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「エッセンシャルオイル知識」~No.1~Lavender(ラヴェンダー/真正ラヴェンダー)

Bonjour et Bon annee!!
あけましておめでとうございます。Shiori.yです。
今年は年号が変わったりと社会も慌ただしくなりそうですね。

仕事始めから1週間程度が立ち、気が張っている方も多いのではないでしょうか。毎日の疲れをため込まないように、頑張った自分をアロマでぜひケアしてあげてほしいと思います★

No.1では”リラックス”の王道ともいえる、ラヴェンダーの精油についてまとめてみました。ラヴェンダーオイルを持っているよ、という方も多いのではないでしょうか。
ちょっとニッチなところまで記載しておりますが、購入や活用の際に気を付けてほしいことなども書いたので「へぇ~!」っと読んでいただければ。笑
ではいざっ(*'ω'*)

精油情報

・学名 
└Lavandula augastifolia / officinalis / vera

・科名 
└シソ科

・産地 
└フランス(特に南仏)、イギリス、オーストラリア(タスマニア)、ブリガリア

・抽出部位 
└花(花の咲いた先端部分)

・主な作用 
└血圧降下作用、抗うつ作用、抗炎症作用、抗菌作用、創傷治療作用、鎮静作用、鎮痛作用、鎮痙作用、皮膚再生作用、瘢痕形成作用

・2次的な作用 
└抗真菌作用、副腎皮質刺激作用、免疫刺激作用

・禁忌・注意事項 
└低血圧の人は眠気、だるさを引き起こす可能性がある

・皮膚への強度 
└穏やか

・酸化の速さ
 └普通

・ノート 
└ミドルノート

むむむ…なんじゃこりゃ。って感じですよね。笑
 まず、「学名」(名前)は1つじゃないのかい!( ゚Д゚)ラヴァンデュラ・オーガスティフォリア、オフィキナリス、ヴェラって3つも呼び名があるの?と思った方もいたりする(いない?)と思います。
なので、学名について補足説明を。
植物を正確に特定するのに世界共通の名前が必要となり、学名(ラテン語)が設けられています。二名法という世界ルールを用いて名前が付けられているのですね。
またそれぞれの学者さんがいろんな名前を付けたために、複数個学名があるのです。(一個でいいのに…笑)
同じ植物の・同じ部位の・同じ抽出法ですが、学者さんが研究をしていた国や地域での植物から抽出できた精油なので香りは異なってきますし、生産量も違います。
ラヴェンダーは、現在ほとんどがLavandula augastifolia(ラヴァンデュラ・オーガスティフォリア)(細い葉のラヴェンダー)となっています。
日本では、「真正ラヴェンダー」や「トゥルーラヴェンダー」と呼んでいるのだそうです。

…ネクスト!笑

ラヴェンダーって「シソ科」の植物なのです。
皆さん知っていましたか?私はアロマセラピーの勉強をするまで知りませんでした。。。笑
多年草の植物で、シルバーグリーン色の槍型の葉と穂状花序の花穂を付けます。ここから油を取るわけですね。
取り方はいくつかの手法があるのですが、ラヴェンダーは水蒸気蒸留法という方法を用います。

香りのクオリティーに関しては、フランス・プロヴァンス地方の標高700~1400mで育ったラヴェンダーが最高品質といわれています。
優しく包まれるような穏やかで深みのある甘さを感じる香りです★
(南仏に留学していた際に、アロマの取り組みをしていれば行ったのに…惜しいことをしました。近年中に訪れてみたいと思います。)

【ご参考】少し脱線しますが、精油を購入するときの参考にしてほしいことをシェアさせていただきます★

”ラヴェンダー=○○な香り、□□な効果”と一概に言えないのは、
精油になるまでに、そもそもその植物がどこで育ち、どの部位をどのような手法で抽出したか、などによって精油に含まれる成分が大きく異なるためです。
また、市場に出回までの輸送方法や保管方法によって変わってきたり、抽出してから経過している年月によっても香りは変わってきます。

そして、、、市販の精油の約8割が偽和と言われています。偽和とは、ニセモノ、人工物やほかのオイルが混ざっていたり、薄められていたりするモノのことを言います。びっくりですよね。
精油は、吸入したり塗布したり拡散したりして体の中に入ってくるものなので、ホンモノを使いましょう!!

