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こよみ薬膳 #立秋 8/7〜22頃

秋の気が立ちはじめる頃。蝉の鳴き声が変わり、お盆の頃には熱風の中にも涼しいものが混じるようになります。

冷房なしには凌げない暑さが続いていますが、外気の暑さに油断していると案外からだの芯が冷えていることに気づくことも。クーラーだけでなく、立秋を過ぎるとそろそろ外気も変わりはじめます。

夏バテの原因のひとつになるのがからだの内側と外側の温度差。冷たいものを取って体内が冷えると、からだを正常に働かせる体温に戻すのにエネルギーを使います。ただでさえ暑さに対処するのに必要なエネルギーを余分に使ってしまうのです。灼熱の地に住む人たちはどんなに暑くても冷たいものを取らない、取る習慣がない、というのも理にかなっているんですね。

おかずは冷たいものを取り混ぜながら、そろそろ温かい汁物を添えてみませんか?

おすすめは夏野菜の豚汁。この時期は少し油を使うとお味噌汁は格段に飲みやすくなります。豚肉はからだの潤いとエネルギーの補給にぴったりです。

夏野菜は、熱がこもっていたり皮膚炎が出ている方はトマトやなす、ズッキーニ、芯が冷えていたりおなかの調子を整えたい方はかぼちゃや玉ねぎ、生姜を。ごま油やオリーブ油で豚肉と軽く炒めて豚汁に。細かくくずしたお豆腐をいれると食べやすくなって旨味もup、彩りにはオクラをどうぞ。

夏野菜の豚汁は単にからだの内側を温めるだけでなくうるおいとなる体液を補うので、余分な熱を冷まし、これからやってくる秋の乾燥対策にもなります。

今日のお菓子、菓銘は「青瓢箪」。多産豊穣の意味もある瓢箪、まだ青々しくても実りの時期は確実に近づいています。今年あなたが育ててきた実はなんでしょうか。豊かな収穫に向けてもうひとがんばりも十分にできる時期ですよ。

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