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こよみ薬膳 -sole-

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からだとこころを季節のリズムに乗せてかろやかに。 東洋医学の主流、中国伝統医学と薬膳の知恵を元に ゆるやかに調子を上げていくメッセージを 二十四節気に合わせてお届けします。
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#鹿児島

こよみ薬膳 #冬至 12/22〜1/5頃

こよみ薬膳 #冬至 12/22〜1/5頃



夜が一番長くなり転じて光が増しはじめる頃。一陽来復。世界の他の地域でもこの日を祝う風習が多い。クリスマスとも関係あり。

ここから太陽の力が戻ってくるとはいえ、日の出の時刻はあと3週間ほどさらに遅くなり、神戸での日の出は一月末までは7時台。からだもこころも朝はエンジンがかかりにくい状態が続きます。

そこで取り入れたいのが柚子。冬至といえば柚子湯、湯船に浮かべるとからだを温め風邪をひか

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こよみ薬膳 #大雪 12/7〜21頃

こよみ薬膳 #大雪 12/7〜21頃



雪が地表をおおう頃。あらゆるものが閉じて、動物たちは穴蔵にこもって冬眠をはじめる。

暖かくて今年は過ごしやすい!と思いがちですが、実は暖冬の方が寒暖の差が大きくからだの調節機能がゆらぎやすくなります。もう一つ気をつけたいのは、活動的になりすぎて春の自分からの借り入れが増えてしまうこと。

暖冬になると動物たちが冬眠できず食べものを求めて田畑に降りてくるといいますが、人間も暖かいと家にこも

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こよみ薬膳 #霜降 10/23〜11/6頃

こよみ薬膳 #霜降 10/23〜11/6頃



地に霜が降りる頃。地上で結ばれる雪、霜は冬の季語。次期は早くも立冬を迎えます。

霜が降りる条件は夜間に快晴で風は弱く、気温4℃以下、地表温度が0℃以下になった時が目安なのだそうです。大気よりも地面の方が冷えているから霜は地面に近い草花や窓の下に降るのですね。

手足やからだが冷える、寒がりと言われる方の足元を見るととっても無防備にさらされていることが多いです。頭寒足熱ともいいますが、

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こよみ薬膳 #立秋 8/7〜22頃

こよみ薬膳 #立秋 8/7〜22頃



秋の気が立ちはじめる頃。蝉の鳴き声が変わり、お盆の頃には熱風の中にも涼しいものが混じるようになります。

冷房なしには凌げない暑さが続いていますが、外気の暑さに油断していると案外からだの芯が冷えていることに気づくことも。クーラーだけでなく、立秋を過ぎるとそろそろ外気も変わりはじめます。

夏バテの原因のひとつになるのがからだの内側と外側の温度差。冷たいものを取って体内が冷えると、からだ

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こよみ薬膳 #大暑 7/23〜8/6頃

こよみ薬膳 #大暑 7/23〜8/6頃



暑さが一段と厳しくなる頃、夏の盛り。入道雲が立ち上り、夕立が降ったり雷が鳴ることも。
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毎日汗が吹き出てとまらないほどの暑さが続いています。汗をかくことで体温調節ができるわけですが、かきすぎると体内の水分が減って血液も煮詰まっていきます。
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ちょっと想像してみていただきたいのですが、お皿に入ったスープをさじですくうとき、最初は一度でたっぷりすくえますが、少なくなると一度ですくえる量は減り何

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