なぜ「コーヒーを飲むと年収が上がる」は間違えなのか?
こんにちは!
日本で唯一の運動・栄養・休養による「正しい身体管理」の総合的な知識と考え方の本質が学べる、
日本身体管理学協会事務局の新美です。
本日土曜日は簡易的ながら、
いただいたお悩みにお答えしていきたいと思います。
もし宜しければ、ご参考にしていただければと思います。
これは、私が相談に対して「答えを出す」と言うよりは
一緒にお悩みを考えて
「私ならこうします、こんなことをしています」
と言う提案をしていければと思いますので、
皆さんも「答え」ではなく「考えるきっかけ」に
していただければと思います。
っと言うことで
それでは、本日の質問に参ります。
【質問】
「前回のnoteで相関と因果についてのお話がありました。
相関があっても、それが因果であるとは限らないとのことでしたが、これについてもう少し詳しく知りたいです。」
ご質問ありがとうございます。
それでは、一緒に考えてみましょう!
まず、前回のnoteというのはこちらになります。
そこでお伝えしているのは、
「パソコンの普及率と寿命の関係」についてです。
さて、よく論文を用いた説明で使われる言葉として
「〇〇は××と非常に強い相関があるため、〇〇は有効だと言えます」
というものがあります。
つまり、何かの有効性を相関を理由に証明するものです。
では、そもそもこの「相関」というはどのようなことを言うのでしょうか?
広辞苑では
【相関関係】
一方が他方との関係を離れては意味をなさないようなものの間の関係。
としています。
より難しいですね。
では、実際に数学の世界などではどのように言われているかというと
「一方が増加する時、他方が増加もしくは現象する傾向が認められるという二つの量の関係」
としています。
つまり相関関係とは、AとBの事柄になんらかの関連性があるものを表しているでしょう。
例えば、『筋断面積と挙上重量』の関係について。
断面積が大きくなればなるほど、一般的に挙上できる重量は増します。
これは、両者の間に相関関係があると言えます。
これらが相関関係です。
ただ、大切なのは、最初に例(〇〇は××と非常に強い相関があるため、〇〇は有効だと言えます)として挙げたような有効性を示す場合、
〇〇と××の間には因果関係が生じなければなりません。
なぜなら、『〇〇をしたから(原因)××になった(結果)』が
相関関係と共に成立していることが前提だからです。
つまり、相関関係とは〇〇↔︎××であり、因果関係は〇〇→××と言うような関係性になります。
例えば、コーヒーを飲む量が一日2杯以上の人は、
1杯以上の人に比べて年収が高い傾向がある(相関関係がある)事がわかったとします。
この時果たして、コーヒーを毎日2杯以上飲めば年収が上がると思うでしょうか?
おそらく多くの人は思わないはずです。
なぜなら、確かに『コーヒーの消費量↔︎年収』と言う図式は成り立っても
『コーヒーの消費量→年収』と言う図式は成り立たない事がわかるからです。
なぜそう思うかといえば、そこに『第3の要因』があると考えるからです。
例えば、年収が高い人は仕事が忙しく、眠気が襲わないようにコーヒーを飲んでいるのかもしれません。
だから、相関関係と因果関係を一緒に考えてはいけないのです。
これは、世の中の事例で本当によく起こる事です。
ぜひ、注意してさまざまなものに目を向けてみましょう。
本日に内容も、何かの参考になれば幸いです。
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