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061 いにしへの【令和訳百人一首】

【原文】

いにしへの 奈良の都の 八重桜

けふ九重に にほひぬるかな

(伊勢大輔)


【個人的解釈】

昔の都だった奈良の八重桜が

今日は、ここ京都の宮中で美しく咲いている。


【感想】

奈良の僧都から八重桜が献上されるという定例行事の受け取りの際に詠まれた首。

シンプルだけど、いにしへと今日とか八重と九重とか、対比が入っててすごくおしゃれ。変にキラキラした言葉の装飾とか使っちゃう人より、とても誠実で素敵に感じるわ。

てか、見ず知らずの人の人となりをたった一つの句で予想して、一喜一憂している私。そろそろ平安の女になれるかしら!?

そう考えたら当時ってとっても大変だよね。直接会えない話せない、判断材料は皆からの噂と歌だけ。それで結婚という人生の大きな決断しないといけないんだから。良家に生まれたからといって幸せな日々だとは決して言えないなあ…。

もっとラフに、適度に想いあってるくらいの軽さが当時の恋愛というものの概念だったのかもね。

だとしたらそれはそれでいいね!恋に溺れて得られたものなんて全て無駄なものですから!

ワシントンに日本から贈られた桜が咲いているのご存知ですか?

100年くらい前にワシントンの川沿いを桜並木にしたい!願った学者さん達によって、計画が進められて、そのなかの日本人東京の市長にお願いをして、沢山の桜の苗が贈られたんです。

今もその桜たちは健在で毎年桜のお祭りが開催されてるみたい。行ってみたいね!

海外で日本の名物である桜を見てくるなんて、粋でしょう!


【令和に言い換え】

昔日本で咲いていた桜が

今は遠く離れたアメリカの地で

美しく咲き誇っているよ。


【備忘録】

・いにしへ:昔。

・九重:幾重にも重なること。宮中。

・にほふ:つややかに美しい。


【自己評価】

★☆☆☆☆

アメリカに行ったら体重何キロ増えちゃうんだろう。

日に日に、レストランで出てくる食事の量に驚かなくなり、食べられるようになっちゃうってみんな言ってた…こわい…

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