ではホンモノとニセモノはどう見分けるのか。

安くて・量が多くて、安全データシートがない・または依頼してもくれない、製造ロットの記載がない、など場合は偽和の可能性が高いです。
また、ラヴェンダーは化学成分のうち、酢酸リナリルという成分があり、この含有量が40%以下または80%以上だとニセモノです。酢酸ラバンジュリルが全く入っていないのもニセモノの可能性が非常に高いです。
要するに、極端に安い・量が多いものは、お得なのではなくて偽和な可能性があるということですね。観点として知っておいてもらうことが大事だと思います。

種類

土地、標高、遺伝子、育ち方…分け方はたくさんあり、ラヴェンダーはたくさん種類が存在します!

【種類】
大別すると
①真正ラヴェンダー=Lavandula angastifolia
②スパイクラヴェンダー=Lavandula spica / L. latifoia
③ラバンジン=Lavandin

□それぞれの特徴↓
①…標高700~1400mあたりで育つ。プロヴァンス地方のものが最高峰!さらに3つほどに区分できる。
 └ワイルドラヴェンダー:
  限りなく標高が1400mに近い環境で育つ。希少性が高い。野生。
 └ラヴェンダーファイン:
  真正ラヴェンダーを種から育てるもの。柔らかい香りで成分が複雑。
 └ラヴェンダーメイレット:
  親の挿し木から育ったもの。香りははっきりしている。
②…標高600m以下あたり、海岸近くで育つ。ユーカリに少し近い香りがする。
③…①と②のクローン種。ミツバチが両方を交配して丈も花穂も大きく採れる油の量も①に比べ3~5倍多い。種ができないたえに挿し木にて増やす。③にはさらに3種類に区分できる(ここでは割愛)

それぞれの良さがあり、成分も香りも異なります。

主成分

①の真正ラヴェンダーの主な成分としては、

【主成分】
・エステル類・・・酢酸リナリル(~50%)、酢酸ラバンジュリル(4.5%~)、ほか
・モノテルペノール類・・・リナロール(~40%)、テルピネンー4-オール、ほか
・モノテルペン類(9%)
・ケトン類(4%)
・セスキテルペン類(3%)
・アルデヒド類(2%)
・オキシド類(2%)
・クマリン類(0.25%)

があります。

適用

私たちがこの①真正ラヴェンダーを使用するときの主な適用は、下記のような項目があります。
アロマオイルといえばラヴェンダーが王道!といえるのも納得しちゃうほど、たくさんのことに適用できるんですね★

【適用】
頭痛、不眠症、ストレス、抗うつ、火傷、筋肉痛、創傷、ざ瘡、湿疹、乾癬(かんせん)、褥瘡(じょくそう)、かゆみ、神経性の消化器障害、疝痛、心悸亢進、頻脈、スキンケア、ストレッチマーク、虫よけ

ラヴェンダーだけでなく、全ての精油に言えることとして、それぞれの精油にそれぞれの期待する効果があります。精油に共通する期待効果としては大きく5つほどあります。

【精油に共通する主な期待効果】
①免疫系を強化する
②デトックスを助ける
③細胞のバイタリティーを高める(生命力を高める)
④選択的に働く(狙った箇所に)
⑤非選択的に働く(塗ったりしてない箇所も含め全体に)


【余談】クライアント様のこころとからだの状況を、下記のような観点を踏まえながら活動するのが今後の私の活動になる予定です…★・使用者の状態がどんなかをホリスティックな観点で知る・精油を単品で使用するのが良いか、相乗効果、相殺効果のある精油と一緒に使用するのがいいのかを考える・プラトー効果を考える・どんなふうに使用したらいいかを考える

プロアロマセラピストとしてクライアント様に対峙してゆけるよう、頑張っていきたいと思います!

使用例

最期に、手に取りやすい形の活用例をシェアします。

【参考~ブレンド例~】ラヴェンダー
心を落ち着けたい。頭痛を緩和したい。リラックスしたいときに
・手法
└希釈は0.5~5%の間でご使用ください。敏感肌の人は薄めに使用しましょう
└フリクション(摩擦を使って刷り込む)手法を用いて、首の裏の第7頸椎(下を向いたときにボコって出てくるところ)に刷り込む。(首裏の局部への仕様なので、1mlあれば十分です) 
…ベースオイル(ホホバオイル等)1mlに対して1滴(0.05ml)の精油
・使用タイミング 
└就寝前

□その他手法↓
・枕元に精油を1滴垂らしたティッシュを置いて寝るのも〇。
・吸入法によって効果を早く感じることもできます。

アロマを用いた日常的なケアの手法などもまとめてnoteに投稿しようかな。 アロマオイルは必ず良質なものにしましょうね。

それでは、A bientot!(*'ω'*)

参考文献:

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