猿若祭 十八世中村勘三郎十三回忌追善 昼
『野崎村』『釣女』『籠釣瓶』<白梅の芝居見物記> 十八世が逝去し、すでに十年以上の歳月が流れているとは‥。まだ実感がわきません。役者としてはこれからという時にこの世を去らなければならなかった無念を思えば、今もって涙が出てきます。
舞台映像を見て懐かしく思い返すなどとは、まだ到底思えないのが正直なところです。
ただ、今回の猿若祭を拝見していて、新しい中村屋一門の歴史が力強く踏み出されていることを実感し、新しい時代の幕開けに立ち会っているかのごとき充足感を得ることができまし