人を否定しない夫がわたしに与えた影響【嫌いだった国民的アーティストを好きになる話】
こんばんは。
今回も夫の話です。
この記事でも書きましたが、夫は人を否定しない。趣味も考え方も、自分とは違ったとしても頭ごなしに否定されたことは一度もない。
だから、わたしは自分の好きなものを堂々と好きでいられる。そんな夫がもたらした影響とは…
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その前にすこしだけ、わたしの昔の話をさせてください。今回の話をするには避けて通れない、大学生の頃付き合っていた元カレの話…ここでは仮にSくんとします。
Sくんとの付き合いは大学時代の大半と社会人になってからもしばらく続いたので、わたし自身かなり大きな影響を受けたのではないかと思っている。
思い返せば、Sくんは自分の認めたこと以外は認めない人だった。
それを象徴するエピソードをひとつ。
当時わたしはあるアニメにとてもハマっていた。可愛い魔法少女が自分の願いのために戦う…と見せかけて、とても後ろ暗い闇を感じさせるアニメ。そのアニメに登場する1人の女の子が大好きで、LINEのアイコンにするほど好きだった。
わたしがアイコンを変えた直後。
Sくんから電話がかかってきて一言。
「彼女のアイコンがそんなのだったら俺が友達にどう思われると思う?だから早く変えてよ。」
わたしのアイコンなのにあなたの許可を取らないといけないの?なんで???と今なら言えるところなのだけど、当時はそれが言えなかった。
アニメのアイコンにしちゃダメなの?と聞いた返事はこう。
「ワンピースならいいよ。俺も好きだし」
別にワンピース好きじゃないしなぁ。このまま話してても平行線だよなぁ。もういいや、わたしがアイコンを変えよう。そう思ってわたしがアイコンを元に戻してこの話は終わった。
一事が万事、この調子だった。
(話し合っていてもお互い感情的になってしまい喧嘩に発展して終わることが多かったなぁ。わたしも悪かったと今では思います。)
そんなSくんは国民的アーティストMr.Childrenが大好きだった。
この曲聴いてみてよ、一緒にライブ行こうよと誘われることもあったけど、嫌だった。
絶対に嫌だった。
わたしの好きなものを認めてくれないのに、どうしてあなたのことだけ認めないといけないの?と本気で思っていた。
こんな2人がずっとうまくいくはずもなく、数年間のお付き合いで交際は終了。
これがわたしの昔話です。(自分も相当性格が悪くて書いていて自分に嫌気が差してきました…)
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そうして時は流れて、夫と出会う。
冒頭に書いた通り、わたしの趣味や考えを否定しない夫。付き合っていたとき疑問に思って聞いてみたことがある。
「彼女がアニメ好きで恥ずかしくない?」と。
夫はこう言った。
「好きなものや楽しめることがあるっていいじゃん。楽しそうなユキちゃん見てると俺も嬉しいよ。」
こんな人がいるのかと驚いた。なんという人格者なのでしょうと。
そう言ってくれる夫の趣味や好きなことにも興味が持てるようになった。自分を認めてくれる人だから、わたしも夫の趣味や考えを理解したいと思った。
もうここまで書いていればお気付きかと思いますが。
夫もMr.Childrenが大好き。
初めてミスチルが好きだと聞いたとき、正直ウッとなってしまったけれど相手を理解したい気持ちでアルバムを全部借りて聴いた。めちゃくちゃよかった。
さすが国民的アーティスト…!と思った。
ライブも一緒に行った。
チケットを買い、暑い中長い物販の列に並び、ライブTシャツを着て、あんなに嫌っていたMr.Childrenの曲に感動している。心境の変化に自分自身が1番驚いた。
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相手を否定しない夫がもたらした影響。
それは嫌いだった国民的アーティスト【Mr.Children】を好きになったこと。
そしてわたしが学んだこと。
それは相手を認めれば、自分も認められるということ。
どうしても理解できないことだってもちろんあると思う。たとえ理解できなくても、共感しようとしてくれる姿勢がとても嬉しい。
あなたを認められるのは、あなたがわたしを認めてくれたから。
今度はわたしが先に誰かを認める側になれたらな、と思っている。
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これも【柔は剛を制す】だなぁと思いました。
昔の人の知恵はすごいな。
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