179: Oasis / Rockin' Chair

「ワンダーウォール」のオリジナルアーティストであるオアシスは、90年代の「ブリット・ポップ」を代表するミュージシャンであり、当時は「ビートルズの再来」と呼ばれることも多々ありました。
その理由の1つに、「B面曲に隠れ名曲が多い」という点もあったかと思います。
ビートルズのシングルB面曲は、すぐに思いつくだけでも、「アスク・ミー・ホワイ」「ジス・ボーイ」「シーズ・ア・ウーマン」「レイン」「ドント・レット・ミー・ダウン」「オールド・ブラウン・シュー」と、隠れ名曲ぞろいです。
これに対して、オアシスも「フェイド・アウェイ」「アクイース」あたりはA面にしてもいいレベルの作品だと思います。
そして、最強のB面(カップリング)曲は、シングル「ロール・ウィズ・イット」に収録されていた、この曲だと思っています。
派手さはないシンプルな曲ですが、人生をちょっと悲観的に振り返るような歌詞に、我が身を振り返って考えさせられる、そんな曲です。
元々は空いたスペースを埋めるための「B面」ですが、そんなところにも手を抜かないクリエイティヴな姿勢は見習いたいものです。

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