見出し画像

とある就活中にあったオハナシ

去年の3月ごろの話である

今世間を騒がす流行病もまだ到来する前のことである

当時就活生だった私は就職活動真っ最中であった

浅い考え、漠然とした将来像を抱えながらも、運よくある企業の最終面接を受けることになった


場所は東京、日本の中心地

多くの人が行き交う中を掻き分け会場へ

面接はどれだけ受けても緊張する

昔からあがり症な性格もあり”自然体に”と考えてもなかなか落ち着けないものだ

会場につき、説明会の頃から助けてもらってる方に誘導され、面接部屋へ


少し待つと、すぐに代表がお見えになった

オフィスにはその方の愛犬が悠々自適に遊歩している

3匹ほどはいただろうか

そのうちの1匹が面接開始前に部屋へ入ろうとしてきたので、

「ちょっと待ってね」

となだめに行ってから面接が始まった


愛犬のアイスブレイクがあったが、やはり面接が始まると空気が変わる

ただ圧迫感はなく、優しく質疑を投げてくださる代表だった

自分はいつもは用意してきた回答をするのみだったが、

この時は質疑に思うがまま回答した

”当たって砕けろ”

そう思いながら話した


そうして、質疑が終わり、

”最後に何か質問とかある?”

緊張していた私に優しく聞いてくださった

”もし生まれ変わったらなりたいものややりたいことはありますか?”

当時将来への漠然とした不安を抱えていた私は漠然とした質問を投げた

こう聞いたのも自分自身が全く定まっていなかったからだ

だからこそいろんな人の話を聞きたかったのだ

あまり得られない代表との対話、聞く他なかった


すると、夢見る少年のような顔で代表はこう答えた

”ミュージシャンかな”

初めて聞いた回答だった

気になる私は理由を詳しく聞いていく

合否を判断される側だということはとっくに忘れている

その答えの真意がひたすらに気になったのだ

代表は答える

”ミュージシャンって自分の歌であったり、演奏であったり、発言で、すごいたくさんの人を楽しませる                     盛り上がってるかー!!みたいにね                  同じ1人の人間があんなにたくさんの人に感動を届けてたりするのってすごいかっこよくない?”

その場でイメージが膨らんだ


何度も見たことがあったミュージシャンのライブ映像

その時の私はライブ会場の舞台から見える景色が自然と頭に浮かんだ

ミュージシャンの背中を手前に奥には果てしなく広がる観客

そんな妄想が膨らむ私に続けて代表は言う

”これはミュージシャンに限らなくて、スポーツ選手とかもそう      自分のプレイや行動であんなに人を沸かせるのはやっぱり憧れちゃうなぁ 僕は音楽が好きだからミュージシャンなんだけどね”

”夢を語る人は輝く”そう感じた

また、私はこの話を聞いて惹かれるものがあった

自分の深い深い場所まで腑に落ちたのだ


ミュージシャン、Youtuber、プロスポーツ選手、俳優、他にも多種多様な形で表現するアーティスト

”たくさんの人に”GIVE”をする姿”に気づかされた瞬間であった


そうして面接は無事終わり、私は合格をいただけた

ただそれ以上に、この話を聞けたことが何よりも私の財産となったと今でも思う


【後書き】

ここまで読んでいただきありがとうございますmm

今回はエッセイ的な?みたいな?感じで書いてみました。        なんだかムズムズとする恥ずかしさが傍らにありますが、書き終えた今は何か爽快感に溢れています。

最近周囲の友人や同僚から「見たよ!」って言ってもらえるのですが、正直超嬉しいです。人に恵まれているとヒシヒシと感じます(;;)     ほんまありがとうごぜぇやす!

ではでは、10月最初の土曜日も夕暮れ時となりました。夕食や夜の時間、思うがままに楽しんでください(^^)

この記事が参加している募集

習慣にしていること

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?