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ウポポイ《民族共生象徴空間》4日目・ラスト(2023/09/13)

「もうウポポイ記事は飽きた」って言われそうな4日目、ついにラストです!
文字数は初日から比べるとどんどん少なくなっておりますのでサラッと読めます(笑)

ウポポイ《民族共生象徴空間》1日目(2023/09/09)
ウポポイ《民族共生象徴空間》2日目(2023/09/10)
慰霊施設とウポポイ《民族共生象徴空間》3日目(2023/09/12)

よかったら、こちらもどうぞ↓
・【旅暮らし記】苫小牧・樽前と白老ウポポイ行ったり来たり(2023/09/08〜09/13)


朝、まず苫小牧(樽前)の錦大沼公園をリベンジ散策⁡。9/8に時間切れで寄りそびれた樽前半島展望台まで歩きました。

・【写真記】苫小牧・錦大沼公園(2023/09/08、13)

昨日(12日)、SNSに「ウポポイにアイヌ料理がないのが残念」と投稿したら、フォロワーさんから「カフェリムセにアイヌ料理がありますよ」とのコメントが!
調べたら、確かにメニューに載っているではないですか。何という凡ミスを!!

当初の予定では昨日がウポポイ最終日で、このまま苫小牧〜札幌へと行くはずだったのですが、これは食べに行くしかない。

まさかのリベンジ、4日目のウポポイです(笑)⁡
そしてKさんも「自分も食べたい」と同行。白老と樽前を行ったり来たり、計2往復。

ウポポイ案内図

もはや頭に入っているかも知れませんが、恒例の地図を載せておきます。
錦大沼公園を散策中は曇天だったけど、すっきり晴れました!

ななかまど イレンカ

入って真っ先に、左側にあるのが『sweets cafe ななかまど イレンカ』。
白老町内で人気の『ベーカリーショップ ななかまど』姉妹店。スイーツテイクアウトショップです。

美味しそうなメニューの数々

北海道産クリームチーズ&道産小麦粉&白老町のたまごを使用した、ふわっふわの『ポロト湖のチーズスフレ』が食べたかった…。すっごく甘い、い〜い香りが漂っててね…。
ホール(直径約13cm)980円、いまだ心残り。

ほか白老産のたまごと北海道産クリームチーズを使用したカップチーズケーキと、壮瞥産リンゴを使用したアップルパイが人気のようでした。

蛇足ですが、甘いものは好きだけど普段は食べません。
糖分は日本酒でじゅうぶん摂取してるので。

カフェ リムセ

右側にあるのが『カフェリムセ』。今回のリベンジの舞台です!

このメニュー看板が目に入らぬか

この看板を、もっとよく見ておけばアイヌ料理の存在に気がついただろうに。相変わらず節穴よ。
「白い恋人ソフトクリーム」に目が行って、すっかりスイーツ専門カフェだと思い込んでた。

すでに12時半近いランチタイムだったんだけど、ここでKさんがナイスアシスト。
「ウポポ アキ ロって、13時からだったよね。まず、そっちに行こう。」
よく覚えてたね?! すっかり忘れてたよーーーーー!!!!!
もう食べる気満々だった(笑)

やぁやぁ、またまたまたまた来たね。

このエントランス棟まではチケットがなくても入れますので、お食事やお買い物だけ楽しむこともできます。

焚火ダイニング・カフェ ハルランナ

焚火ダイニング・カフェ ハルランナ』は、定山渓・小樽・白老に展開する温泉宿「ふる川グループ」プロデュース。
そしてミシュランの星を獲得したこともある、札幌のフレンチレストラン『Le Musée(ル・ミュゼ)』オーナーシェフ石井誠氏が料理を監修。

「ハルランナ」とは、食べ物が天から降ってくるほどの豊かな暮らしを願うアイヌの儀式で、和風に解釈すると「上棟式の餅まき」のようなもの。
「ハルランナ!= 食べものが降るよ!」と、カムイと人間が一緒になって食事を楽しむ行事だそう。

