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後編 持続化給付金問題を大学生が語ってみた

前編に引き続き持続化給付金問題について経済学部のタンタン大学生が、分かりやすく説明していきたいと思います。

後編では業務委託されている2つの企業に関しての問題について述べていきます。

と思ったのですがこれ実質1社が特に闇深すぎ問題だったのでその1社の今回のやばさを簡単にまとめます

他者様の大変詳しいnoteがあったので参考にさせていただきました。凄く詳しく書かれていて深く学べました!

はじめに。

今回の問題の簡単な流れを一度画像として出します

そしてここでの1社目の「サービスデザイン推進協議会」が特にやべー!です。

サービスデザイン推進協議会

今回のこの会社の問題を外部(外から見てわかる問題と定義)と内部で分析します。まず外部のやばいポイント①が

事業を請け負った事を会社の代表が事後的に知っている事

国民の税金を使う事業を請け負う会社の理事が、この事業について全く知らせれていないお飾りというのもどうなんでしょう…?(学生だからこの感覚で社会ではよくあることなのでしょうか?そうだったらすみません)

ガンガンいきます。やばいポイント②

会社のHPがない事

検索エンジンでこの会社の事を検索してもHPは出てきません

Wikipediaで見てみると事業受託実績が多数あるにも関わらず、HPはありません。そんな謎団体に何故事業が舞い込んでくるのか…

その答えは内部にあるんです。

闇深すぎた内部

内部のやばいポイントを整理する前の基礎として以下の情報があります。

まずこの会社の設立は 2016.5.16 です。(直ぐに関連します日付だけでも覚えてってな!)

そして会社の設立時の理事や社員には 電通 トランスコスモス パソナ 出身者が多く存在。

この知識を頭に入れながら進みます。  やばいポイント③

経済産業省のある1つの事業の公募が2016.5.16~2016.6.14

公募が始まった日に設立されたんだぁ…すごい偶然()もあるもんだなぁ笑 さらに次の情報を+するとこれが決定的にヤバくなる。

サービスデザイン推進協議会はこの公募に合格!!

公募期間の初日に設立された会社が、高難易度の公募に一か月の期間で書類とか全部揃えて合格できるって

それ何のなろう系小説? なんでこうも都合よく合格できたかと考えれば「審査基準とかをカンニングしたから」が一番簡単に思いつきますよね。

…どうやらそうっぽいのがこのやばいポイント③をさらに深くへ運びます。

やばいポイント④

公募前に電通が審査基準をしっていた可能性大大大

こういいきれるソースがこちら

東京蒸溜所 蒸溜日誌様が見つけてくれたリンクである。

契約を締結した日に注目していただきたい。

「「「「2016.3.24」」」」

公募が始まったのは2016.5.16

つまり公募がはじまる前に電通はこの事業の中身を知りえていたと考えられるのだ。

さてここで思い出してほしいが、サービスデザイン推進協議会の設立時の理事や社員構成は… 闇が深くなってきましたね。ここからもっと加速しますよ。

やばいポイント⑤

定款のファイル名が「補助金執行一般社団法人(仮称) 定款(案)」

これを知った時

定款って先週授業で出てきたやつだ!と得意げな気持ちと

え。タイトルやばすぎん?という気持ちが1:9でした…実物がこちら

こちらも東京蒸溜所 蒸溜日誌様が見つけてくれたリンクです。

ちなみに定款とは

会社を運営していく上での基本的規則を定めたもので、『会社の憲法』とも呼ばれるもの。(引用:東京会社設立企業サポート様より)

そして補助金とは

国や地方公共団体が事業者に対して、原則返済不要なお金を支給してくれる制度です。もちろん誰でももらえるものではなく、公益性(公共の利益になりうるか)が求められるため、一定の条件や申請、審査が必要になります。引用:https://hojyokin-portal.jp/columns/hello-world

国や地方公共団体が支給する側で支給される側には一定の条件や申請審査が必要なのにも関わらず、一企業が補助金執行一般社団法人って名前つけるの

めちゃめちゃやばいって分かると思います。

さらにやばいポイント⑥

このファイルを作ったのは経済産業省の組織だった。

これは東京蒸溜所 蒸溜日誌様もサービスデザイン推進協議会の記者会見でも指摘された事です。

つまり当時、経済産業省のこれから行う事業を委託される会社の憲法を経済産業省の内部組織の人が作っていたという

ガチガチの出来レースなんですね。

まとめると

この会社は経済産業省の事業の公募日に、電通から事業の情報と、(民間の会社だが)官庁の内部組織による定款の作成、(民間の会社だが)補助金を主に扱う会社(仮称)として設立され、今日に至るまで謎の団体として多くの活動をしていた 感じです(間違っていたらご指摘ください)。

ちなみに今回指摘した所は現在のサイトから調べてもしっかり削除されていました。闇深い…(n回目)

野党ヒアリングでのお粗末な主張

さらに6月8日の野党ヒアリングでの経済産業省の答弁がこれまた面白かったので載せておきます。

引用:https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-06-09/2020060915_03_1.html

政府ではやっている黒塗り。今回もほぼ全てが黒塗りみたいです。

一番の問題は持続化給付金をスムーズに希望する方々へ給付するための事業なのにその内容が黒塗りで

電話が全然繋がらない。5月1日初日に申請してもまだ入金されていない。給付金の振り込みミスがいまだにある。

という大事な所を解決していないどころか「提案書の細部までやらなければならないというわけではない」って…

清掃員の仕事内容に「掃除する」ってあったのにマンションがずっと汚い状態でどうなってんだ!って言ったら、「いや、仕事内容に書かれたこと全部やれって意味じゃないんで」と言われた気持ちだ。その仕事やらないでどこの仕事をやるんだ…

かなりお粗末で真っ黒な会社に中小企業の命運が握られていると思うと政治の腐敗を感じざるを得ない。

公共事業への疑問も生まれかねない

前回最後に書かせてもらった通り、事業を委託する会社がこんな闇深い会社ばかりだと日本の生産性や内需を向上させる為の公共事業に関して委託されるどの企業にも大きな疑惑が付きまとってしまう可能性があるし、そもそもその公共事業は必要なものなのか?という疑問からコストカットだ!と事業が行われないことが起きかねないのではないだろうか。

コロナ禍で仕事上の無駄が炙り出されたが、今回のようなこそこそ(やってる事は堂々としてるけど)と私腹を肥やす集団も続々と炙り出され始めたのかもしれない。

今回も読んでいただきありがとうございます。

少しでも理解できた方や興味がでたらスキしていただけると幸いです。

都市伝説みたいな話だったな…

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