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2021年6月の記事一覧
173: Steve Winwood / Back In The High Life Again
ブラインド・フェイス解散後のスティーヴ・ウィンウッドは、再結成したトラフィックやいくつかのコラボレーションを経て、1977年に初のソロアルバムをリリースします。 個人的に印象深いのが、1986年にリリースされた4thアルバム『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』。シングル「ハイヤー・ラヴ」がUSナンバー1になるなど大ヒットしたので、同世代の方はご同意いただけるのではないでしょうか。 この曲はアルバムのタイトル曲(最後に「アゲイン」がついてるけど)で、5枚目のシングルとしてカットされています(UK53位/US13位)。また、USアダルト・コンテンポラリー・チャートではナンバー1となっています。 サビのハーモニー・ヴォーカルはジェームス・テイラー。絶妙のハーモニーを聴かせてくれます。 そして、この曲の雰囲気を決定づけている、味わい深いマンドリンは、ウィンウッド自身が弾いています。さすが、マルチプレイヤーですね。
166: The Jam / Start!
ビートルズ「タックスマン」のギター・リフとベース・ラインをほぼそのまま拝借したのが、ザ・ジャムが1980年にリリースしたこの曲。 5thアルバム『サウンド・アフェクツ』(UK2位/US72位)からの先行シングルとしてリリースされ、彼らにとって2曲目のUKナンバー1となっています。 リフはそっくりですが、コード進行やメロディーはまったく似ていないので、「パクリ感」はないですね。 ザ・ジャムと言えば、パンクやモッズのイメージが強いですが、ビートルズからも強く影響を受けていて、未発表のデモ音源では、ビートルズの「アンド・ユア・バード・キャン・シング」のカヴァーを聴くことが出来ます。 もっとも、70年代以降に登場したUKのバンドで、ビートルズから影響を受けていないというのが、ほぼほぼ不可能なことではありますが。