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向井柳雲の食とワインのマリアージュレポート Vol.10 ~フランスとイタリア、ワイン二大産地の華麗なる共演編~


ワイン

ワイン名

ドメーヌ・ジボー ヴィジョン・オール シャルドネ 2022

ワイナリー

ドメーヌ・ジボー フランス ロワール地方 トゥーレーヌ

このワインを造るのは、ロワール地方で3代目となる、今ではソーヴィニヨン・ブランの名手と呼ばれるジボーご夫妻です。
香り豊かでたっぷりの果実味があり酸味はまろやか。この理想のロワール地方産ソーヴィニヨン・ブランを探しに現地を訪問したのは、今から15年程前。当店でも早い時期から、ロワール地方東部有名なサンセールやプイイ・フュメを輸入してきましたが、今ひとつ物足りない・・・そう感じていました。多くのドメーヌ(生産者)を回り、朝から晩まで、ソーヴィニヨン・ブランの試飲の連続です。
どのワインを飲んでも、とにかく「酸っぱい!」。
酸がしっかりしているのはソーヴィニヨン・ブランの特徴ですが、やはりぶどうを完熟させ収穫量を落とさないと、ほどよい果実の甘さは出てきません。
納得できるものはやはり高いと諦めかけていた時、ロワール地方の中央に位置するトゥーレーヌ地区で出会ったのが、ドメーヌ・ジボーです。
畑の中にある小さな家で試飲したワインは、フレッシュでトロピカルフルーツのような溢れる果実味、柔らかい酸味、そして旨味のある味わい・・・それはまさに私たちが探し求めていた味だったのです。
自然な栽培方法を用いて丁寧にぶどうを育て、良く熟したソーヴィニヨン・ブランで造る白ワインは最高でした!(個人の感想です)
聞けば、世界のソーヴィニヨン・ブランのコンテストでもトップになったことがある実力の持ち主だったのです。
そんな彼らが、所有するぶどう畑の中で僅か5%以下の極小区画の良く熟したシャルドネ種で仕込んだ、特別な1本を分けていただきました。
かつて、社内のブラインドテイスティングにて、ブルゴーニュやナパ・ヴァレーのシャルドネを抑えて、一番人気になったほど!
ソーヴィニヨン・ブランの名手が造ったシャルドネは、その名前(ヴィジョン・オール)の通り、綺麗な黄金(フランス語で「or(オール)」)色に輝いていました。

出典:ヴィノスやまざき

葡萄品種

シャルドネ100%

アロマ

杏、グレープフルーツ、蜜柑、檸檬。

価格

3280円(3608円 税込)

購入店

マリアージュ

キリッとした酸味と華やかな香り、そしてスタイリッシュなストラクチャーは、まるで白いドレスを着て可憐な花々が咲き誇る草原に佇んでいる貴婦人を思わせる。

ドメーヌ・ジボー ヴィジョン・オール シャルドネ 2022

チーズ

チーズ名

蔵直®日本のチーズ フロマージュ・ド・美瑛

マリアージュ

シャルドネ特有の酸味がチーズと溶け合い、まるで軽やかにバレエを踊り出すプリンシパルのように、、どこかすっきりとして且つそこはかとない甘みが口腔中に広がっていく。

蔵直®日本のチーズ フロマージュ・ド・美瑛

料理

料理名

カルボナーラパスタ

「カルボナーラ」の語源には諸説あり、実はどれが正しいものかはっきりとはわかっていないようです。
中でも有力な説として、「炭焼き職人(Carbonara)」が語源となったというものがあります。
仕事の合間に炭焼き職人がパスタを作ったところ、体についていた炭の粉がパスタの上に落ち、その炭を黒こしょうに見立ててできたものであるという説や、カリカリに焼けたパンチェッタやベーコンが炭に見えたから、炭焼き職人がよく作っていたからなどの説もあります。
また他には、北イタリアに位置するポレージネ地方で活躍していた「カルボナリ(炭焼党)」と呼ばれる政党の功績を讃えるために名付けられたとする説もあるようです。

出典:DELISH KITCHEN

マリアージュ

パスタに絡まったカルボナーラがふかふかの絨毯を敷き詰めたような大地を想像させ、そこにシャルドネの華やかですっきりとした味わいが豊饒の大地の真ん中を流れる清流のようにも思われる。そして、香りの華やかさはまるで、その清流の川の両岸で大勢の淑女たちが優雅に語り合っている様を想起させるかのようだ。

カルボナーラパスタ

おすすめのシチュエーション

土曜日の昼下がり、優雅に女子会を楽しみたいとき。

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