白老牛、エゾシカ、ラムなど北海道の食材と、アイヌ料理で用いているキハダの実や野草、白樺樹液などもスパイスとして使用しているのだとか。

それなりのお値段なので尻込みしてしまったけど、次回は奮発して味わってみたい。

体験交流ホール(ウエカリ チセ)

体験交流ホールでの上演・上映プログラムは、一通り見れたと思う。
あまりのプログラムの多さ、複雑さに「これは無理」と思ったけど、よーく読んでいると同じ演目もあったりして、2パターン+α(特別公演)&アニメーション上映という感じ。

伝統的コタン

伝統的コタン、1枚くらい別角度から撮ればよかった(笑)

大小5つのチセのうち、公開されているのは『ポロ チセ(大きな家)』と『シノッ チセ(遊びの家)』の2棟のみ。

最後のプログラムは、ようやく『シノッ チセ』での『ウポポ アキ ロ』です。4日目の正直。

可愛いじゅうたん

プログラムによって、準備されるものが違います。
このチセの間取りと囲炉裏が描かれた絨毯は初めて見ました。『ウポポ アキ ロ』専用なのかな?

アペソ(いろり)

囲炉裏の上に吊るされている鮭は本物で、年に1度、この鮭を使ってオハウ(鍋料理)を振る舞うそうです。

ほかアワやイナキビ、ドーナツ状のトゥレプアカㇺ(オオウバユリから作る保存食)なども干してありました。

『ポン劇場(紙芝居)』も、この方。

ここで働いている方々は、皆さんポンレ=ニックネームで呼び合っています。「ポンレ」とは、アイヌ語で「小さい(ポン)名前(レ)」という意味で、子どもの頃のエピソードや好きなこと、性格などから名付けられるそうです。
この方は、子どもの頃に木登りが好きだったということから「ニムニム」さん。「ニム」= 木に登る、という意味だそうです。

「ウポポ」とはアイヌの伝統的歌謡(何種類もある)で、「ウポポを皆んなで歌いましょう」というのが『ウポポ アキ ロ』。
「ウポポイ」とは「(おおぜいで)歌うこと」を意味し、『ウポポ アキ ロ』は「ウポポイ」という名称を象徴するプログラムなんだから、もっと回数を増やしたらいいのに。

漆塗りのお盆(おひつの蓋)

参加者とニムニムさんを入れて3つのグループに分かれました。
おひつの蓋(盆)を真ん中に、片手を乗せて「トン、トン、」と拍子をとります。この時、全員のタイミングを合わせるだけでもけっこう難しい。

歌は、本来はもっと長いのですが
「ヘフリサラナー♪ ハッハッホーォ♪ ハッホー♪」(たぶん)
ここだけを繰り返し輪唱していきます。

最初は引きずられてしまったけど、繰り返すうちに慣れてきた。
なかなか面白かったです♪

録音したので、写真と合わせて動画編集しなきゃ。
YouTubeの方が全然アップできてなくて、動画が溜まりまくってます。せっかく有料アプリをダウンロードしたのに…。

丸木舟を制作中

帰り道、工房の前を通ったら「チプ(丸木舟)制作中」の看板が!
でも、ちょうど休憩時間だったのか制作風景を見ることはできず。真ん中部分を削っている(くり抜いている)最中のようでした。

(左)外貨両替機(右)ペットボトル回収機

外貨両替機があった!
園内にはゴミ箱があちこちに設置されていたけど、ペットボトルの空き容器回収機も。

園内では無料Wi-Fiが利用できますが、わたしのスマホでは速度が遅かったり途切れたりして使い物にならなかったです。

カフェリムセ

満を持して『カフェリムセ』へ!
ほら、「白い恋人ソフトクリーム」のポスターが目立つでしょ?
料理も提供されてるって、パッと見、思わないですよね?(言い訳)

店内の様子

店内は木目調で明るい。『ポロトミンタㇻ(白老駅北観光インフォメーションセンター)』にあるパッチワークと同じようなつくりの、刺繍のタペストリーが飾られています。

チェプオハウセット

アイヌ料理のメニューは、『チェプ(鮭)オハウ(汁物)』、『キナ(野草)オハウ』、『ユク(エゾシカ)カツカレー』、『ペネイモ(しばれ芋/ポッチェイモ)ぜんざい』。
カレーとぜんざいはアイヌ料理と言えないかな?

