084 ながらへば【令和訳百人一首】
【原文】
ながらへば またこのごろや しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき
(藤原清輔朝臣)
【個人的解釈】
長生きすれば、最近の辛さも懐かしく思える日が来る。
つらいと思っていた昔のことを
今は恋しく思えているみたいに。
【感想】
父との不仲や官職の不遇について悩んでいた1歳年上のいとこに対して詠まれた首。
時が忘れさせてくれるさ、、、そう思わないと生きていけないよね
いとこにこれを贈る作者のやさしさに感激。歌の内容云々よりもこのやさしさが、いとこには染みててほしいな。
内容的には、確かにその通り。
生まれつきのメンヘラと思春期も重なり人並み以下の学生時代を送ってきて、早く人生終れ!!!と思ってたけど
今になると戻りたいな、懐かしいな、って気持ちになるんだね。
きっと思い出補正。時間が過ぎる=忘れるんじゃなくてポジティブな記憶とか思い出だけが頭に残る。なんだろうな。
昔に戻りたいと思い続けちゃうのって、大人になるたびにどんどん辛い人生になってるってことかな、と思ってたけど良い思い出が浮き彫りになってくるだけよ。
【令和に言い換え】
あと数年したら、今日の仕事の失敗なんて懐かしく思えるよ。
だって数年前に失恋したこととか、友達と喧嘩したことが
今は懐かしく思えてるんだから。
【自己評価】
★★☆☆☆
突然昔の失敗とか恥ずかしいことが脳内フラバするの、あれまじでご勘弁ですよね。
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