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48_相手を傷つけずに職場でのありがた迷惑な気遣いを断る方法

皆さま、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年も皆さまの職場でご活用いただける情報を発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、新年1本目。本日はタイプ別コミュニケーション術について、受講者様からのご質問に回答いたします。最後までお付き合いいただけますと幸いです!

【質問】
私はアナリティカルです。
仕事に集中したい時や、じっくりと考えながら作業をしたい時は1人になれる場所を探します。その際、職場の方に気を遣わせないように、声をかけて場所を変えるようにしているのですが、エクスプレッシブの方が「何かあった?」「ここで仕事してもいいよ」と笑顔で声をかけてくれます。
「お気遣いなく」とやんわり断っても「気になるから」と追いかけてきて話しかけられるので仕事になりません。
相手を傷つけずに、放っておいてもらうにはどうしたらいいでしょうか?

【回答】
1人で集中して黙々と仕事をしたいアナリティカルにとって、エクスプレッシブからの声がけは時にありがた迷惑と感じることがあるかもしれません。

アナリティカルとエクスプレッシブは、感情表出・自己主張の強さともに正反対のタイプ。

エクスプレッシブは、「楽しくみんなで雑談をしながら仕事をしたい!」と思っている方が多いため、1人で黙々としている方を見ると、

「怒っているのかな」
「何か気に障ったことがあるのかな」
「体調が悪いのかな」

と気になって仕方がないのです。
「お気遣いなく」とやんわり断っても追いかけてくるのは

「遠慮せずに、何かあったら言って!」
「1人で仕事するなんて寂しいじゃない!」
「一緒にしようよ!」

と心の底から思っているからです。

その点を理解した上で、タイプの違いに応じた工夫の方法を考えてみましょう。前述のように、エクスプレッシブは1人でいることに慣れないタイプ。1人でいることが苦ではないことを、しっかり理解してもらいます。

「私は集中して仕事をしたい時は、1人で進めたいと思います。今から1時間集中したいので、いったん席を外します。」 

と伝えます。この際に、どのくらいの時間席を外すのか明確に伝えましょう。そして、約束の時間が経ったら仕事が途中でも一度エクスプレッシブの方に声をかけましょう。

「1時間と言っていましたが、あと30分かかります。終わったら、また声をかけますね。」

そして終わったら、「終わりました。集中でき、いい仕事ができました。ありがとうございました。」と1人で仕事をするメリットを笑顔で伝えてください。これが繰り返されると待ってくれるようになります。時間に余裕があれば、一段落した後コーヒーを飲みながら少しだけ会話をするのもお薦めです。

私は1人で黙々と仕事をしたいから放っておいてほしいと思っても、相手と自分は違うこともありますね。その違いを面倒だと思わず、一度きちんと説明をしたらどのような変化が起こるか試してみようと、トライを楽しんでみてください。少しずつ相互理解が進みますよ。

小さなトライが、職場の人間関係改善に効果をもたらします。このトライは、上司だけでなく部下にも効果があります。リーダー、管理職の方にもぜひタイプ別コミュニケーション術を使っていただきたいと思います。

皆様の職場でもぜひご活用ください。
ご質問ありがとうございました!

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