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「桜×富士山」を狙うフォトウォーク! 【FUJI SNAP MEET】 を開催しました!

こんにちは、りょんりょんです。
桜の季節が過ぎ去ってもう夏なのに、この企画の記事をずーっと書けてなくて申し訳ありませんでした…。

みなさんは今年、春の景色を見たり撮ったりされましたか?スーパー今更案件とか言って殴らないでください。
私自身は今まで「桜を撮るぞー!」と撮影に出かけることはあまりなかったのですが、今年は機会に恵まれて桜や春を撮りに行くことがたくさんできました。

今回はその先駆けとなったSSB公式企画である四季フォトウォーク 【FUJI SNAP MEET】 の様子をお伝えいたします。


公式フォトウォーク初のゲスト回

今回は四季フォトウォーク初めての特別ゲストをお招きした会でした。
ゲストとしてお越しいただいたのは"yuji hirai"さんです!

yuji hirai さん

【経歴】
●平井裕士(ひらいゆうじ)
・1986年大阪生まれ/大阪在住 写真歴11年
・2016年に写真をもっと楽しくするメディア「RECO」にフォトグラファーとして参加
・2023年11月個展「いつか見た風景」ギャラリー・アビィで開催
 他グループ展参加多数

●寄稿歴
・GENIC vol.63 「Street Photography」
・IRODORI
(富士フイルムデジタルカメラXシリーズ公式ウェブマガジン)
【Xシリーズレビュー】

平井さんと私の出会いは4年前の某オンラインサロンでの「X100Vオンライン写真展」。超幸運なことに私も出展者に入れていただいたのですが、メンツが豪華すぎて「私が入ってるの場違いでは?」と疑うレベル。その出展者の中に平井さんがいらっしゃいました。
平井さんのお写真は日常スナップ。当たり前にある街の一角。生活の営み。太陽の恩恵を受けた光と影。それらが平井さんの手によって、静謐に美しく、当たり前にある日常とは思えない空間写真へと変わるのです。
私が写真を本格的に始めるとなった時に憧れたのは明瞭度バチバチのストリートスナップでした。が、平井さんの写真を見てから、柔らかく優しく、当たり前にある日常の美しさを撮りたいと思うようになりました。影響を受けた写真家さんなのです。
大阪でもスナップとカフェ(プリン&ホットケーキ)をご一緒させていただいたり、2年前には静岡に2回来ていただいて富士山スナップをしたりしていました。

そんな平井さんをぜひフォトウォークにお呼びしたいと思ってお声掛けしたのが今回。「ぜひ!やりましょう!」と快くOKいただきました。
1回目が雪なし富士山(10月)、2回目が雪かぶり富士山(2月)だったので、「3回目は桜×富士山にしよう!」と3月末に決定しました。
平井さんリスペクトで私もX100Vを持ち出しました。

平井さんといえば写真と共に添えてある文章。今回も写真を撮った時や見返した時に平井さんが考えていたことが文章に書き起こされています。キャプションに添えておりますので、ぜひ文章も読んで写真と一緒に楽しんでください。

龍巌淵で見た景色は…

新富士駅に参加メンバー集結。今回も県内外&メンバー内外問わず、たくさんの方に集まっていただきました。
自己紹介も済ませ、車に乗り込んで最初の目的地である「龍巌淵」へ向かいます。

富士宮市・富士市にまたがって流れる一級河川である「潤井川」。水がとても綺麗なその川は全長25.5kmにも及び、流域面積は約310㎢を誇ります。もはや規模が大きすぎてよく分からないレベルですね。東京ドーム約6600個分です。もっと意味がわからなくなりましたね。
その下流域の川沿いに「龍巌淵」はあります。富士の方はもちろん、富士山ファンや桜の時期になると県内外問わずたくさんの観光客で賑わう場所です。

