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和菓子をどうぞ

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すこやかに、しあわせにー。今も昔も変わらぬ願いを込めてつくり味わい、伝えられてきた日本のお菓子。今この時をともに迎えられた喜びに、この先もつつがなく過ごしてゆけるよう祈りを重ねて… もっと読む
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#小満

5/21〜6/5 小満のお菓子②『青嵐 -あおあらし-』

5/21〜6/5 小満のお菓子②『青嵐 -あおあらし-』

提供: 5/21〜6/5
菓銘: #青嵐 -あおあらし-
薯蕷きんとん(山の芋使用) | 小豆こし餡
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青青としげる若葉を吹き抜ける風を薯蕷きんとんで表しました。そろそろ梅雨の走りで雨粒が混じる日もあるでしょうか。中は小豆のこし餡です。
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早春、細い枝枝にまばゆい新芽を灯していた木々はいつのまにか、その骨格を柔らかな若葉ですっかり包んでいます。
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ふりそそぐ光、わたる風にゆらめく緑の濃淡はい

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6/1〜4 小満のお菓子『若あゆ』

6/1〜4 小満のお菓子『若あゆ』

提供: 6/1〜4
菓銘: #若あゆ
新生姜求肥入り調布(小麦・卵使用)
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初夏の味覚、鮎。6月に入り、各地の川で続々と鮎釣りが解禁とされる時期になりました。鵜飼が盛んな岐阜や京都を中心に和菓子屋さんではこの鮎をかたどった焼き菓子が並び、遠くの清流の涼やかさと青々しい香りを脳裏に届けます。
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玉子入りの甘い生地の中に餡は無く求肥だけが包まれている一風変わったお菓子ですが、東では餡も一緒に包むの

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5/21 小満のお菓子「青嵐 -あおあらし-」

5/21 小満のお菓子「青嵐 -あおあらし-」

5/21 小満のお菓子 #青嵐 -あおあらし-
本日、二十四節気の小満を迎えました。店では引き続き「雨あがる」をお出ししていますが、せっかくなので山あいを力強く抜ける薫風にざわめく青楓をはらり。
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異常に早い梅雨入りとなったので、ひさしぶりにセルフケアのお話を。
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本来なら陽気が高まり汗ばむ日も出てくる頃。
梅雨を前に暑さ極まる盛夏に向けて体温調節に大きく関わる循環器や汗腺のはたらきが活発にな

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5/28〜31のお菓子「走り梅雨」

5/28〜31のお菓子「走り梅雨」

ご提供 5/28(火)〜31(金)
菓銘 #走り梅雨
出回りはじめた青梅をういろうで映しました。中は白餡に卵の黄身を練り混ぜた「黄身餡」です。餡の黄色がうっすらと透けてみえる様がいかにも少しずつ熟れてゆく梅のようです。さわやかな香りの「静岡・さやまかおり」とご一緒に。(27月曜は定休日です)

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梅雨の語源、一説には「梅の実が熟れる頃に降る雨」ともいわれますが、入梅を迎える前に少しぐず

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