ダッシュボードを眺める
基本的に、noteとcakesは別ものだと思っている。
そもそも会員登録していないし登録する気もないcakesは、編集の手が入る単一方向的な「コンテンツ」だと認識している。そのコンテンツ自体に興味はない。
一方、noteはあくまで編集の目を通さない自由かつ双方向的な「コミュニティー」だ。これまで再三にわたって書いているように、ユーザーが勝手に間借りしているだけのプラットフォーム。
だから、cakesがどれほど醜態を晒そうと、noteのコンテンツそれ自体はクリエイター各自の責任と意志において公開されているもので、連動して信用が下がる類のものでもないと思っている。責任の所在が違うのだから。
勝手に間借りさせてもらっているだけの身であるnoteユーザーが「信用が下がった」とか「しっかりしてもらいたい」とか嘆いたり苦言を呈したりするのはお門違いだとも思う。不満があるならnoteの外にブログなりホームページなり自前のプラットフォームを整備し、noteからは離れていけばいいだけだ。それもnoteにおける「自由」だろう。
とはいえ、cakesが悪い意味で話題になれば、noteそれ自体の外聞が悪くなるのはたしか。責任の所在はどうあれ、周りがどう思うかは別問題だ。
間借りさせてもらっている身なのでべつにcakesの編集体制を是正せよとも思わないし、運営に対する信用を失くしたから退会するという択も(いまのところ)ないが、本業の小説に関する真面目な記事は、なんとなく少なくなると思う。
そもそも本業「編集/ライター」の肩書きでさまざまな記事を書いてきたが、ダッシュボードの「全期間」を見ると、面白いことがわかる。
全期間のビュー数をソートしてみると、ランキングはこうなった。
ビュー第1位
ビュー第2位
ビュー第3位
ビュー第4位
どこかで紹介されたなどの外的な要因は把握していないが、なんと上位4件は小説やライティングなどいっさい関係のない、ピッチングフォームに関しての雑文だった。
ようやく第5位に小説関連がランクインする。
ビュー第5位
ただ、3~5位は僅差であるものの、1~2位と比べると明らかな差が窺える。それだけ需要の差があるということではないか。
6位と7位は、ともにゲーム関連の記事だった。
ビュー第6位
ビュー第7位
そして驚いたことに、第8位はこちらの記事だった。
ビュー第8位
繰り返すが、これは「全期間」のビュー数ランキングである。
前掲のピッチングフォーム試論を書き始めたのが2019年。
『小説の書きかた私論』もその年の暮れだった。
ところが、今月10日に公開したばかりの「ウマ娘」記事が全体の8位。
「ウマ娘」のコンテンツパワー、おそるべし。
蓋を開ければごくごく真面目な血統史のお勉強記事なのだが、「ウマ娘」という切り口を使わせてもらっただけで、とんでもない初速を記録していた。
ビュー第9位
そして第9位は映画レビュー記事だった。
ちなみに『聲の形』は本日2021年4月29日15:36より、NHK総合テレビにて放送予定だ。
ビュー第10位
ようやく文筆・創作関係の記事が10位に入った。
以上を見ると、いかに小説関連の記事が読まれていないかがよくわかる。
残念ながら、小説関連の記事は人気がない。
ただ、これをもって「小説というジャンルそれ自体の人気がない」とするのは暴論だろう。単に私の努力がまったく足りていないだけだ。そこは精進しなければならない。
とはいえ、2年以上の統計の結果であることは変わりない。露出の少ない、同じ弱小アカウント内での有意な差なのだ。相対的に、小説の人気がほかのコンテンツと比べてほんの少しだけ、劣っている可能性はある。
だからというわけではないが、noteの外聞が悪そうなうちは、しばらく小説関連の記事が減ってくるかもしれない。
あまりガチに仔細に書きすぎて、本業に支障が出てしまってもいけないというのもある。
燻製、野球、そして競馬入門。
趣味全開のくだらない放言の垂れ流しだが、ある種の避難先としての筆休めだと思っていただきたい。
もちろん有難いことに、小説関連の記事は力を入れて書いているだけあって、読んでくださった方にしっかり届いていることは実感している。ビュー数上位の記事のスキの数の少なさを見ても、その点は窺い知れる。
ちなみにスキ数ランキングはガラリと変わる。
1位 小説の書きかた私論
3位 タイトルについて思うこと
4位 覚え書き(ショートショートについての話)
9位 書き手と編集
見事に小説関連の記事ばかりだった。
どんな記事であれ、読んでくださる方々には感謝しかない。
サポートは本当に励みになります。ありがとうございます。 noteでの感想執筆活動に役立てたいと思います。