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支配からの卒業

こんにちは、ハルヤギです。

ここ数日、ある本がキッカケでシンガーの「尾崎豊」を思い出していました。

そういえば僕が中3の時、学校の音楽室で「卒業の歌は何にしようか?」という先生からの提案があった。

リクエストがあったら教えてという事だったんだけど、次の週にある女の子が尾崎豊の『卒業』提案、

しかし後日「歌詞が良くない」という理由で却下された。

「窓ガラスなんて割らねーから心配すんなよ」

当時僕はその程度に捉えていたけど、

大人になってその意味がわかってしまった。

歌詞に記されていることすべては、先生たちもわかっていたんだなって。

あまりにもストレートに自分たちの臓腑をわしづかみにされて、いてもたってもいられなかったわけだ。

それほど自信がなく、自分たちが支配されていることに気がつきたくなかったんだなって、そう思いました。

そのあとに渡されたのが、どんな"卒業ソング"だったのかは、もちろん覚えていません。

普通の人の3倍4倍ものスピードで生きていた人のたましいは、今でも歌詞に宿っています。


校舎の影 芝生の上 すいこまれる空
幻とリアルな気持ち 感じていた
チャイムが鳴り 教室の いつも席に座り
何に従い 従うべきか 考えていた
ざわめく心 今 俺にあるもの 意味なく思えて とまどっていた
放課後 街ふらつき 俺達は風の中
孤独 瞳にうかべ 寂しく歩いた
笑い声と ため息の 飽和した店で
ピンボールの ハイスコアー競いあった
退屈な心 刺激さえあれば 何にでも大げさにしゃべり続けた
行儀よく まじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ 大人との 争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした ひとつだけ解ってたこと
この支配からの 卒業
誰かの 喧嘩の話に みんな熱くなり
自分が どれだけ強いか 知りたかった
力だけが 必要だと 頑なに信じて
従うとは 負けることと 言きかした
友達さえ 強がって見せた 時には誰かを 傷つけても
やがて誰も 恋に落ちて 愛の言葉と
理想の愛 それだけに 心奪われた
生きる為に 計算高く なれと言うが
人を愛す まっすぐさを 強く信じた
大切なのは何 愛することと 生きる為にすることの 区別迷った
行儀よく まじめなんて クソくらえと思った
夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ 大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした ひとつだけ解ってたこと
この支配からの 卒業
卒業して いったい何 解ると言うのか
想い出のほかに 何が 残ると言うのか
人は誰も 縛られた かよわき子羊ならば
先生あなたは かよわき大人の 代弁者なのか
俺達の怒り どこへ向うべきなのか
これからは 何が俺を 縛りつけるだろう
あと何度 自分自身 卒業すれば
本当の自分に たどりつけるだろう
仕組まれた自由に 誰も気付かずに あがいた日々も終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業
〈尾崎豊「卒業」より〉

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