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海辺を歩く
先日、彼と茅ケ崎に遊びに行きました。
ビルや家々が連なる都心に住んでいると、時に息苦しくなるから、
自然を感じたいと彼はよく言います。
だから海のある方に遊びに行って、ランチでもしようということになりました。
駅から海の方まで三十分程、じりじりとしたコンクリートを歩いていくと、段々潮の香りがしてきます。
「海!」
風は強めに吹いて、空気自体は蒸し暑いながらも、その風が気持ちよく、目を細めました。
海の方に通じる細い道は浜辺と同じ砂でできていました。
歩くと砂がサンダルに入ってきて、少々煩わし勝ったのですが、
「海に来たのだな」と実感していました。
浜辺の方に出ると、海が横にも奥にも広がり、耳にすっと馴染む波の音がします。
海は青いですが、その青も均一ではないところが面白いところ。
濃い青や、青と表現するよりも、緑が少し混じった「碧」の部分もあったりします。
その日は太陽がカンカン照りだったので、きらっ、きらっと鋭く煌めいてもいました。
海を見ていると不思議な気分になります。
波の音、海の青さが心配なこと、悩んでいることを薄めてくれる気がします。
それらは根本的に解決しないといけないかもしれないけれど、
でもそれで頭や心をいっぱいいっぱいにしては、生きづらいと思うのです。
だから海のこの不思議な作用は結構大きい気がします。
浜辺の方に目を向けると、真っ黒に日焼けをして、
水着姿で昼寝をしている地元の人らしき人たちがいました。
その人たちを見ていると、
この強い海辺の日差しや潮風、海自体が生活の一部なのかなと思います。
水着姿のまま昼寝したり、自転車に乗って移動したり。
大胆だなあと思いながらも、当たり前にやっているところが格好いい。
サーフボードをたてかけている家も多くて、海と戯れる文化が海辺に住む人たちにはあるのだろうと、歩いていて思いました。
ランチするところ、気になっていたカフェが、
なんとことごとく貸し切りだったり、閉まっていたりしていました!
そのため、予想以上に歩いたので私も彼もくたくた。
けれど、その「海」を見たことで心を換気でき、元気をもらえた気がします。
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