか弱みとか、そういう面接で必発で聞かれることをちゃんと英語で言語化できるようにならないとな、と思いGalllup社のストレングスファインダーを受けてみました。無料の性格診断とか出来るところは沢山ありますが、さすが有料(で結構高い)のサービスなだけあり、フィードバックはきめ細かい印象です。フィードバ

      • 【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term2の記録①

        Imperial College Londonの公衆衛生大学院(SPH)でMSc Epidemiogyというコースに在籍しています。 ロンドンの冬は日照時間が短く、天気も毎日どんよりしていましたが、3月中旬くらいから春めいてきて街中いたるところに桜やマグノリア(木蓮)が咲き乱れ、とても気持ちの良い季節になってきました。 1年間3学期制の短いコースですが、早くもTerm2が終わりました。 Easter Break前後の春休み期間は大学によって過ごし方は大きく違うようで、たとえ

        • 【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term1の記録③成績開示

          早くもTerm2が折り返しました。 Term1からTerm2の間は約1ヶ月のクリスマス休暇があったわけですが、その間は各モジュールから濃厚な課題が出され、休み明けにはExam Weekがあったので、私はロンドンから全く出ることなくひたすら家にこもって勉強していました。 クラスメートたちはヨーロッパの他の都市やイギリス国内を旅行したり、自分の国に帰ったりしている人もいたので上手く時間をやりくりすれば何とかなる程度の量だったのかもしれません。 自分は何を勉強するにおいても人の数倍

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        記事

          ロンドンでフードロス削減に貢献と言いながら、安く食べものを手に入れたりしている話

          Too Good To Goというアプリをご存知でしょうか。 イギリスだけでなくヨーロッパ諸国や北米で主に使えるアプリですが、もともとフードロス削減を目的に作られた店舗と客を結ぶアプリです。 登録している店舗はその日に売れ残りそうな食材・商品があればアプリに登録します。 アプリユーザーは自分の位置情報の周囲にあるカフェ・レストランなどのリストから、店舗を選んで商品を購入します。 嬉しいのが、定価の3分の1の価格で商品を購入できるところ。 大体が3~5ポンド程度の価格で設定

          ロンドンでフードロス削減に貢献と言いながら、安く食べものを手に入れたりしている話

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term1の記録②

          今回の記事はこちらの記事の続きです。 Imperial College London MSc EpidemiologyのTerm1の振り返りその2です。 各評価の後のパーセンテージはそのモジュールの最終評価に占める割合です。 Research Methods実際の臨床研究の手法に関して深く学ぶモジュールです。Systematicなものも含めて文献レビューの仕方、質的・量的研究の具体的な手法、メタアナリスの仕方、研究倫理などを扱いました。10週の中でこれら全てを扱うのは難しい

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term1の記録②

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term1の記録①

          はじめに10月から始まったImperial College London MSc EpidemiologyのTerm1がようやく終わりました。実際は12月中旬に授業自体は終わり、Christmas Breakに入っていたわけですが、とんでもない量の課題と休み明けの試験があったので、最後の試験を終えてようやくTerm1終了という気分です。 コースの公式HP上には実際の課題がどんな感じかなどは全く記載がないので、今後進学を検討される方がいた時のために記録を残しておきます。Term

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term1の記録①

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】準備段階・渡航に際してやらなければ良かったこと

          はじめに 渡英してから3ヶ月が経ちました。最近は朝晩など0度前後になってすっかり冬ですが、街中がホリデーシーズンに合わせてキラキラしはじめました。そんな中、日本から自分で送った船便が忘れた頃に届くことになり、正直送らなかったら良かった…と反省しています。知っていればやらなかったことが既にいくつかあるので、これから渡航する海外長期滞在経験の無い方にお役に立てばと思い記録しておきます。あくまでも個人の価値観によるところが多いのであくまでも参考までに。 船便 日本から海外に引っ越

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】準備段階・渡航に際してやらなければ良かったこと

          ロンドンでのジム通い

           筋トレ3年生なのですが、ロンドンに引っ越してきてGymboxウェストフィールド店をホームジムにすることにしました。  ロンドンはフィットネス人口が日本よりも多いことや、ジムの数が多く競争が熾烈であることなどから会費は日本より安いことが一般的なようです。大手のPuregymや、TheGymGroupなどは20ポンド前後から会員になれるようで、日本の24時間ジムの半分くらいの金額でしょうか。しかし私の通っているGymboxは強気な価格設定で、学割を使った最安の会費で月60ポン