霞んではいるけど富士山もしっかり見える!(撮影:mash

はい、先に申し上げておきますと今回、桜と富士山を狙うことができませんでした。
フォトウォーク開催場所は富士市だったわけですが、例年ですと3月末〜4月初めにかけて桜が七分咲き〜満開になるんですね。フォトウォーク開催日を3/30にしたのもそれに合わせたものでした。
ところが今年はまさかの寒さが長引いたためか、桜の開花が1週間遅れる事態となり…。

横の道の様子(撮影:mash)
定番の桜×富士山のスポット。これはこれで良い。富士山の迫力。(撮影:Hayato

ご覧の通りまだ芽が出ていない状態でした。スーパー枝状態。
しかして平井さん含めメンバー一同は笑ってその景色を撮ると共に、周辺を散策開始。
(良いのかい…?)と内心オロオロしてた私でしたが、周辺の町を歩くと魅力的な被写体がたくさんあることに気付きました。龍巌淵は龍巌淵だけがフォトスポットではなかったのです。

工場の陰に落ちる木の影。光が強い分、影の存在感が増す。(撮影:せりな
このまま真っ直ぐ行けばどこに着くのかなという好奇心はいつまでももち続けたいものであるし、
例え行きどまりであっても凹まずそこから始まることを大事にしよう。(文・撮影:yuji hirai)
フォトスポットまでの通路が狭くて、桜が満開になったら通行整備しなきゃ
暴動が起きてしまわないか心配しながら、動かずに棒立ちしていたとき。(文・撮影:yuji hirai)
動かずに棒立ちしていた写真。めっちゃ旅行の記念写真みたい。良い写真だなぁ。
(撮影:せりな)
駐車場にソファ置いた人の気持ちを想像してみると、車二台置けるように広めに確保したけど
親戚も友達も遊びに来ないから、外で日向ぼっこできる場所を作ってやるぞという意気込みを感じた。
(文・撮影:yuji hirai)
毎回わしは意味わからんポーズしてるな。(撮影:Kei
あのとき言ったちっちゃいカーブミラーの横にあった草なんだけど、思い出そうとしても
ここに曲がり角があった記憶がなくて、こんな小さいミラーで草に隠れようとしてたら
安全確認できないじゃんって今思った。(文・撮影:yuji hirai)
木漏れ日平井さん(撮影:Kei)
龍巌淵沿いは全滅でしたが、実は所々には桜は咲いていました。
桜を見ると春の訪れを感じて良いですね。
この写真は多重露光加工してくれてるので、桜と富士山が重なって見えます。(撮影:Kei)
落ちているゴミも場所によっては主役(撮影:Ryo Tanioka)
前ボケ良い!命の芽生えを感じさせてくれる春の植物たちは
見てると嬉しくなってたくさん撮ってしまう(撮影:masato

ちなみにこの段階で参加メンバーは「散ッ!」の掛け声があったかのように散っていました。忍びの家系か何かですか。
みんなバラバラに撮りに行ってるけど、各々が撮りたい春と富士の町を探しに行けているようでした。

恒例の写真を撮る人を撮る人を撮…マトリョーシカ(撮影:Hayato)
いやそっち側もマトリョーシカなんかい。(撮影:masato)

富士のレトロカフェ"蘭豆"で団欒

龍巌淵を散策した後は昼食&交流タイム。
せっかく集まったメンバーだもの。写真を撮るだけじゃなく仲を深めたいじゃない。写真の話でもカメラの話でも全然関係ない雑談でも、同志が集まれば話に花は咲き続けるものです。

そんな話に花を咲かせる場所になってくださったのは、富士にあるカフェ"蘭豆"さん。レトロな内装で光の差し込み方も綺麗なおすすめカフェなのです。
メニューもめちゃくちゃ種類が豊富。特にパフェ。値段と大きさが釣り合ってないサービス精神は最高です。

エゲつないおしゃれ空間。(撮影:Ryo Tanioka)
光の入らない喫茶店は映えないから他所に行こうなんて言っちゃう客も、
ここなら何も文句を言うことなく居座ってしまうだろう。
紅茶を頼んだら、コーヒーが提供されたのもいい思い出になった。(文・撮影:yuji hirai)