せっかく旬の時季だし、秋鮭を使った『チェプオハウセット(1,400円)』をオーダー。
(キナオハウは厚揚げと野菜でベジタリアン仕様となってます。)

右上のお茶は、エント=ナギナタコウジュ(薙刀香薷)。
風邪や胃腸にいいらしい。ほのかな香りと優しくやわらかい味で美味しかった。

チェプオハウ

ウポポイにアイヌ料理を提供するお店がないと思ってKさんと話をしていたとき、「これくらいはできるはず」と言ってたもの、鮭を使った料理とかオハウとか、イナキビご飯とか〜…って、その通りのラインナップに笑っちゃった。
そうだよね、⁡やっぱり鮭のオハウとイナキビご飯は基本ですよね。
特に鮭はカムイチェプ(神の魚)、シペ(本当の食べもの)と呼ばれてたくらいですから。

具材はみんな大きめ。鮭、昆布、じゃがいも、大根、人参、ゴボウにネギ、やわらかく煮てあって、出汁が効いたスープも美味しかったです。

副菜も美味しい

左上:イナキビご飯。黄色っぽい粒粒がイナキビです。一緒に炊くことで、もっちりします。イナキビは少し雑味があるけど、歯ごたえがシャクっとするのも楽しい。

右上:コンプ シト(昆布 団子)が食べられたのが嬉しかった。⁡⁡
お団子はオオウバユリの鱗茎から作られるデンプン団子なのですが、これは代替品のようでした。いも餅っぽい。
そこに昆布(だしがら)を砕いた餡をかけるのが本来のレシピ。もしかしたら、ちょっと違ってアレンジされてるかも。

ニムニムさんは「白老周辺ではオオウバユリを見ることは少ない」と言ってましたし、百合根のように商品化するなら栽培しないと間に合わないでしょうね。

クイズラリーも参加しました

園内の5箇所にあるクイズに答えて、記念品(オリジナル鉛筆)も貰いました(笑)
いやー、満喫した!
リベンジ訪問したお陰で『ウポポ アキ ロ』にも参加できたし、ほぼ90%のプログラム達成! 悔いなし。

* * * * *

⁡従業員の方々、みなさんがウポポイ内部について熟知している訳ではないんだなと感じました。
それだけ情報量が多くて把握しきれていないようでした。自分の持ち場で精一杯という感じ?
ディズニーランドみたいに案内専門のキャストとか要所要所に配置することはできないのかな。

博物館には学芸員さんがいると思うのですが、どれくらい突っ込んだ話ができるかは謎です。

⁡ここは、そういう学習の場というより「アイヌ民族にスポットを当てたテーマパーク」かな。
アイヌに興味を持った方の「入り口」、興味を持つための第一歩。
あまり負の部分を全面に出さず、楽しみながら親しみを持ってくれたらいい。

さらに掘り下げたい方は『阿寒湖アイヌコタン』『二風谷コタン(平取町立二風谷アイヌ文化博物館や萱野茂 二風谷アイヌ資料館など)』--- と広げて行くといいと思います。

ただ、歴史の部分とかは(マイルドに表現したとしても)曲げずに伝えるべきかなと思いました。


11月3日(文化の日)は無料開放DAY!
11月3・4日には、各地のアーティストや工芸家によるアイヌ民工芸品およびアート作品の展示販売、アーティストトークなどのイベント『アイヌアートショー2023』が開催されます。

詳しくは『ウポポイ(民族共生象徴空間)』公式サイトへ。

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