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ケルセチンがプリオンに効くという論文を読んでみよう

プリオンについては何度か素人ながらヤヴァいかもなーと記事にしてきました。

こちらの記事ではカナダの東で、コロナの数年前から何らかの新種のプリオン病の人体実験が行われていたのではないか?と危ぶんでおります。例えば食品にコロナのスパイク蛋白を大量に添加したロットを少量混ぜるとか無差別なやつもありえるが、スパイク蛋白混じりの輸血などだれにいつしたかが分かるようなものが望ましい。

コロナ初期からプリオンの心配はされておりましたが、こちらの記事ではスラミンという薬が

プリオンPrPCが細胞内オルガネラ間で輸送されるのを阻害して、プロテアーゼ耐性のある重合PrPScになるのを未然に防ぐとある。

という効果が培養細胞を使った実験では確認されたという論文を紹介しています。

しかし、スラミンは血液脳関門をほぼ通らないために高めの血中濃度になるように点滴する必要のある薬で、ご自宅でお手軽に出来る対策ではありません。

コロナワクチン後遺症について色々と知見が集まりつつありますが、プリオンについての心配は減るどころか、増えております。

そこで、今回はツイッターで@NOV67267586さんにタレコミを頂いた記事

に載っていた論文を読んでいこうと思います。

上のサブスタック記事ではケルセチン、クークミンのどちらもプリオンについて有効であると書いていますが、論文を示して根拠を出してきたのはケルセチンの方。

論文はこちら:

先ず気になったのが著者について。

みんな台湾の大学ですねー。台湾は、ロシアがウクライナの生物学研究所へ侵攻した後に、中国人民解放軍が同様に侵攻するかも知れないと見られている場所です。米軍が協力している研究所が複数あるからですね。まあ、それいい出したらどこにでもあるんですが。

まあ、なんかリアルだなとちょっと思った程度です。

今年の4月に受理された新しい論文です。

まずは含まれる食品から見ていきましょう。

クェルセチンを多く含む物は、ケッパー(1800 mg/kg)、リンゴ(44 mg/kg)、お茶(チャノキ、2000-2500 mg/kg)、タマネギブドウブロッコリーモロヘイヤラズベリーコケモモ(栽培種74 mg/kg、野生種146 mg/kg)、クランベリー(栽培種83 mg/kg、野生種121 mg/kg)、オプンティア、その他、葉菜類柑橘類など。

ウィキペディア

お茶によく含まれていますね。中国からお茶が伝わった時は薬として扱われていたようですし、なーるほどでもありますね。


「そうふう」「さえみどり」では、通常飲む濃度のお茶数杯で、玉ねぎ半個分相当のケルセチンが摂取可能です。

農林水産省のページ

種類によりますが、緑茶を普通に飲むだけでも5−10 mg位は摂取できる様です。


次にアブストラクトから重要な部分を拾います

mouse prion protein (moPrP)

quercetin binds to the C-terminal region of moPrP, and quercetin binding does not affect the structure of moPrP. However, quercetin binding accelerates moPrP fibrillation and changes the structure of moPrP fibrils

Unlike typical prion fibrils, quercetin-bound fibrils are sensitive to proteinase K and are loosely structured.

という訳でマウスモデルのプリオン蛋白moPrPでは、ケルセチンはアミロイド繊維中のmoPrP蛋白質のC端末にくっついて形を変えてタンパク質分解酵素Kで壊せる形にしてしまうようです。

ここでアミロイド繊維はなんなのかを、ちょっと勉強してみましょう。

アミロイド線維 : アミロイドとは分子間でβシートが規則正しく重合したタンパク質の線維構造のこと。通常タンパク質はある特定の立体構造を形成して機能を発揮するが、アミロイド線維では、その立体構造とは全く異なる構造状態となる。

東工大ニュース

なーるほど。。。わっかんねーーーーーよ!!!💢💢

という読者の心の叫び声が聞こえましたw

あら還の独り言ブログより

これはパーキンソン病のアミロイド繊維ですが、まー同じです。アルツハイマーでもアミロイド繊維は、おかしな変性した蛋白質が規則的にくっついて繊維状に伸びて毒性のあるながーい構造が出来てしまうのです。

これがいちどくっつくと解けないのが厄介で伸びるばかりなのですね。しかも繊維になると普通のタンパク質分解酵素が効かなくなるのです。

プリオン病でも同じです。

ケルセチンはこの繊維の末端にある蛋白質にくっついてその部分が普通に体の中にたくさんある酵素で分解できる形にするようなのですね。

だからちょっとずつ酵素が分解してくれる訳で、最終的にはアミノ酸になり栄養になるわけです。

なーるほど。

なんとなく概要は分りましたね。

今回の研究に使ったのはマウスのプリオン蛋白でした。コロナワクチンで産生されるスパイク蛋白が何らかの体内の蛋白質を刺激してアミロイド繊維を作っているとして、その繊維の末端にも同じ様に作用してくれるか?はかなり疑問ですね。

ここは、わかりにくかも知れません。プリオンといえば一種類しかないわけではないのです。兎に角βシートがくっつく性質があってフィラメントできれば同じことです。

なので、ケルセチンがあるタンパク質のプリオン様の性質を抑制するからと言って、全てのプリオン様の性質を持つタンパク質に効くと決まった訳ではないのです。

その辺は論文の中で議論されているでしょうか?ケルセチンにはどのくらい汎用性があるのでしょうか?

図2にある蛋白質とケルセチン分子(黄色)のコンピューターシミュレーションがあるのですが、(a)をみるとタンパク質がつくるポケットみたいな部分にピタっとフィットしていますね。


まあ、運良くコロナワクチン由来のアミロイド繊維にも同程度効くと仮定しましょう。その場合は、どの程度のサプリメントを取得すればよいでしょうか。

培養細胞の生存をみたこの図をみるとアミロイド繊維を加えると生存が50%位になるが、ケルセチンを20マイクロモラー与えて繊維の形を変性した条件であるFib(Q/P=2)でその毒性がキャンセルされています。

(b)をみるとROSの産生も同条件で有意に押さえられている事が分ります(Fib vs Fib(Q/P=2))。

培養液中で20マイクロモラーになるような量のサプリの摂取量とは?

知りませんw

がマイクロで効くというのはかなり敏感ですね。わりとサプリで効果が期待できるレベルだと思います。


結論

・コロナワクチン後遺症にも効くかはさっぱりわからない。
・緑茶をがぶ飲みしていると後遺症が良くなったという人がいれば、これかもしれない。


とりあえず記事を上げてしまいますが、論文をもう少し丁寧に読んで追記しますね。