見出し画像

あがり症ぎみのデザイナーがインタビュー時に工夫している事

この記事は Stockmark Advent Calendar 2023 の 13日目の記事です。
本日はプロダクトデザイナーの@shio312が担当します。

はじめに

自分について

2010年より、今まで主にWEBやアプリの体験・UIの設計、装飾に携わっています。
最近はデザイナー採用という業務もさせていただくようになりました。
2020年より前職に在籍中フルリモートへ移行。本社のある東京から地元の大阪へ引越しをしました。(去年の記事参考

ビビり、幼少時から矛盾にあがく

そんな私は小さい頃から人より緊張しがちで、小テスト用紙ですら手汗でヨレがちなのに、つい好奇心から目立つ役を自ら買って出ていくタイプでした。
欲求を阻む現実を克服するため、小学校の頃から人前に出る役割を貰うことを意識し、何度も失敗を重ねて参りました。
経験を積めば慣れると信じていました(不穏)

そして現在、私はフルリモートリモートワークが中心の働き方ですが、前職から現職に至るまで、たくさんの実際のユーザーさんとオンラインを主に対面し、課題探索やプロダクト検証など、対面式での定性調査ができる環境にいます。
(機会を設定してくださる社内メンバーのおかげですので、毎回プロダクトに反映できるものを頂こうと身が引き締まる思いです。)

…..なんですが、じつの私、あがり症は今でも完全に克服できていません。
何なら全社集会で何かしら発表をした後、「緊張してましたねww」と平生時の私を良く知る同席メンバーにたまに言われます。ああ、穴があったら埋まりたい。

ですがインタビューの場では、相手の貴重な時間を頂くのだし、目的を達成するため相手からインサイトを聞き出す責任は果たさなければなりません。


緊張してガタつかないぞ!インタビュー時、意識していること


定性調査におけるユーザーへのアプローチ方法として、いくつかフェーズや目的によって、おおよその型があります。探索時は特に「半構造化インタビュー」を軸に深掘りします。

インタビュー形式での調査は自分の司会者としての責任が重く緊張します。
そこで、ここ数年でどうにもならない緊張時の、共通の立て直しハックを見つけたので紹介します。


1) 「あなた(あなたたち)の事をもっと知りたいんです」😋

イメージは、「最近出世した自分が、尊敬する少し歳の離れた先輩や上司、または先生に相談しに行く」です。
インタビュー相手は大人なことが多いので、より責任ある立場っぽく見せつつも、「あのとき、あなたがいなければ今の自分はありません。今日、また相談してもいいですか?」感を出します。
すると、色々「教えてくれる」ことが増えました。

2) ココだけの話…👀


課題探索時の、阻害要因を掘り出す際に有効なことが多いのですが、前置きに「ぶっちゃけ」「ココだけの話…」「その辺、もうちょっといいですか」という”ちょっとした”クローズド感を付け加えると、相手と距離が縮まります。
言葉通りにプライベートな話には決して触れてはいけません。
あくまで「どう感じていますか」と、相手の方から話してくれる範囲を守るといい雰囲気です。

3) 原体験(きっかけ)、原動力を知る!💨


これが私がここ数年での一番の発見ですが、きっかけや原点に近い話を訊き出すと、相手の表情がモニター越しでも柔らかく、口調も親しげになってくれます。
原体験のエピソードは相手も強く思うことがあるからで、話してくださる方が多いです。かつ、こちらもエピソードを伺う事で相手の事をより知りたい気持ちを伝えることができ、共感しながらも相手の行動原理に紐づけていくことで自分自身も視野が広がるのです。

ここでオンラインインタビューを支える物理ハック3選

  • リアクションや、表情は少々オーバー気味で 🖐️

    • オフラインならいつもの倍、オンラインなら5倍表情筋を使ってください。質問する時、真剣に聴く時、共感する時、驚く時など、真剣に向き合っているという意思表示です。

  • 解像度は高めのカメラで 📹

    • 1080p程度の広角でも、3〜5000円で購入できます。相手に自分のリアクションや表情をしっかりと伝えます。

  • 微笑みは七難隠す 😉

    • 質問の間を繋いだり、空気が微妙な時に陥ってしまった時ほど効果が出ます。
      引き笑いにならないように、社内打ち合わせの時から意識すると、自然にスイッチが入るようになっていきます。

    • 更に、モニタ越しなら手に汗かきまくっても、ちょっと噛んじゃっても、次の質問内容イキナリ飛んでも「そうですねー!」と微笑みつつ立て直せます。最高!


まだ挑戦は続く

なぜ、私は緊張しがちなのにインタビューなど人前に出るのか?
デザイナーとして、「ユーザーの本質的課題を肌で感じる」ことは、とてつもない創造力を私にくれます。
勿論、なんでも定性的に情報を集めるのでなく、定量データから仮説を立てた上で、どうしても対面で知りたいことがある場合に臨むようにしていますが、裏付けができた時、仮説ではなかったインサイトを発見した時、子供の頃から捨てられない、好奇心とワクワクが止まりません。

おわりに


訊くことでグッと向き合う課題の解像度が上げることができます。
定量情報で得られない事もあるので、もし機会を得られた方はぜひ訊きに行ってみてください。
社内外でヒアリングやインタビューでお悩みの方へ、少しでも参考になれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?