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イギリス公衆衛生大学院留学準備

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公衆衛生大学院留学の準備を振り返ります。
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記事一覧

【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】準備段階・渡航に際してやらなければ良かったこと

はじめに 渡英してから3ヶ月が経ちました。最近は朝晩など0度前後になってすっかり冬ですが、街中がホリデーシーズンに合わせてキラキラしはじめました。そんな中、日本から自分で送った船便が忘れた頃に届くことになり、正直送らなかったら良かった…と反省しています。知っていればやらなかったことが既にいくつかあるので、これから渡航する海外長期滞在経験の無い方にお役に立てばと思い記録しておきます。あくまでも個人の価値観によるところが多いのであくまでも参考までに。 船便 日本から海外に引っ越

【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話③〜IELTSリーディング対策編〜

IELTSとは 以前の記事でIELTS(International English Language Testing System)の特徴を以下のようにまとめました。  ・ペーパー版とコンピューター版から受験方式を選べる   (ただしコンピューター版の受験会場は2023年7月現在で全国5ヶ所しかない)  ・リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションからなる  ・合計所要時間は2時間半+スピーキング約15分  ・ペーパー版は紙の問題を見ながら、紙

【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話②〜IELTSリスニング対策編〜

IELTSとは 以前こちらの記事でIELTS(International English Language Testing System)の特徴を以下のようにまとめました。  ・ペーパー版とコンピューター版から受験方式を選べる   (ただしコンピューター版の受験会場は2023年7月現在で全国5ヶ所しかない)  ・リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションからなる  ・合計所要時間は2時間半+スピーキング約15分  ・ペーパー版は紙の問題を見なが

【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】受験と渡航までのタイムライン

医師としての留学の際の選択肢 私は元々英語が好きで、学生の時からバイトでお金を貯めては長期休暇を使って海外旅行に行っていました。旅行先のユースホステルで出会った人たちと交流したり、交換留学で自分の大学に来てくれていた人達の国を逆に訪れたりした時に、片言でも英語でコミュニケーションが取れることがとても楽しく英語を勉強するモチベーションになっていました。せっかく好きな英語を活かすために海外で仕事がしたいという思いが強く、実際に医師になった後にはその方法を色々と模索していました。学

【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】英語試験の話①〜どの試験を受けるか〜

公衆衛生大学院出願のために必要な英語試験 欧米の公衆衛生大学院の中でもいわゆるMaster of Public Health(MPH)をはじめとした、Masterのコースに出願する場合、日本人は英語のスコアをクリアする必要があります。大きくTOEFL iBT(以下TOEFL)かIELTS Academic(以下IELTS)のどちらかでスコアメイクをする方が多いですが、最近は新興勢力としてDuolingo English Test(DET)のスコアを受け付けてくれる大学も増えて

【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】出願に必要な書類の話

 アメリカ・イギリスの公衆衛生大学院(MPHまたはMSc)への出願に際して必要な書類は以下の通りです。アメリカはSOPHASというシステムに登録してそこから各大学にまとめて出願する方式(一部大学で例外あり)ですが、イギリスは各大学のオンライン出願サイトから個別で登録する必要があります。私は日常業務が忙しく余裕がなかったので、一連の出願プロセスに関して大学院留学コンサルティングにサポートしていただきました。 各種証明書・英文成績証明書 ・英文卒業証明書  出身大学に発行を依頼

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疫学分野の公衆衛生大学院留学を志した理由

 はじめまして。私は感染症を専門とする小児科医なのですが、2023年夏からイギリスのImperial College London公衆衛生大学院のMSc Epidemiologyに留学する予定です。実際の留学準備においては色々とわからないことも多く、情報収集は主にネット上での過去の先輩たちの情報発信を頼りにしていました。コロナのパンデミックや、ウクライナ情勢、円安など、留学生を取り巻く状況は年々変化しており、自身が経験した最新の情報を記録に残しておくことが誰かの役に立てば良い