平井さんのいるテーブルでは、平井さんのインスタアカウントを見たり大阪スナップ話を聞いたりと、参加メンバーが前のめりになって写真の話をしていました。

(撮影:mash)

隣のテーブルではPENTAX K-1 Ⅱ を持ってきたmashさんがペンタックスの良さを力説。ディスプレイのエグイ動き方に一同大興奮していました。(フレキシブルチルト式液晶モニターというらしい)

RICHO公式HPより。
右下の動き方見て。ディスプレイが浮き出て自由に動くの。エゲツなさがすごい。
カツサンド美味しそう。その横に握られるFoveon…。(撮影:mash)
我々のテーブルでも話してました、甘いものは神だと。(撮影:masato)

"変わる富士駅前"と"聖地巡礼"

"蘭豆"さんの居心地が良く、想定以上に交流という名の長居をした我々。「もう終わっても良いのでは」くらいの満足顔をしたメンバーもいましたがまだ終わるわけにはいかない。まだ平井さんと富士を回っていないのだから…!
ということでカフェを後にして富士駅前へ。

(撮影:Ryo Tanioka)

実は富士駅、2025年に工事着工により現在の姿を変えてしまうんです。
昔ながらのレトロなお店たちがある商店街の一角はなくなり、新たな施設が建設されるようです。
2年前に平井さんと2人でフルーツパフェを食べた喫茶店。「開いてたら行きましょう!」と言ってましたが閉店しておりました。私は住んでいるわけでも住んでいたわけでもないですが、思い出や記憶が詰まった場所の姿形が変わってしまうことに一抹の寂しさを覚えざるを得ませんね。
時の流れによって時代に合わせた便利で住みやすい快適な街になっている嬉しさと、もう二度と戻れない過去の景色へのノスタルジーが渦巻く胸中。
そんな変わってしまう前の富士駅前の写真を残そうと、メンバー一同は歩を進めました。

理由は様々だろうけど、「場所」がなくなったとき、心に穴が開いちゃったみたいだよと
言った人がいた。穴を埋めるのか、そのままにするのか、どれだけ考えても自分の力だけでは
どうにもできないと思っている。ただ、ふとした瞬間にその穴が埋まることがあるから、
それに気付けるようにいたい。(文・撮影:yuji hirai)
これかっこいい。点字ブロックの流れとビルのそり立つ感じ。
白い壁に自転車シルエットと頭をのぞかせる富士山。
この左側のビルも来年には…。(撮影:Hayato)
確かこの駐車場も無くなってしまうんだっけ…寂しくなるね(撮影:Ryo Tanioka)

お次に向かったのは。富士駅前といえばココという場所となっている「富士商店街とその奥に座す富士山」スポットへ。
実はSSB運営メンバーであるhiroさんがSNSで写真をおバズりあそばせた結果、もはや「聖地」といっても過言ではないくらい有名になったのでした。聖地巡礼です。「あの写真は知ってるけどバズらせたのがhiroさんとは知らない」というメンバーもいたので、その事実に驚きあそばせてました。

構図は違うけど例の写真の通りと富士山。富士山の存在感は異次元だよねほんと。
住んで3年経つけど、その威厳ある姿は毎日でも見ちゃう。(撮影:masato)
ふざけてるようにしか見えない並びだけど本人たちは至って真剣。(撮影:masato)

聖地巡礼を終え、(さあどうやって回ろうかなぁ)と考えていたら、すでに皆思い思いの場所へ散り始めていました。「散ッ!」Part2。未だかつてここまで自由なフォトウォークがあっただろうか。
とはいえ富士駅前という広大な場所を十数人で歩いていくのも迷惑が掛かるし好きなところを回れないし、今回はその方がいいかと決定。
「平井さんと一緒に回れたら良いよね☆」と思っていたら平井さんの姿はもうそこにはなく…。本当に忍者なのかもしれない。

