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墾田永年共財帳|note米飯部

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墾田永年共財法は、令和2年11月1日に発布された法で、墾田(自分で新しくコメントした投稿)の永年共財化を促進する法令である。要するに、note米飯部がコメントした投稿まとめである。
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#小説

墾田永年共財法の公布のお知らせ  note米飯部

note米飯部は、サークルメンバーの投稿にコメントをするだけのサークルです。 私は「noteを初めて良かった」と思う理由の一つが、投稿にコメントが貰えたことだと考えています。応援するクリエイターが心もお腹もいっぱいになるために、いま私にできることは、メンバーの投稿にコメントをするというサークル活動を発足することでした。 note米飯部では、お米とコメントをかけて、コメントすることを「コメントを炊く」なんて表現しています。美味しいお米の代わりに嬉しいコメントをお届けしていま

ショートショート:「いろえんぴつの人」

これはノート友達のペンギン人さんの2行ホラーから作った、 心温まるお話。コラボ作品です。 「いろえんぴつの人」 ぼくは みんなとちがうんだ。 思い出せるだけの記憶を引っ張り出しても、 どんなに時をさかのぼっても、 一番初めのぼくの記憶は みんなと違うと感じた事だった。 公園のはしっこに ぽつんと座ると 同じくらいの友達が 汗をかきながら笑っている。 おにごっこ。 ブランコ。 てつぼう。 すなあそび。。。 あんなに笑って どんなに楽しいのかな。。。 団地の上の窓か

ショートショート115「ハートの元素」

「おぉぉ」  満天の星空。言葉としては知ってた、写真なんかでももちろん見たことはあるけど、実際目の当たりにすると、そのスケールに思わず声が出る。 「わぁ」とか「キレイ」とか、かわいく言ってみたかったんだけど、最初に感じるのはその輝きの美しさよりも、押し寄せるような雄大さで、その圧に押されて呆けた声が出てしまった。  隣の悟(さとる)に目をやると、あごに手を当てて、何かに確信を得たように「へぇ」と声を漏らしている。一体何が「へぇ」なんだろう、と思いはしたけど、多分私と同じ

きみのしっぽのことを、何で想いだしてるんだろう。

「わたしずっとほしいんだ、しっぽ」っていう 言葉をみつけた。 しっぽが何故欲しいのかその理由もわからないのに わたしもずっとほしいよ、しっぽって思った。 家族と犬の物語にでてくる主人公「ぼく」の妹の言葉。 しっぽって、つくろわなくていいからまんまの 気持ちがでてるからいいんだって彼女は思う。 じぶんの顔って人間ってどうしても <ついつくろってしまう>。 尻尾は誰かに気を遣うこともないし、ありのままの 心でいられるような気がするから。 尻尾があったらよかった

【小説】愛のスイートピー

 私はこの手紙を書くにあたり、あえてスイートピーの挿絵の入った便箋を選びました。薄紅色のスイートピーには、繊細という花言葉があり、これまでの人生を振り返ると、運命的な繋がりを感じました。  あなたと別れてから九年が経ちます。この手紙が無事に届いたならば、今更何事かと、あなたは胸をざわつかせているでしょう。先にはっきり言っておくと、復縁を望むとか、過去のすべてを許すとか、そういった類のお話ではありません。  私は今でもあなたが怖い。いえ、あなただけでなく、男の人が怖い。  

【小説】昭和、渋谷で、恋をしたり 2-20

前回のあらすじ(2-19) 振られたにもかかわらず、想いが募る一方の泰輔。しかし、手足が出ずに落ち込むばかり。そこで、泰輔は一方的にラブレターを書き続けることを決心したのだった。 ▶︎2-21へすすむ  ▶︎目次をみる 夢中になりたい  11月の深夜に、寮の裏で立ち小便をしたその翌日、私は大学の就職課に向かった。  だが、すでに就職先が内定していたため、事務員から怪訝な顔をされてしまう。そこで生協へ走り、就職情報誌を買い込むと、カメラ機器メーカーの求人を探した。  別

清さと、濁り|「電車の発車メロディ」と「人間力」との共通点

先日、テレビ番組で「電車の発車メロディ」について特集していた。全国各地の様々なメロディが流れ「あ、聞いたことある!〇〇駅だ!」などと思いながら見ていたのだが、その中で印象深いことがあった。 「美しいだけの音楽」はダメ 何が印象深かったのかというと、それは「発車メロディのセオリー」である。なんと、意図的に「耳障りな金属音」などを混ぜて曲を作っているのだそうだ。知らなかった! そして、もう一つ意外だったのが「ただ美しいだけの音楽はダメ」ということだ。美しいだけの音楽は、雑踏の