          ロンドンでのジム通い

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term1半ばの記録

          Imperial College Londonの公衆衛生大学院でMSc Epidemiology(以下MSc EpiまたはEpi)での勉強が始まって1ヶ月ほど経ちました。 本学の公衆衛生大学院にはMasterのコースとして、MPHと、私の所属するMSc Epiの他に、MSc Health Data Analysis and Machine Learning(HDA)というコースがあるのですが、MPH 90人くらい、HDA80人くらい、Epi 34人という規模感です。もともと

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term1半ばの記録

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Imperial College LondonのPre-sessional Courseについて

          8月30日にロンドンに到着して約3週間が経ちました。 本コースが始まる10月までは外国人向けの3週間のPre-sessional Courseに参加しています。 コース自体はとても充実しており、有料かつ高額ではありましたが参加して良かったなと思っています。実際申し込む時に情報が全然なくて参加することに悩んだので、自分の記録がてら情報を残しておきます。 Pre-sessional Courseとは外国人がイギリスの大学・大学院に進学するためには英語試験のスコアが無条件合格の足

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Imperial College LondonのPre-sessional Courseについて

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話③〜IELTSリーディング対策編〜

          IELTSとは 以前の記事でIELTS(International English Language Testing System)の特徴を以下のようにまとめました。  ・ペーパー版とコンピューター版から受験方式を選べる   (ただしコンピューター版の受験会場は2023年7月現在で全国5ヶ所しかない)  ・リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションからなる  ・合計所要時間は2時間半+スピーキング約15分  ・ペーパー版は紙の問題を見ながら、紙

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話③〜IELTSリーディング対策編〜

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話②〜IELTSリスニング対策編〜

          IELTSとは 以前こちらの記事でIELTS(International English Language Testing System)の特徴を以下のようにまとめました。  ・ペーパー版とコンピューター版から受験方式を選べる   (ただしコンピューター版の受験会場は2023年7月現在で全国5ヶ所しかない)  ・リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションからなる  ・合計所要時間は2時間半+スピーキング約15分  ・ペーパー版は紙の問題を見なが

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話②〜IELTSリスニング対策編〜

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】出願に必要な書類の話

           アメリカ・イギリスの公衆衛生大学院(MPHまたはMSc)への出願に際して必要な書類は以下の通りです。アメリカはSOPHASというシステムに登録してそこから各大学にまとめて出願する方式(一部大学で例外あり)ですが、イギリスは各大学のオンライン出願サイトから個別で登録する必要があります。私は日常業務が忙しく余裕がなかったので、一連の出願プロセスに関して大学院留学コンサルティングにサポートしていただきました。 各種証明書・英文成績証明書 ・英文卒業証明書  出身大学に発行を依頼

          有料
          500

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】出願に必要な書類の…

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話①〜どの試験を受けるか〜

          公衆衛生大学院出願のために必要な英語試験 欧米の公衆衛生大学院の中でもいわゆるMaster of Public Health(MPH)をはじめとした、Masterのコースに出願する場合、日本人は英語のスコアをクリアする必要があります。大きくTOEFL iBT(以下TOEFL)かIELTS Academic(以下IELTS)のどちらかでスコアメイクをする方が多いですが、最近は新興勢力としてDuolingo English Test(DET)のスコアを受け付けてくれる大学も増えて

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話①〜どの試験を受けるか〜

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】受験と渡航までのタイムライン

          医師としての留学の際の選択肢 私は元々英語が好きで、学生の時からバイトでお金を貯めては長期休暇を使って海外旅行に行っていました。旅行先のユースホステルで出会った人たちと交流したり、交換留学で自分の大学に来てくれていた人達の国を逆に訪れたりした時に、片言でも英語でコミュニケーションが取れることがとても楽しく英語を勉強するモチベーションになっていました。せっかく好きな英語を活かすために海外で仕事がしたいという思いが強く、実際に医師になった後にはその方法を色々と模索していました。学

          【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】受験と渡航までのタイムライン