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パキスタン紀行

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2005年に楽しんだ、パキスタン一人旅の話をまとめています。
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#遺跡

イスラム世界探訪記・パキスタン篇②

イスラム世界探訪記・パキスタン篇②

「05年9月20日(モヘンジョダロ)」

 モヘンジョダロは、日本語で「死者の丘」を意味する、インダス文明の代表的な遺跡だ。繁栄したのは4000~5000年前。排水施設や公衆浴場もある高度な都市で、一時は4万人が暮らしていたという。しかし、何らかの理由で一気に衰退。衰退の理由には洪水説などが挙げられているが、判然としない―。

 考古学バンガローを出ると、そこは遺跡の入口付近だった(と思う)。舗装

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イスラム世界探訪記・パキスタン篇①

イスラム世界探訪記・パキスタン篇①

「05年9月18~19日(日本→ドバイ→カラチ→モヘンジョダロ)」

 モヘンジョダロに行きたかった。思い起こせば高校時代、「大学に行って考古学を学ぼう!」と思った大きなきっかけの1つが、現在のパキスタンにある、インダス文明のモヘンジョダロ遺跡だった。そのくせ大学ではインダス文明と縁もゆかりもない「ネアンデルタール人の埋葬」を卒論のテーマにし、卒業後も考古学とは無関係の仕事についているあたり、われ

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