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母の在宅介護

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#在宅介護

心がえぐられた瞬間

心がえぐられた瞬間

介護をしている母の
片側のお尻の
足との境くらいの所が
痣のように黒ずんでいて

お尻の痣について
介護関係の方から何度か聞かれたり
ドーナツ枕を使うようにとか
色々と言われて
使うようになったが

気づくとドーナツ枕が
お尻からずれていることが多く
本人の使い勝手もよくないようで
段々と使わなくなっていった

お尻の痣については
いつからできたものかもわからず
母も特に痛みを訴えていなくて
うち

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しおれてしぼんだ

しおれてしぼんだ

生気を全くなくした
土気色の顔の母が
「火にかけてたのを忘れた」と
仕事から帰ってきた私に
助けを求めるように言いに来た

母は鍋だか、やかんを火にかけて
そのまま忘れてしまったようで
部屋がちょっと焦げ臭かった

そのことを一緒に家にいた父に
ひどく叱られでもしたのか
母の顔は生気を吸い取られて
すっかりしおれて、しぼんで
ぼそぼそと吐くことばも弱々しい

母のこんな姿は
初めて見た

というか

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真冬の夜遅くに介護中の母と何故タクシーに?

真冬の夜遅くに介護中の母と何故タクシーに?

医師の診察が終わり
寝問着しか着ていない母に
自分が着てきた冬物のロングコートを着せて
真冬の夜の厳しい寒さに
母が震えることのないように
しっかりコートのボタンもしめて
母と二人、タクシーに乗って家に帰る

会社のブラウスとスカートの制服に
カーディガンを羽織っただけの私は
タクシーの中でさえも
さすがに寒さが堪えるが
母からコートを脱がすわけにはいかない

昼間、母はお腹が痛くなり
そばいた父

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露程も思わなかったこと

露程も思わなかったこと

このまま家でもみていけそうだ

母が老健から一時退所して
家に戻ってきて
一定期間が過ぎたら
また老健に戻る予定で

老健の職員の方からも
「またね」といって
送り出してもらったが

家に帰ってきて
日常生活を送っていると
老健に入所する前より
足腰もしっかりして
人に頼らず自分から
何でもしようとする
自主性も身についていた

そういえば
老健入所中のある時
面会に行くと
母は歩行器を使って

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