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元公務員がキャリアコンサルタントに合格した話+試験対策のおまけ

地方公務員から転職したフリーランスのじゅんです。
新潟に住みながら、キャリア支援領域/公共領域で活動しています。
キャリア支援300件以上の経験をもとに、独断と偏見を付け足して、
20~30代の公務員に関するアウトプットを続けています。


たまには公務員の記事から離れて、
キャリアコンサルタントを取得した時のことを書いてみようと思います。

思い起こせば、自分自身もキャリコンを目指すときに合格者のnoteを読み漁った記憶があります。何事もそうですが、まずは成功者の真似をすることが愚直ながら王道かつ近道だと思っています。
この記事も、どこかの誰かに役立つと願って、書いてみることにしました。

キャリアコンサルタントを目指した理由

なんで国家資格キャリアコンサルタントを取ろうとしたの?

キャリコン受験を志したのは、今から1年ほど前、2023年6月です。
当時は民間企業を退職して、独立したる!という想いで大海原に飛び出したピヨピヨフリーランスでした。

右も左も分からないまま、ひたすらに自分と向き合い、適職や強みなどいわゆる自己分析をしまくっていました。フリーランスとして稼いでいくには、なにか領域をバシッと決めることが必要だと思っていました。

ストレングスファインダー

そんな中で、とある知り合いから「ストレングスファインダー」を紹介してもらいました。もともと知ってはいましたが、実際に活用できるイメージが湧かなかったので、怪しげな心理テストくらいに思ってました。

始めて聞く方向けに説明すると、ストレングスファインダーは、アメリカ発の素質診断ツールです。この手のツールでは最大手で、確か全世界で最も受験されているツールだったはず。人間には34種類の素質があり、質問に答えていくだけで、これら素質がランキング形式で整理されるというもの。
自分の生まれ持った素質・性格に関する詳細な解説や、どのように立ち回れば強みが発揮できるか、というレポートまで付いてきます。

ストレングスファインダーは有料なんですが、その金額も絶妙で、9,000円くらい。僕の性格的に興味がなければ絶対に受けない金額ですが、当時は自己分析の真っただ中。右往左往しているなかで光明と捉えたのか、秒でポチった覚えがあります。

いわゆる心理テストのような質問に20分ほど答えまくりました。
そして出てきた僕の素質ベスト5はこちら!

1.回復志向
2.親密性
3.調和性
4.成長促進
5.分析思考

実際のストレングスファインダー レポート抜粋

細かい素質の説明は省きますが、大まかに整理すると、
 誰かが抱えている悩みを、
 信頼関係を築きながらアドバイスして解決に導き、
 その人自身の成長を手助けする

ということが好きであり・得意であることが分かりました。

様々な自己分析をやっていましたが、綺麗に言語化できたのは初めてです。
自己分析で集めていたパーツが、ストレングスファインダーを通して1つの絵になった感触がありました。
受験してみて良かった!と今でも思っています。

そしてこの素質をフックに職種や求人を調べて、
ピンと来たのが「カウンセリング」「コーチング」でした。

カウンセリングやコーチングといっても活躍の幅は広く、対象者の属性によって求められる提供価値も変わってきます。
この時点では解像度も低かったものの、それでも漠然と自分の転職経験+素質が活きる環境だと感じ取りました。

ここから、具体的に資格について調べ始めます。

資格検討の流れ

さて、方向性は何となく掴めたものの、すぐに業務委託を貰えるほど甘くはないと考えていました。特に新潟では、公に出ている案件がほぼゼロに等しかったため、リファラルor東京案件のいずれかで仕事を貰うのが現実的でした。

また、フリーランスとして伸びていくためには、
「実績」「権威」「知識」の3要素が必要になると考えました。

実績について結論だけ伝えると、未経験ながらコーチングのお仕事を頂き、実務を重ねることで伸ばしていくことができました。
ご縁を頂いたのは東京のフルリモート案件でした。
すごく雑に表現しますが、カウンセリング/コーチングの領域は、参考において実務経験よりも人生経験が重要視される面もあり、選考のコツさえ掴めば何かしら仕事にはありつける、という感覚を持っています。

