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海でのんびり

もう秋がすぐそこまでやってきていますが、
今日は先月の夏旅行について書こうかと思います。

先月末、彼と徳島に行ってきました。
四国自体行くのは初めて。もともと「四国に行こう!」というよりは、
「綺麗な海に入りたい!」というのが希望でした。近場ではないけれど一泊二日で満喫できそうな場所を探していたら、徳島のあるホテルを彼が見つけてくれました。

普段よりも少し早く起き、まだどこかぼんやりとしている中、ごろごろとスーツケースを転がせながら空を眺めて彼と待ち合わせのコンビニまでの道を歩きます。
水色と灰色を混ぜたような雲が、段々と黄色や橙の光に染められていました。平日もかなり早く起きている私ですが、旅行の日は普段見慣れた道さえも、歩いていて楽しくなります。

徳島に着いてうどんを食べ、ローカルバスに乗ってホテルに向かいました。バスからの景色を眺めていると、地元の高校生らしい人が必死に自転車を漕いでいるのが見えました。
旅行の楽しみは観光や、食もありますが、その現地の人の日常の一コマを見れることもその一つです。
バスに追いついたり、追い抜かれたりして、いつの間にかその高校生は角を曲がって見えなくなりました。

しばらくバスに乗っていると、バスは段々と坂を上って行きます。ホテルの最寄り駅で降りると、緑の匂いを含んだ涼しい風が吹いていました。
チェックインをして、部屋に入ると海が見えました。ところどころ、濃い青で、全体はグリーンを含んだ水色。窓を開けると潮の匂いがして、
「ああ、海にきた!」という実感が湧いてきました。

ホテルにプライベートビーチが付いているので、さっそく水着に着替えて、浜辺に向かいます。
ファミリー層が多く、波も穏やか。浮き輪を借りて、二人でのんびりと過ごしていました。たまに流されないように、必死に二人して足を動かしては、ぷかぷかと浮かびの繰り返し。小学生の頃は、浜辺付近にできる白い波に乗ろうと必死だったことも、思い出されました。

海の水は思っていた以上に透き通っていて、小さな黄色の魚が右や左に顔の向きを変えながら、ちろちろと泳いでいます。
ある親子は「あっちにヒラメみたいなのがいた!」と叫んでいて、ちょっと微笑ましかったです。

そのビーチやバイキング、露天風呂も満足だったのですが、
今回泊まったホテルで、私の中で割とお気に入りだったのは併設されているカフェでした。
白を基調としたカフェで、水が入ったグラスは深い青色です。地中海のカフェはこんな感じかなと、思わせる内装です。
江國香織さんの「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」の小説に出てくるレストランと重ね合わせたりもしました。

ガラス張の窓からは、海が見えます。奥の方がほんのり、薄いすみれ色に染まり始めた夕空と、ちらりちらりと光の粒が広がる海は、いつまでも眺めていられそうでした。

また行きたいカフェです

徳島では結局、そのホテルでのプライベートビーチを楽しみ、のんびりとしていました。「鳴門海峡見なかったの?」と職場の同僚には驚かれましたが、のんびりとしたこういう旅もいいなと思います。

海とか、空とか、緑とか、風とか。
そういうものに囲まれて、思考のスピードを緩めて、ぼーっとしている時間はやはり大切。
今回の旅は、そういった時間をきちんと取れたようです。

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