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なぜ日本代表はスペイン、ドイツに勝利し、クロアチアに負けたのか?森保ジャパンが私達に教えてくれたこと。

日本と戦うクロアチアの戦略とは?

日本対クロアチアの戦いをスポーツ記者ではではない、経営コンサルタントが独自に分析する。クロアチアが勝った主な理由は3つ。

1.気を引き締めるクロアチア 

ドイツ、スペインと逆転勝ちをした日本に対し、当然クロアチアは警戒を強める。ではどの程度日本は警戒されていたのか?クロアチアの新聞「Vecernji List」によると、クロアチアが日本と戦う前にこんな記事が出ていた。報道によるとクロアチアが森保ジャパンを最大警戒していいたことがわかる。

まず、冒頭で同紙は森保ジャパンを「次戦、対戦するハジメ・モリヤス率いる日本代表のほとんどはヨーロッパで活躍している。26人のうち国内でプレーする選手はわずか7人だ。もしかすると、日本がW杯に出場したチームの中で最も強く、最も経験豊富なチームかもしれない」とべた褒め。最大限の敬意を払うとともに警戒心を強めた。

サッカーダイジェスト

なんと、クロアチアは戦う前から日本チームをW杯に出場したチームの中で最も強く、最も経験豊富なのかもしれないと述べているのである。ちなみにクロアチアFIFAランキング12位、日本は24位である。記事は更に、久保を日本のメッシとして紹介し、最も危険な人物として注意を促し、キャプテンの吉田を猛烈なディフェンダーと紹介。その他鎌田、前田、三苫、堂安、南野と選手の警戒を記載している。


2.日本の戦略を見破る 

同じく「GermanijakHR」の報道によると、クロアチア人元Jリーガーのダリオ・ダバツ氏が下記のようなコメントを述べている。

日本は今W杯でも試合をよく読んで、質の高い交代をしている。

0-1から2-1に2度も試合をひっくり返したのは偶然ではない。
中略
スペインがやったように中央でプレーしようとしても、うまくいかないだろう。なぜなら、日本は非常にうまく守り、うまく動き、通路を塞ぐ術を知っているからだ。

ベストな解決法はサイドでプレーし、我々のフィジカル的優位性を利用すること。

サッカー的には日本人はほぼ全てを持っている。才能、テクニック、戦術。

ただ、高さと強さはまだない。身長は高くないので、そこは我々にアドバンテージがある。スペインも高くも強くもないが、プレースタイルを変えなかったから負けた。その部分で我々は支配できる。

Qoly.jp

まず、日本がドイツ、スペインに勝ったことは偶然ではないことを述べ。日本が格下の相手にもはや負けることはないという、相手チームの心理を読んだ。新しく増えた選手交代枠を活かし、後半戦まで攻撃型の選手を温存していたことを分析している。さらにその上でクロアチアと日本のフィジカルの部分に目をつけ、高さを生かしたプレーに持ち込む戦術を提案している。

3.日本の戦略不在

前回のblog記事では日本の戦略は「前半は相手の油断を待ち、後半戦に攻撃型選手を集中する」と記載した。また、不幸なことに期待した久保が体調不良となり、堂安選手が変わって先発することとなった。後半の攻撃型選手交代は浅野、三苫の2名となった。結果的には戦力の逐次投入となり、前半に先制点を奪うものの、主戦場となる後半に得点が取れない結果となってしまった。

私達に教えてくれた日本選手たちに感謝

今回のワールドカップでは日本はスペイン、ドイツに勝利するという金星をあげた。これらのことから私は2つのこのとを学んだ。1つ目は選手たちのチャレンジ精神である。

先に述べたように、日本人登録26人中19名が海外在籍メンバーであり、サッカーを学ぶには海外チームに所属する方法が一番であると考え、次々にヨーロッパに渡っていった。選手の中には給料面では日本のJリーグのほうが良い条件が出ているにも関わらずである。私の世代では中田英寿、中村俊輔など海外組が僅かしかいなかったときと比べると別世界である。

もう一つは、強みを徹底的に活かすことである。フィジカルな面で劣る日本は徹底的に足を使った。高さでは勝てない分、足を使う。そのためにはハードな練習にも必死に堪えてきた。こつこつと努力を積み上げることで奇跡を生んだ。

日本に閉じこもることなく、海外に目を向ける。絶対に負けては行けない足に関してはハードワークをいとわず徹底的に磨きをかける。日本経済の復活のヒントを与えてくれたように確信している。森保ジャパン、感動をありがとう。

株式会社塩沢コンサルティング
 代表取締役塩沢
 貴良1975年生まれ。
東京都北区在住経営コンサルタント
Clubhouse 経営730 運営メンバー
西研東京MG(マネージメントゲーム)
公認インストラクター
https://youtu.be/9wj9iwk4Xwg
認定支援機関




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