マガジンのカバー画像

偽病六尺

43
或る文士気取りの日々の記録。月初更新。
運営しているクリエイター

#音楽

暗黒日記Z #29 「きのこ」

暗黒日記Z #29 「きのこ」

ART-SCHOOLがずっと嫌いだった。嫌いというと少し違うか、苦手だった。演奏は好きだったけど、ボーカルだけがどうも聴いていてしっくり来なかった。率直に言ってしまえば「いや、下手過ぎるだろ!」と思っていた。たぶんあのバンドの曲を初めて聴いた時、10人中7人は同じように感じると思う。私が彼等の音楽に出会ったのはいつだったか、恐らく高校生くらいの頃だったとは思う。きっと初期のほうの曲を聴いてみたのだ

もっとみる
暗黒日記Z #14 「2021年の総括 Part.1」

暗黒日記Z #14 「2021年の総括 Part.1」

画像は見ての通り粉を噴いているカップヌードルの猫。汚ねえな。違うね、あの、黄色いチョークで遊んだんだと思えば別に汚くないからそれでいこう。何気にこれになってから初めて買ったので思わず写真に収めてしまった。 

タイトルにもあるように、今回は2021年を振り返っていくことにしようと思う。しかしまあ、1月から順繰り順繰りやっていくなんてのは面倒なので、今年の良かったコンテンツを種類別にいくつか厳選して

もっとみる
暗黒日記Z #9 「ライブ」

暗黒日記Z #9 「ライブ」

ライブの思い出というものがあるとすれば、私の場合それはFUJI ROCK FESTIVAL'17が最たるものであり、ちょっと前にその時のことを思い出して一人でエモくなってツイートしたりした。

これは本当にそうで、あの時、Aphex Twinのステージの時間、苗場は「バケツをひっくり返したような」とはまさにこのことだと思わされる凄まじい豪雨だったと記憶している。そんな中で繰り広げられた悪夢のような

もっとみる
暗黒日記Z #7 「ソシャゲ」

暗黒日記Z #7 「ソシャゲ」

ソシャゲが好きだ。だけどソシャゲが嫌いだ。ソシャゲよりはコンシューマーゲームの方が圧倒的に好きだ。それはもう、起きていることより寝ていることのほうが好きなのと同じくらいには「好き」の度合いに違いがある。

恐らく一番最初にソシャゲ的な物に触れたのは、Amebaで遊べた謎の戦国武将カードゲームみたいな物だった。カードを集め、鍛え、五枚程度のデッキを組んで他プレイヤーと戦うのである。カードを集める部分

もっとみる
暗黒日記Z #6 「境界」

暗黒日記Z #6 「境界」

人がまったくいない、もしくはほとんどいなくて、どこか「見捨てられた」感のある空間。いやさむしろ空間の側が人間を必要としなくなったかのような雰囲気の場所。説明は難しいが、そんな場所のことをどうやら「Liminal Space」と呼ぶらしい。

こちらのサイトに拠れば「spaces between spaces」がLiminal Spaceだという。そうなると私の説明はいまいち正鵠を得てはいないことに

もっとみる