自分は、日々何を見て生きているのか|noteとインスタは「心の中を映すアルバム」

私の「今年やってみたかったけど、まだ出来ていないこと」の1つにInstagramがあった。そこで、意を決して(笑)、1か月前から投稿に挑戦している。 インスタに尻込みしていた理由なぜインスタに挑戦できなかったのかというと、自分の日常は いわゆる「インスタ映え」とは縁遠いと思っていたからだ。 私はオシャレでキラキラした生活をしているわけではなく、素敵な写真を撮ったり加工したりする技術もない。私には場違いなんじゃないか。そんなイメージを持っていた。 しかし。その一方で、イン

スマホの「フリック入力練習」と「思考のクセを変える」ことの共通点

私は10年前に「ガラケー」から「スマホ」に切替えたのだが、文字入力はずっと「ガラケー方式」のままでやってきた。スマホ方式、つまり「フリック入力」のほうが格段に速いのは知っていたが、習得する練習がおっくうだったからだ。 しかし、最近スマホで文字入力する機会が増え、ガラケー方式で打つことによるモタつきや時間ロスを痛感するようになってきた。そこで、私もやっと重い腰を上げ、フリック入力に切り替えることにした。 これって、思考パターンの切り替えだ現在、フリック入力を始めて10日ほど

自販機で「当たり」が出てビックリ💦|初めて知った「30秒ルール」

会社の休憩室の自動販売機で、何気なくお茶を買ったら、その直後、聞きなれない電子音が響いた。 「ピピピピピ!」なんだなんだ??? 表示を見ると「6666」! これはもしや・・・!? ホントに当たるんだ!(驚き)おお、これが「数字が揃えばもう1本」というやつか!ホントに当たるんだ!?💦 驚きながら、500mlのボタンを押してみた。 あれっ?反応しない・・。 「勘違いだったのかな?」 慌てて自販機の説明を読む。「30秒以内に、ランプ点灯している商品から選んでボタンを押し

神保町で、昭和50年の「anan」を発見|不思議なタイムスリップ感覚

昨日、久しぶりに神田 神保町へ行った。本の街、古書店の街。ふらふらと散策していたら、人だかりを発見。遠目には普通の「古本市」のようだが、老若男女いて、妙に賑わっている。 昭和50年の「anan」を発見! 気になってのぞいてみたら・・・ おおお、なんとも古めかしい表紙の雑誌が!昭和50年発行の「anan」だ! 「自分が知っている雑誌」の「自分が生まれるずっと前の号」を読むというのは、なんだか不思議な感じだ。前世にタイムスリップした感じとでもいうか。興味津々でめくってみた。

久々に飛行機に乗ってビックリ!飛行機は、輸送業からエンタメへ?|「自分の日常は、誰かの非日常」という気付き

今週、数年ぶりに飛行機に乗ったのだが、ずいぶん進化していて驚いた。(ちなみにANA)。 単なる「乗り物」から「体験型アトラクション」へ!①歌舞伎!な、安全ガイダンス 搭乗後すぐ流れる「安全のためのガイダンス」が面白くて、思わず見入ってしまった。歌舞伎役者が演じるコメディだったからだ。(昔は、もっとフツウで生真面目な説明だったはず)。 ②飛行実況 次に興味深かったのが、自分の乗っている飛行機の「飛行実況」が見れるということだ。座席ごとに備え付けられているテレビ画面で、色

【140字】つぶ説《協奏ロンピカーポ》20「墓荒らしの墓戻り」

宝を求めた墓荒らしがいた。 奴が暴くのは王の墓のみではない。 奴はどこの墓にも現れる。 「knock knock コーンコンお邪魔しますよーい」 棺を開けた。中を漁りかき出す。 墓荒らしはその棺に入り横になった。 奴は他人の棺でしか眠ることのできない異常な亡霊だ。 生前の墓荒らしとしての性か。 ◆【次】協奏ロンピカーポ21 ◆【最初から】協奏ロンピカーポ1 ◆【シリーズ解説】つぶ説《協奏ロンピカーポ》って何? ◆【マガジン】つぶ説《協奏ロンピカーポ》一覧 最後まで読

ゼロの紙さんの「潮風が...」をstand.fmで朗読しました。

こんばんは、匤成です。 ゼロの紙さんのこちらの記事を朗読しました。本当は「アメジスト」を読みたかった。伊集院静さんの受け月が出てくる「アメジスト」が良かったのですが、少し照れてしまって、男性でも読める記事にさせて頂いた。 はじめて、備え付けのBGMを使いました。OPと被っていないか、心配だったけど大丈夫そうですかね?  いや、被ってますね。BGMを入れる位置の指定はまだ未対応のようですね。