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リモートワークと税理士試験勉強

2020年3月より現在まで、私の勤務先では、フルリモートワーク体制に移行しており、その間オフィスに行ったのは、パソコンの交換1度だけです。その間自宅近くのシェアオフィス coba-EBISU を月額33,000円 (税込) で借りて、週5日リモートワークをしております。

社内で会議があるときは、ZoomまたはTeamsのオンライン会議システムを使用するので、コロナ渦のパンデミック前では当たり前であった会議室の取り合いや、参加者が全員会議室に集まる必要はありません。

私は本格的に税理士試験の勉強を始めたのが、2020年8月頃からです。丁度フルリモートワーク開始後半年位経過したときです。

そこで、フルリモートワークの勤務体制によって、税理士試験勉強に与える影響を考えてみました。

リモートワークによる税理士試験勉強への影響

① 通勤時間ゼロによる勉強時間の確保

フルリモートワーク体制になるまで、凡そ片道30分、往復で約1時間自転車を漕いでオフィスに通勤しておりました。

それが、フルリモートになった訳ですから、自宅からシェアオフィスへの移動時間が約5分とすれば、往復で平日一日あたり50分も通勤時間を節約でき、勉強の時間に充てることができています。もしこれが1年間だと、50分/日 x 20日/月 x 12か月 = 12,000分/年 = 200時間/年となります。

簿記論の学習時間が最低4~500時間と言われており、今までは通勤で浪費していた時間で、簿記論の学習想定時間の半分近くを稼ぐことができます。

しかし、実際に合格レベルに達するには、上記の所要時間では全く足りないはずで、1年で合格するには予備校での授業時間も加味すると1,000時間は必要 (毎日3時間) と感じます。

② 予備校授業は対面がマスト

私は、USCPAを勉強していたときは、TACのDVDで講義を受けて実際に教室で受講をしたことはありませんでした。そのせいか、全4科目合格するまでに約6年間も要しました。

そのことを反省して、税理士受験の勉強では当初過去受講した2017年度のDVDとテキストを読み返して自習していましたが、限界を感じて本試験直前にTAC渋谷校へ通うことにしました。

仕事はフルリモートでできることを実感した挙句、予備校の授業も通学する時間を節約して、オンライン配信を受講してしまう方向に流されないことが大切だと思います。

私は、資格試験勉強では、オンラインと教室での対面授業の両方を体験しましたが、両方を比較した結果、教室での対面授業が絶対に良いと思います。その理由として、6つ挙げましたが、もっとメリットはあるように思います。

  1. 緊張感により集中できる環境で授業を受けられる。

  2. オンライン配信授業では聞けない、先生独自の小ネタが聞ける。

  3. 授業終了後すぐに先生に質問できる。

  4. 予備校実施の試験では、他人が叩く電卓や咳払い等のノイズが入るので、本試験に近いシーンに近づけられる。

  5. 授業前や後に勉強している仲間に刺激される。

  6. 予備校への通学により、外出するきっかけ・気分転換ができる

予備校への通学時間を費やしても、上記1~6のリターンを得られるので、投資 (予備校への通学時間) 対効果 (上記1~6) は非常に高いです。

③ 孤独感の増大

3つ目はリモートワークが与えるデメリットになります。

本来、税理士試験だけでなく資格試験の勉強は自分だけで完結する孤独な戦いです。

オフィスへ行けば、仲の良い同僚とカフェやランチタイムに試験勉強のことを打ち明けることができますが、リモートワークでは同僚が自宅近くに住んでいれば別ですが、一緒に出掛けたり雑談することは極めて困難かと思います。

リモートワークでは孤独感を感じますが、独りよがりの勉強を気軽に打ち明ける相手がいなくなれば、更に孤独感を感じることになります。

TACの社会人向け税理士講座で、受講している者同士で学生の様に気軽に話し合ったり、進捗を確認したり、励ましあったりしたシーンは殆ど見たことがありません。
授業が終われば皆すぐに帰路へ急ぎ、予備校で仲間を作るのは、幾分難しいと思います。

幸い、私は自宅近くのシェアオフィスを利用したことで、利用している会員と仲良くなり、雑談することができる状況にあるので、孤独感は和らいでいます。



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