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Essay

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日常の一コマを切り取っています🐈
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#夏の思い出

光が開いて、散って、また開く

光が開いて、散って、また開く

昨日、彼と花火大会に行きました。
今年、花火大会に行くのは初。
肌に染み込もうとしてくる暑さは和らがなくとも、
もう夏が終わってしまう時期に入りました。

この時期の夕方の空を見ていると
自分は去年となにか、変わっただろうか、変わってるといいなと、
不安と期待がかき混ぜられた、どちらかといえば焦りの気持ちが強くなります。

他の季節よりも水分が多く、
はっきりとはしない空が、寝ぼけたような水色や赤

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友達

友達

先週、駅から会社までの道中、おしろい花を見つけました。
それを見ていると、懐かしい気持ちになります。
小学生の頃、友達と学校の帰り道や、習い事の帰り道に
おしろい花の種を潰して、ごくわずかなおしろいを、
頬っぺたや、おでこにつけて、笑った思い出があります。

そのうちの何人かとは、タイムカプセルも埋めました。
二十歳になったら一緒に開けようと言って、
公園やら、家の裏やらに、缶を埋めて。その中に手

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海でのんびり

海でのんびり

もう秋がすぐそこまでやってきていますが、
今日は先月の夏旅行について書こうかと思います。

先月末、彼と徳島に行ってきました。
四国自体行くのは初めて。もともと「四国に行こう!」というよりは、
「綺麗な海に入りたい!」というのが希望でした。近場ではないけれど一泊二日で満喫できそうな場所を探していたら、徳島のあるホテルを彼が見つけてくれました。

普段よりも少し早く起き、まだどこかぼんやりとしている

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海辺を歩く

海辺を歩く

先日、彼と茅ケ崎に遊びに行きました。
ビルや家々が連なる都心に住んでいると、時に息苦しくなるから、
自然を感じたいと彼はよく言います。
だから海のある方に遊びに行って、ランチでもしようということになりました。

駅から海の方まで三十分程、じりじりとしたコンクリートを歩いていくと、段々潮の香りがしてきます。
「海!」
風は強めに吹いて、空気自体は蒸し暑いながらも、その風が気持ちよく、目を細めました。

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