十字に巡る電線と真正面に建つレトロビルがかっこいい(撮影:masato)
誰か手を挙げてるな〜くらいにしか思ってなかったら、少しずつこっちに向かってきていて、もしかしたら手を振ってるのかなと思いながらも気にせず撮り続けていたら、しっかりその様子を撮ってくれていました。普段1人で撮ってるから、撮っている様子を自分で見れたのはとても新鮮でした。
(文・撮影:yuji hirai)
平井さんへのアンサーフォトがこちら。手を振っているのはKeiさんだったんですね。
この写真めっちゃ良い。(撮影:Kei)
壁の模様、植物の蔓延りかた、双方の異様さが不穏さを感じさせますね(撮影:Hayato)
かつてカレー屋さん?だったところ。いつか行ってみたいなと思っていたのだけれど、
行かないうちに閉店してしまったみたい。行きたいと思った時に行かなきゃ、もう戻れないのだ。
(撮影:Ryo Tanioka)
部屋の中でパソコンと向き合いながら、言葉を生み出そうとすると何も出てこないのに、
1枚の写真がボクを外へ連れ出そうとしてくれる。抵抗せずにどこへ向かうのかと身を任せていると、
目の前にナンバープレートのない車を見つけた。タイヤはすっかりパンクしてしまっている。
駐車場に廃車を停めているのか、駐車場に停めていたらイタズラされたのか。静岡の人は
みんなやさしいから、おそらく前者だろう。前者であって欲しい。(文・撮影:yuji hirai)
ホースの先端を地面に置かないあたり、家主は結構神経質なのかもしれないと思ったが、
ホースの渦が離れたところにあったり、室外機の上にアンバランスに積まれた水のない水槽があったり、
鉢植えが端っこに置いてあったりして、案外適当な家主なのかもしれないと思った。(文・撮影:yuji hirai)
動きがあってかっこいい。高架下のカーブ。ダイナミックさを感じる。
こういう影はつい目で追ってしまいますね。(撮影:Hayato)
ここは個人的にホットスポットだった。(撮影:Ryo Tanioka)
富士駅商店街名物の小麦まんじゅう!めちゃくちゃ美味しくて2個食べてしまった。
このサイズ感で2個食べるとお腹が膨れるという腹持ちの良さに驚き。(撮影:Ryo Tanioka)

最後にカフェと富士駅前にて

少人数チームに分かれてフォトウォークを楽しんだメンバー。オープンチャットや電話で何とか連絡を取りつつ、最後の休憩場所のカフェへ集結。
もうこの時点でまあまあ歩いているのにみんな元気なものでした。
平井さん・うっちーさん・私テーブルは、大阪写真界隈の話や好きな写真家の話で盛り上がりました。

そして解散の儀は富士駅にて。季節的にだんだんと明るくなってきた夕方の富士山をバックにみんなで集合写真。

下から1列に並んでるのを撮ってくれた。ハトも並んでるのかわいい。(撮影:Kei)
富士駅前の今の姿。この右側がなくなっちゃいます。寂しいね。(撮影:mash)
(撮影:Ryo Tanioka)

桜×富士山は見られませんでしたが、富士山と富士の町を撮り、そして平井さんとの交流を深められた1日となりました。

おまけ:静岡駅前にて

さて、平井さんが好きなものは「プリン」「ホットケーキ」ともう1つあるのです。それが「おでん」。
「おでん」といえばもう分かりますね。帰る新幹線の時間まで、静岡おでんを食べにきました。

黒はんぺんには骨が混ざっているという噂を聞いて怯えていたけど
出汁が染み込んでいて想像していたより柔らかくて美味しかったからまた来たい静岡。
(文・撮影:yuji hirai)

早朝から夜遅くまで、1日しっかり静岡にいてくださった平井さんには大感謝です。ありがとうございました。
また静岡を楽しみに来てほしいですし、次は私たちが大阪に遊びに行きたいなと思います。
こうやって写真を撮る人たちが交流を深めていくの、とても好きですし大切にしていきたい繋がりだなと思います。

更新が大変遅くなって申し訳ありませんでした。
次の公式フォトウォークでお会いしましょう。それでは。

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