ジャスミン2

「エッセンシャルオイル知識」~No.10~Jasminum officinale (ジャスミン)

boujour, Shiori.yです(*'ω'*)
GWから1か月が経ち、忙しい毎日を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
私はというと、5月末をもってお仕事させていただいた環境を卒業し、これからいろいろと香り・アロマに関する勉強・研究、アウトプット、ご支援の機会を増やしていく予定です…!応援よろしくお願いします★
さて、今回はジャスミン。個人的には大好きなお花です。。。
実家にもこの時期になると毎年いい香りの花が咲きます(下記写真)


うーんいい香り・・・♡では精油に関してみていきましょう~(*'ω'*)

精油情報

【精油情報】
学名
└Jasminum officinale / Jasminum grandiflorum(スペインジャスミン)
└Jasminum sambac(茉莉花、ピカケ、アラビアンジャスミン)
科名
└モクセイ科
産地
└フランス、エジプト、モロッコ、イタリア(スペインジャスミン)
└インド、東南アジア(インドネシア)、アラビア半島、中国、ポリネシア(ジャスミンサンバック)
部位
└花
抽出法
└溶剤抽出法(アプソリュート)
主な作用
└強壮作用(皮膚、毛髪、子宮)、抗うつ作用、神経強壮作用、鎮痙作用、鎮静作用、鎮痛作用、通経作用、皮脂調整作用、分娩促進作用
2次的な作用
└血圧降下作用、抗炎症作用、催淫作用
適用
└抗うつ、ストレス、不安、不眠症、心悸亢進、神経疲労、パニック、過呼吸、心理面からくる月経の問題、出産時の補助、筋肉の痙攣、疝痛、スキンケア、ヘアケア
禁忌・注意事項
└妊娠中、香りが強く鎮静作用があるので集中力を落とす可能性がある
皮膚への強度
└穏やか
酸化の速さ
└普通(アプソリュート類は保存状態が良ければ3~4年ほど持つ)
香りのクオリティー
└ベースノート
重く芳醇な甘い香り

スペインジャスミンは、つる性の植物です。アラビア語で「小さな月光」の意味を指し、月光のように輝くためつけられました。
瞑想(マインドフルネス)のときや媚薬としてもジャスミンの香りは使われるんです…!

同じスペインジャスミンのなかでも、学名がgrandiflorum(グランディフローラム)はofficinale(オフィキネル)よりも大っきい花をつけるんです。栽培の時に、officinaleのつるにgrandiflorumを接ぎ木すると強い植物になるとのことです。
(ちなみに上記に載せた我が家のジャスミンはJasminum officinaleです★)

grandiflorumの写真↓


ちなみに、Jasminum sambac(サンバック)つまり茉莉花は、低灌木になり八重の白い花を咲かせます。ハワイや東南アジアでは花蕾でレイをつくったりします。多くはプルメリアの花であることが多いですが、ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)に降り立った時にレイを首からかけてもらったことがある人もいるかも。。。?
ジャスミンティーにするのは茉莉花(まつりか)。「茉莉花」という焼酎を飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。ジャスミンなんですね、あれは(*'ω'*)(焼酎と麦、麦こうじ、ジャスミン茶葉の成分が含有なので、麦も交じってますが。)

本投稿で扱っていくのは、Jasminum officinale / Jasminum grandiflorum(スペインジャスミン)のためお話を戻して・・・

原産はネパール。歴史的には、16世紀にネパールからスペインに移植されたのだそうです。
栽培と採油に関して。
夜中に香るお花のため、収穫は早朝に行われます。日没と同時に花が咲き始め、太陽が昇ると香気成分が揮発してしまうので夜明け前から収穫をはじめ、フランスでは朝10時、エジプトでは朝8時ころには収穫を終えるのだそうです。
収穫期は、フランス(インドールが少し少なめ)では7~11月、エジプト(インドール少し多め)では6~11月。
収穫方法は手摘み。収穫した花の目方で給料が支払われるのだそうです。能率を上げるために手にたくさん握りしめると精油の質が落ちるために丁寧に手摘みでお花を収穫します。
また、花びらに含有する油胞(精油成分を保有するもの)の数が少ないこともあり、採油率が低い。つまりたくさんお花を使わないと精油成分が十分に抽出できないということになります。
採油率と人件費を合わせると、市場で手に入る本物のジャスミンの精油は高価になります。むしろこれが正当価格、安いのはニセモノや偽和の可能性が高いです…!(ローズも同じ)

主成分

【主成分】<スペインジャスミン>
エステル類(60%):酢酸ベンジル(~30%)、安息香酸ベンジル(~30%)、酢酸リナリル、ジャスモン酸メチル、アンスラニル酸メチル、安息香酸メチル
セスキテルペノール類:ネロリドール、ファルネソール
モノテルペノール類:ジャスミンラクトン(~11%)
芳香族アルコール類:ベンジルアルコール(~3%)
窒素含有物:インドール(~3%)
セスキテルペン類:ファルネセン(~3%)
ケトン類:cis-ジャスモン(2.5%)
フェノール類:オイゲノール(~2.5%)

化学成分は産地によって前後します。

香料業界では3大フローラといわれる1つです。
※3大フローラ=ジャスミン、ローズ、スズラン(=ミュゲ。天然では精油は存在しません)
香りは力強く、豪華、甘くて官能的。
ほかの深い香りの花のエッセンシャルオイルと同じように、心理面への影響は多大です。
一方で実は、インドールやスカトールも成分に微量含まれており、そのまま精油を嗅ぐと臭い…と思う方もいるかもしれません。
ただ、少量使用するとこの上なく素敵な香りがするので(高価でもあるし)、使用の際は少量にとどめましょう。

使用例

【ブレンド例】
香油やローションにおすすめ。マッサージに使用する際は全体の1%程度に精油分をとどめる。
ローズとの組み合わせは、高貴で至極上品な香りがします。かんきつ系との相性も〇。
期待効果:気持ちを落ち着け明るくし、リラックスさせてくれる。

※香りが強く人により眠くなったり、強い甘さのために人により頭痛を引き起こすこともありますので1%程度に希釈するように気を付けましょう。
※窓を閉め切った状態での車内での使用は避けましょう。


次回もフローラル系を更新っ!
ではでは、Au boir★(*'ω'*)

#健康 #アロマ #精油 #パーソナライズ #エッセンシャルオイル #aroma #こころとからだ #タッチポイント #あたりまえを引き上げよう #セルフコンディションケア #あなたの香り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?