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野球好きだけど高校野球は見ない

みなさんおはようございます。今日もまた読書感想文です。みなさんは野球を見ますか?私は野球観戦が大好きでよく見ます。そうでなくても車を運転中はラジオでプロ野球中継を聞いています。

そんな野球好きの私ですが、高校野球はどうも好きになれません。本人たちが希望してやっているとはいえ、あの炎天下の中、球児たちを酷使しているのを見ると胸が痛みます。あれで体を壊した人が何人いるのか、と考えるのもつらいです。

そう思っていたら、こんな本が目に止まりました。その名も『甲子園という病』です。とある人が言っていましたが、本当に甲子園は現代のコロシアムだと私も思います。好きでやっているんだからいいじゃないか、っていう意見もわかりますが、私は賛同できません。昔と違い、肩の酷使が与える影響や、炎天下の中での試合が及ぼす体への悪影響もわかって来ました。

それでも昔と同じやり方を続けるのはどうかと思います。古き良き伝統が大事だというなら、形を変える勇気も必要だと思います。伝統が大事なのは続けられるからです。同じ形を踏襲することではありません。高校生がトーナメントで野球をやりたいと思うならば、別にドーム球場でやってもいいわけです。なぜそれをやらないのか?準備の問題とかもありますが、高校野球の頂点という点だけ変えずに行けば、時期をズラすなり場所を変えるなりいろいろできることはあると思います。気候だって昔とは違います。

それに、ベンチ入りの投手や球数制限なども設けるべきでしょう。ベンチ入りできる投手があまりにも少ないため、1人か2人の投手にかなりの負担がかかります。それだと資金力のある高校ばかりが勝ってしまうではないか、という反論もあるでしょうが、そもそも高校野球って教育の一環でやっているのではなかったのか?それだったら、勝利よりも大事なことを教えなければならないでしょう。

とにかく勝利至上主義に対する警鐘はこの本の中でも書いてありました。印象的だったのは食トレという拷問のような目を引く文言です。無理やり食べても意味ないどころか逆効果だと思いました。

とにかく、高校野球を続けて行きたいと思うのであれば、組織改革だけでなく、大会の日程やその他のルール作りなどすべきことはたくさんあります。それを怠っていては、いずれ高校野球も廃れるでしょう。今ちょうど変革の時期が来ているのかもしれません。勝利至上主義ではなく、生徒たちの教育という原点に立ち返ってもらいたいものです。


#読書感想文 #高校野球 #甲子園 #現代のコロシアム

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