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62_質問のスキルを磨くと、考える力のある部下が育つ

皆さま、こんにちは!
気がつけば、もう6月も半ば。今年もあと2週間あまりで半分が終わろうとしているかと思うと、月日が流れる速さに驚きますね。暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は以前の記事の発展編です。
以前は、「リーダーがコーチングを学ぶ意味」についてお伝えしました。その1点目で、「コーチングは、考える力のある部下を育てることに役立つ」とお伝えしましたが、今回はこの点をさらに深掘りしたいと思います。
どうぞお付き合いください!


コーチングに大切な基本スキル(傾聴・承認・フィードバック)

私どもでリーダー・管理職研修や1on1研修のお手伝いをさせていただく際には、コーチングを学んでいただくにあたり、まずは大切なスキルとして

  • 傾聴

  • 承認

  • フィードバック

をご紹介しています。

①   傾聴
私たちは意外に、人の話を聴くことができていません。そのことに気づくことから学びがスタートします。

②   承認
皆さま、つい混同しがちなのですが、「ほめる」と「承認する」は異なるものです。その点を理解することから学びを始めます。いつ、どこで、どんな風に、どんな言葉で承認したら相手のモチベーションを上げ、新たな行動を促すことができるのかも、大切な学びのポイントです。

③   フィードバック
相手の言動を変えることを目的とした「伝える」。感情的にならず、事実をまっすぐ捉えて相手に返すことも、意外に難しくトレーニングが必要なスキルの1つです。

+α 質問のスキルを磨く

もちろんこれらはいずれも大切なスキルで、習得には一定の実践と、効果を内省することが必要です。

ただ、これらと同様に重要で、かつ習得の難易度が高く、習得に時間のかかるのが、「質問のスキル」を磨くこと。傾聴は「相手の思いを聴くこと」ですが、質問は「相手が気づいていないことに気づいてもらう」ための戦略的なアプローチです。

そのため、質問をする立場の方には、

  • 何のために質問をするのか

  • どのような気づきを得てほしいのか

  • どのような行動を促したいのか

という「事前に質問をする目的を明確にすること」が求められます。

研修を行う際には上記をふまえて、たくさんの質問例をご紹介しますが、学びの目的は「たくさんの質問を知ること」ではなく、「部下に合わせて、目的に応じた質問を作れるようになること」です。

・学びを参考に実践してみる。
・その結果をきちんと内省する。
・部下からフィードバックをもらう。
・それらの振り返りを参考に、新たな質問を作り再度投げかける。
・部下の気づきが十分か、行動変容が起きているか観察をする。

これらのPDCAをスピーディーに回し続けてようやく「考える部下」が育ちます。

残念なのは、書籍等で知った質問を何の目的もなく闇雲に部下に対して使い、「こんなにいい質問を投げかけているのに考える力が育たないのは、部下にそもそも能力がないからだ」とあきらめる管理職の方がいらっしゃることです。

考える力を持った部下を育てるには、時間がかかります。
リーダー・管理職の皆様が戦略的な質問を投げかけることで、必ず考える力を持った部下が育ちます。あきらめず、投げ出さず、いい質問を作ること、それを投げかけることを継続してみてください。

必ず結果が出ます。

「考える力を持った部下を育てたい」とお考えの管理職の方に、本腰を入れてコーチングを学んでいただけるとうれしく思います。
コーチングは考える力のある部下を育てますよ!

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