一方で、「権威」「知識」は実務を重ねていくなかでも、まだ足りない!という感覚を持ちました。ここでようやく、「資格でも取ってみるか・・」という考えに至りました。

資格=権威性と捉えるのはいささか浅い気もしますが、僕の場合は体系的に知識をインプットしたかったという想いもあったため、
最適解は「資格取得」でした。

コーチングやキャリア支援の資格を調べ始めたところ、思ったよりも情報に溢れている印象がありました。コーチング資格おすすめ10選!といったサイトが乱立しています。時代背景的にコーチング/キャリア支援市場が伸びているとはいえ、アフィリエイトビジネスとしてサイトが乱立しているような感じがあったので、比較検討は慎重に進めました。

具体的には、比較サイトを参考にしつつ、以下の2つを重視しました。
「業務委託を貰うために、発動できる資格はどれか」
 =求人票の必須要件・歓迎要件に記載されるような資格か?

「キャリア支援の土台となるような汎用性の高い資格はどれか」
 =自分の活動範囲が少しずれても、活用できるような資格か?

銀座コーチングスクールのGCSコーチング資格や、国際コーチ連盟のACC 、
産業カウンセラーあたりを検討しました。

最終的には、上述の重視した要素から検討し、
国家資格キャリアコンサルタントを目指すことにしました。

多くはないものの仕事に繋がりそうな権威性と、
広くキャリア支援の土台になりそうな知識の両方が身に着くと考えました。

資格を取得した今でも、業務委託案件を探すときには国家資格キャリアコンサルタントという資格がフックになっていますし、勉強した内容は現場で使えるキャリア理論から実技まで幅広く土台となる内容でしたし、比較検討は間違っていなかったと思っています。


国家資格キャリアコンサルタントは受験するための条件が定められており、
 150時間の養成講習 or 3年以上実務経験
が必要です。誰でも受けられる資格ではありません。
ちなみに、このような一定のハードルがある点は、自分にとってプラスでした。シンプルに難しい方がやる気出る性格なことと、今後も権威性が担保され続ける気がしたからです。めっちゃ取得しやすい資格が人気になって、気づいたらみんな持っているような状況も見たことがあるので、そうはなりにくいと考えました。

条件については、僕の場合は150時間の養成講座しか選択肢になかったため、厚生労働省が認定している複数社の講座パンフレットを取り寄せて、すぐに申込みました。比較検討についても、いつか記事にしてみたいとも思いますが、結論としては金額と講座の開講日時で決めました。資格の比較検討とは比べ物にならないくらい、アッサリ決めました。

試験対策

試験対策は人それぞれですが、結果だけ自慢させてください。
 学科試験 ⇒ 100点満点中90点
 実技試験 ⇒ 最高評価オールA判定 
で合格できました!
特に実技試験は、養成講座の仲間と頑張ってきたことが成果に繋がっています。皆さんには、感謝しかありません。

試験の概要

僕は2024年3月に開催された第25回試験を受験しました。
ちなみに試験には2つの実施機関があり、いずれか任意の期間で受験することができます。僕はキャリアコンサルティング協議会で受験しました。

養成講座ルートの場合、おおむね以下のスケジュールになるようです。
 試験の6~8か月前:養成講座開始
 試験の3~4か月前:養成講座終了
 講座終了~試験日:自主勉強+実技ロールプレイング

補足ですが、試験科目は以下に分けられます。
 ①学科試験
 ②実技試験(論述/記述式)
 ③実技試験(面接/対面実技)

あくまでも個人の主観としては、比較的簡単に資格を取ることができた、
という感覚を持っています。マウントを取って気持ちよくなりたいっ!という気持ちもありつつ、あくまでも客観的にお伝えしたいと思っています。

お伝えしたいのは、「GMARCHレベルの偏差値/地頭や、突出したコミュニケーション能力は全く必要ない。キャリア支援への素直な興味と、誰かをサポートしたいという想いさえあれば、簡単に合格できる」という感覚です。

