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エッセイ『言ノ葉は波にのって』

言葉について考えると
答えの多さに気が遠くなるようで、
でも本当はシンプルなような気もして、
シンプルであってほしい気がして、
逡巡するうちに迷子の気分になる。

子どもたちがまだ幼くて
幼稚園のバス停で会うママ友さんたちと
ほぼ毎日会っていた頃。
(送迎だから、1日2回も会って話す時間がある)
あるママさんから繰り返し聞かされる、
「〇〇のママは△△だ」という批判(非難に近い)が
回を重ねるうちに正しいことのように錯覚してしまい、
無意識に洗脳されてしまっていたことがある。

振り返ってみると「なんてあほらしい!」と思うけれど、
毎日聞く言葉がどれだけ脳に影響を与えるのかを知り、
心からぞっとした経験だから、今も忘れられない。

ことばの怖さを思い知った。

悪口はもちろん、
根拠のない一方的な批判を耳にしたくない。
些細な一言ですら脳に入れたくないと思ったから
挨拶以外の話題には慎重になった。


話は変わって、
尊敬する大好きなミイコさんから教わったことがある。
脳は主語を理解しないから、
ひとに向けた優しい言葉は
口にした自分自身の脳にも届いて、
自分も優しい気持ちになれるんじゃないかって。

私がコメント欄に書いた言葉が
コメントの宛先の方だけではなく
私の脳にも届いて心を満たしているのだとしたら、
とても嬉しいこと。
たまたまコメントを読まれた方も
優しい気持ちになれているのかもしれない。

翻って、
ひとを貶め、傷つける言葉も同じ様に、
宛先の方も、書いた自分をも貶め、傷付けているのではないか。
さらに、たまたま読んだ方のことも。


そこまで考えた時。
リアルでもnoteの街でも
できるだけ優しい言葉を発したいと思った。

言葉は一度人目に触れて(聞いて)しまったら、
無かったことにはできないから尚更。

言葉で傷ついたことも
言葉で傷つけてしまった過去もあるからこそ、
いっときの怒りなどの負の衝動に負けて、
誰かを故意に傷つけたくない。


優しい言ノ葉が
ゆらゆらゆらと波にのって
この手元から遠くまで
ゆったりとひろがっていきますように。

あなたが出会った言ノ葉が
心をほっこり温めてくれますように。


これからも
息子の自閉症や不登校の経験をシェアしたり、
趣味を語ったり、
優しい世界が広がりますように(私の夢)を叶えたり、
私にとって居心地のよい場所を作っていきたい。


つらかったこと、
かなしかったことからも学びがある。
学びを生かして、
小さくバージョンアップを続けながら、
note5年生も真摯に書いていきたい。


最後にヘッダーの詩をこちらにも。

『うみのように』

大きな波がおきたとき
ぶつかってできたあの波は
予想だにできないほど大きくなった。

大きな波が起こしたエネルギーは
時間をかけて
遠くまでひろがっていき
ざわざわざわと海を揺らす。

ねぇ、きみは知ってる?
波はめぐっていくことを。
ずうっとずうっと遠くまで。

波と波がぶつかって
大きくなったり、
うちけしあったり、
凪いでみたり、
嵐になったり、
恵みになったりもするんだよ。



詩とエッセイは続きがあります。


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