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私が思う「らしさ」#とは

最近『自分らしさ』について考えることが多くなった。

仕事をしている時、人と話している時、街を歩いている時… 普通に過ごしている中で、ふと「あ。今、自分を偽ってるなぁ」と思う瞬間があるのだ。

大して好きじゃないものを相手に合わせて好きだと言ったり、自分が着たい服やしたいメイクより人から見て無難であろうものを選んだり、語りだしたら止まらない趣味を別に後ろめたいことはないのに隠したり。

"自分がどう思うか"より、"人にどう見られるか"を気にしてしまう。

私は昔から「変わってるよね~」って言われてきたし、言われることによって自分でも「私は人とずれてるんだ」と思うようになった。

学生の頃はうまく周りに合わせられなくて、空気読めないヤツという意味の「KY」(今はたぶん死語)と陰で言われたり、それによってなかなか辛い経験もした。

でも、そのおかげで"空気を読む""人に合わせる"ということが徐々にできるようになっていった。

そして20代に差し掛かると、それが当たり前に求められる場面が多くなった。時には本来の自分を忘れてしまいそうなほどに。

たとえば就活一つをとっても、みんなが揃いも揃ってスーツをビシッと着こなし、黒い髪をひとつに結び、セオリー通りに当たり障りのない言葉でアピールをする。

私もそれができるようになった時には感慨深くなるほどだったが、やはりどこかで物足りなさを感じずにはいられなかった。

もちろん就活だけではない。

仕事に就いたら就いたで常に上司やお客様の顔色をうかがわなければならないし、友達といる時も、何をしている時でも、常に人の目を気にしている自分に気が付く。

会話をしていても「今こんなに喋ったら引かれるかな」とかいちいち考えてしまってつまらない受け答えになるし、言葉を飲み込んでしまうことも多い。

それによって"大人しい人"という印象を与えるのは当たり前のことだし、喋ることが好きなのが本当の自分なのか、物静かなのが本当の自分なのか、自分が何なのか正直もうよく分からなくなってしまっている。

本来の私は違ったはずだと感じながらも、素を出したら嫌われるんじゃないかと考えてしまって、どこかで演じていないと落ち着かなくなってしまっているのだ。


でも、逆に「今は本当の私でいられている」と思う瞬間もある。

好きな服を着たり、好きな場所に行ったり、好きなことをしてる時はとても自然でいられる気がする。

「私らしさってなんだろう」って考えた時に、やっぱり私にとって心の支えになっているのが趣味であり、趣味そのものが私らしさなのかもしれないと思った。

最近、記事をプロフィールにできる機能ができたらしいので、ここからは改めて少しの自己紹介も兼ねつつ、好きなものを書きながら私の『自分らしさ』を再確認してみようと思う。


私が好きなのは、音楽、お笑い、映画などといったエンタメコンテンツ。

音楽は邦楽が好きで、特に1980年代にあったバンドブームと言われる頃に人気を博した人たちが好きだったりする。

まあ、そりゃ「変わってるね」と言われてもおかしくはないのかもしれない… だって平成生まれだもの。ほとんどリアルタイムで知らないもの。

中学校の文化祭ではバンドを組んで、周りが『いきものがかり』や『BUMP OF CHICKEN』などのコピーをする中、私は仲の良かった同級生と後輩を巻き込んで『JUN SKY WALKER(S)』のコピーをした。

きっとみんなはポカンとして聴いていたことだろうが、学校が嫌いだった私にとっては数少ない良い思い出のひとつになっている。

そしてお笑いを見るのが好き。

中学生の頃は、高校を出たら本気で芸人になろうと思っていた。

面白くもない、ムードメーカーでも何でもないような不登校気味のヤツが「芸人になりたい」なんて言っていたのだから、やはり「変わっている」と思われていてもおかしくはなかったのだろう。

音楽とお笑いはライブを観に行ったりもする。

地方に住んでいると行くのがなかなか厳しい時もあるが、ライブで得られる幸福感はなによりの源だ。

映画はアクション物やディズニーなど、主に洋画を見ている。

好きが高じてシネコンで働いていたことがあり、仕事を通じてますます映画が好きになった。
そのおかげで最近は邦画やそれまで見なかったジャンルも少しずつ観るようになった。

ちなみにディズニーはパークの方も好きで、夜行バスに乗って一人で行くことも多い。
アトラクションにも乗るし、キャラクターとグリーティングをしたり、パレードやショーを見たり、黙々と写真を撮ったりしている。

それから、ファッションはゴシックテイストなものが好きだ。

ゴシックというと一般的にはゴスロリが一番イメージがしやすいかもしれないが、私が好きなのはそこからロリータの部分を抑えたものになる。

そういう服を見るのが好きだし、着ている人を見るのも好き。もちろん自分が着るのも大好きだ。
(とはいえ、地元では出来るだけ目立たない無難な格好を選んでいるので実際に着るのは稀…)


なんだかこうして書き出してみると、かつて「変わっている」「ずれている」と言われていたことこそがまさに『らしさ』なのかもしれないと思う。

私は昔から熱しやすく冷めやすいタイプだった。

一度ハマったものはとことん追求しないと気が済まないが、自分の興味のあることしか頑張れないのが悩みでもあった。

そのせいで興味が失せると見切りも早く、一度辞めたいと思ってしまえば曲がらないのが欠点でもある。

好きなことしかやりたくない、なんてのは社会人としてどうなんだ…と思うが、結局昔も今も、多分これからも私はそういう人間だ。

それに、好きなものがある、熱中できることがあるのって、我ながらラッキーなことだと思う。


私の好きな演劇に「嫌いなものを嫌いというより、好きなものを好きと言おう」という台詞がある。

好きなものや自分が持っている世界観・価値観を、もっと声に出していきたい。

もちろん「人にどう見られるか」も時として大事だと思う。しかし、そればかりではどうも人生がつまらなくなってしまう気がしてならない。

それなら自分が良いと思うものを選びたいし、甘ったれた考えなのかもしれないが、楽しいと思えることを優先して「あぁ良い人生だった」と言って終わりたい。


みんながそれぞれ、好きなものをたくさん声に出していけば、みんながもっと生きやすくなるかもしれない。

昔に比べて今はSNSの普及などで自分を発信できる場が増えたり、テレビでも個性的なタレントさんが増えたりということもあって少しずつ変わりつつあると思う。

でも、きっとまだまだだ。

もっと、もっと、もっともっともーーーっっっと一人一人の個性を認め合える世の中になったら嬉しいし、たとえ微々たる力でも、そんなキッカケを作るお手伝いができたらいいなあと思ってます。

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