①筆記試験はほぼ暗記ですし、量もさほど多くないです。
超頻出であるキャリア理論でも、以下のノート1枚で収まるレベルです。

②③の実技試験は少しコツがいりますが、いずれも「誰かをサポートしたいという想い」が根底にあれば得点に繋がるような試験になっています。

キャリア理論の提唱者を暗記用にまとめたノート


対策スケジュール

養成講座が始まったのが8月、試験日が3月だったので、
僕の試験期間は8か月間でした。3つに区切って整理しておきます。

序盤(1〜3ヶ月)
 養成講座の座学を受けながら、講座で配布されたテキストをサラッと読んでいました。細かい知識はインプットしようとせず、試験範囲の全体像や、特に気になった理論を自然と覚えたりしていました。養成講座以外で時間を取ってゴリゴリ勉強するようなことは無かったです。
 試験対策でいうと怠慢を極めていた時期ですが、学びでいうと純粋に楽しかった時期でもあります。これまで自分自身が悩み・考えていたキャリア人生について、過去の偉人はとうの昔に言語化/理論化していたことに驚き、鳥肌が立つことも結構ありました。
 クランボルツの計画的偶発性、バーンの「未来と自分は変えられる」、ベックの「認知の歪み」とか好きです。間違ってたらすみません!
 好きが講じてか、過去問を解いてみたら1回目から合格ラインの70点を越えていました。資格に興味ない人でも、教養やロジカルシンキングが苦手でなければ60点くらいは取れる気がします。

養成講座(LEC)のテキスト

中盤(4〜5ヶ月)
 養成講座が一区切り、終了した時期です。さすがに市販の試験対策テキストを購入し、試験対策として出題傾向や正誤のクセを掴み始めていました。
とはいえ、費やした時間でいうと、8割は過去問を解いていました。ひたすらに過去問を回し、間違っていた部分をテキストで復習するというサイクルでした。学科試験は合格ラインの70点を安定的に取れるようになっていましたが、実技の対策は手つかずです。
 試験対策テクニック的な話ですが、国家資格の類は中央省庁が管轄している試験です。このため、試験には公平公正や安定性が求められる傾向にあります。毎年の合格者数や難易度が大幅に上下しないよう、調整されるロジックになっています。
 試験実施機関からすると、試験結果を一定の範囲内に収めるという難易度の高い所業を成し遂げるためには、過去に出した問題を使いまわすことが最適解になります。だから、過去問対策が最も効果的だと言われています。

終盤(6〜8ヶ月)
 養成講座が完全に終了し、独学状態に入る期間です。人によっては養成講座とは別で開講されている、スポット的な試験対策講座を受けていく時期ですね。
 実技面接のロールプレイングについて、僕は1回だけ東京遠征して対策講座を受けました。この対策講座に加えて、養成講座の仲間とzoomで3回程度ロールプレイングを実施しました。一般的には、養成講座とは別で15回程度のロールプレイングが推奨されていたので、僕自身は回数が少ない自覚を持っており不安はありました。ただ、養成講座の中で確かに掴んだコツがあったのと、業務委託でロールプレイングと近しい環境の仕事をしていたこと、さらに家族との会話にもキャリアコンサルティングの技法を意識的に取り入れていたので、日常のなかで試験対策をしていた感覚です。

おまけ 試験当日
 
試験当日は何もしませんでした。直前まで知識を詰めて得点を伸ばすことも大事ですが、そこで合否が決まるようなら、そもそも8か月間の準備が足りていないと割り切って考える性格だからです。(新潟から東京に行くのに重いテキスト持っていきたくなかっただけ)
 代わりに、養成講座の仲間と試験会場で会っていました。養成講座はzoomクラスだったので、対面で会うのは初でした。とても新鮮な気持ちと、改めて試験へのモチベートがなされ、力を出し切れた大きな要因だったと感じています。リフレッシュも大事ですね。

養成講座の仲間(美人)に囲まれてご満悦の僕

最後に

この記事を書き始めた頃には、資格取得の背景だけにするつもりでした。
ただ、少し試験対策について書き始めたところ、思ったよりも書けることが多く、割愛しまくったのが勿体ないくらいの感覚ではあります・・!

簡単に合格できるような雰囲気になったかもしれませんが、僕自身は、
転機レベルの動機や目的意識があったからこそ合格できたと思っています。

簡単ではありませんが、想いを土台に、しっかりと準備すれば必ず合格できます。この記事が皆さんの試験対策の参考になり、合格への道筋を照らす一助となれば嬉しいです。これから試験を受ける皆さんの健闘を心から祈っています。

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